当ブログを始めて、長く更新している洗足学園小学校の面接を特集する記事です。
2021年秋は広く受験生のレビューを頂き、お陰様で11月に情報開示できました。
2020年秋に我が家が受験をしてからの変更点追記なので、確度の高い鮮度は保てたかと思います。
受験日程からも一番多く情報が得られる学校なのですが、2022秋からは面接と考査の順番が逆に行われることとなりました。これにより、面接の内容も変わる可能性がありますが、中学受験を前提とする小学校という幹は変わっていませんから、これを軸に展開していきます。
2022年度の面接事例を踏まえた考察
洗足学園小学校の2022年度の面接事例とポイント、頻出事例をお話します。
実際の試験経験に加えて、2022年度の受験生からも多くの情報を頂きました。ありがとうございます。
試験内容はまだぼやっとしていますが、面接内容はまとまりました。
過去の頻出事例をまとめるとともに、2022年度の情報を差し支えない範囲でまとめました。
自己責任でお願いしたいと思いますが、かなり気合が入っている内容です。
周囲の合否を見ていると、難関伝統校に合格するご家庭でも洗足は難しいことが多く、実力主義が垣間見えます。
倍率が高くなると、色々な噂が流れますのでご注意ください。
一方で、過去問分析が非常に重要な学校と公式に明言されている学校でもあります。
過去問はしっかり抑え、応用力が必要な課題が一部混ざって出題されます。
点を取れる問題や課題を混ぜている点は、基本問題をしっかり抑える将来の中学受験を見据えた試験とも考えられます。
これは面接も例外ではありません。毎年、似た内容の質問が出題されていますから、これぐらい調べてきているよね、という学校側のメッセージが込められています。
今回、我々が最後に面接前に情報集約してまとめたカンペ資料から抜粋したものを提供します。
複数の幼児教室にも一部情報提供しており、試験結果からしても書籍にも反映されていると思います。
実際に質問された内容、明らかに頻出なものは☆をつけています。
当たるかどうかは何とも言えませんが、凡そ50%程度のカバーを目指しています。
私は昨年の経験を活かし、皆様につなぎます。完全に無料です。宜しければ、来年の受験生にもつないであげてください。
もし役立つことがあれば、感想や今年の質問内容を後段のボックスからお寄せいただけますと、来年の受験生へつないでいけますので嬉しいです。
面接傾向(2022年度傾向)
2022年度の面接事例とポイント
洗足学園の面接日程が全て終了しましたので、頂いた面接情報を集約します。
個別具体的な情報は一般化していますが、共通する点は、質問票に書いてある内容について質問があり、回答した内容に対して掘り下げて、更に詳しく展開される点です。付け焼刃で事実と異なる丸覚えをしていた場合、厳しい展開になると思われます。応用力、コミュニケーション能力が求められます。
しかしながら、例年聞かれる定型質問がほとんどで、家柄よりも、中学受験の適正に繋がる質問が多く、どれだけ調査して対策したかが求められているとも感じます。
この点、大学附属小の面接と方向性が異なり、中学受験の試験対策がしっかりできるかを試しているとも考えられます。
お子様
・お名前、生年月日
・学校の名前
・通学経路
・幼稚園、保育園では何人のお友達がいますか?
・仲が良い友達のお名前は?
・お友達とどんなお話しますか? →なぜそのお話をしたのですか?
・誕生日プレゼントは何をもらったか覚えていますか?
・○○が好き(質問票から)→誰とやりますか?
→他に好きなものはありますか?
・○○以外でおうちで何をするのが好きですか?
・お父さまの好きな○○
・お母さんの好きな○○
・お父さんと家で何して遊ぶ?
・お母さんと家で何して遊ぶ?
・お母さまお料理で好きなもの
・お手伝いは何をしますか?
・小学校に入ったら何を頑張りたいか
父親
・学校を知ったきっかけは何ですか
・学校に来たことがあるか? (多い方は印象に残った感想、回数など)
・その時印象に残った、イベント
・中学受験についてどう考えていますか(質問票に書いてあれば聞いてこないことも多い)
・在宅勤務をしたか
・通っている幼児教室→教室の先生からはどんな子と言われていますか
母親
・学校を知ったきっかけは何ですか?
・学校行事に参加したことはありますか? (多い方は印象に残った感想、回数など)
・コロナ禍での企画について不安を感じましたか?
・(お仕事されている場合)→フルタイム勤務ですか?
→在宅勤務ですか?
・お仕事されていない場合→送迎はされていますか?
→身近に助けてくれる方はいますか?
面接までの流れ(2021年記録)
・2021年度は内部進学面接と共通する質問が多かった。
・同じ日に同じ面接官だと同じ質問の流れだった模様。
・説明会の参加履歴などにより、対応に若干の違いが見られる。
・後ろの日程になると、教室から情報が出回る。学校も梯子を外した質問が増える。
・中学受験の志望動機は必須だが、願書に詳しく書いておけばスルーされることも。
・好きな○○は複数挙げられるように。2番目のものを説明するように言われることも多い。
・知る限りコネがないクリーンな学校と考えるが、教えられるかどうかという点で学歴は関係する可能性。
校門でサーモグラフィーで体温検査
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小学校入口で受付
↓
同階奥の控室で待機(折り紙・絵本があった方が良い)
数組いて、学校の方はいない
↓
一組ずつ呼ばれ、呼ばれたら面接室前で待機
順番が来たら通される
↓
ノックはなし、土足、カバン置き場は入口横にある(大き目のサブバック持参でOK)
↓
面接が終わったらそのまま帰宅
一般的な面接の詳細はこちらもご参照ください↓
【小学校受験】面接の入室から退室までのマナー・所作マニュアル | まなのび:幼児教育と教材の効果を検証するブログ (grow-child-potential.com)
下記質問事例は、直前期はご自身の回答ができるかどうかをイメージしながらご確認ください。
最低限必要な見解は記載しています。
保護者への質問事例チェックリスト30
①志望理由☆
②ご家庭の教育方針☆
③お子様には将来どのようになってほしい?
④一番大事にしていることは?
⑤子供が最近成長したと感じる点
⑥子供の長所と短所
⑦ICT・情報化社会について
⑧本日のニュース
⑩余暇の過ごし方
⑪学校を知ったきっかけ
⑫学校に足を運んだ回数→WEBで事前にチェックする☆
⑬学校の行事の感想☆
⑭併願校は?☆→中学受験校で回答するとリアリティあり。
⑮残念な結果になったらどうしますか?
⑯中学受験をなぜさせたいか、中学受験の経験☆(質問票に書いてあれば省略される場合も)
→中学受験の経験がなくても合格しますが、ロジックの組み立てをしっかり。
⑰私立を選んだ理由☆
⑱お子様の好きなこと
⑲いつから受験を考えたか
⑳学校に期待すること
㉑家庭教育で気を付けていること
㉒英語教育についてどう考えるか
㉓幼稚園の様子
㉔お子様の仲の良い友達☆→5人名前をあげるように言われました。終わった後、子供に合っているか確認されます。
㉕お子様が好きな遊び
㉖学校とお子様が合っていると感じる点
㉗学校でトラブルがあったらどうしますか
㉘通学時間
㉙仕事について(母親の方が聞かれやすい、勉強を教えられるかという視点)
㉚休日の子どもとのかかわり方
子供への質問事例チェックリスト30
①お名前・住所・生年月日
②学校の名前は?
③初めて学校に来ましたか?
④今日はどうやってここまで来ましたか?☆→必ず言えるように
⑤今日は何時に起きましたか?
⑥受験のために勉強はしましたか?
⑦幼稚園の名前、クラス、担任の先生
⑧幼稚園で何をして遊んでいますか
⑨幼稚園は好きですか
⑩お友達の名前を教えてください→5人程度言えるように
⑪幼稚園でほめられたことはありますか
⑫幼稚園で友達が泣いていたらどうしますか。(喧嘩をしたらどうしますか)
⑬幼稚園で怒られたことはありますか?→どんなとき?
⑭お父さん(お母さん)とおうちで遊びますか?→何を?
家で何をして遊んでいますか?
⑮お父さん(お母さん)の好きな食べ物を教えてください☆→内容を粒さに聞かれる。
⑯お父さん(お母さん)の宝物を教えてください。好きな色を教えてください。
自分自身のケースもある。
⑰お父さんとお母さんのお仕事を知っていますか
⑱(きょうだいがいるとき)どんなお兄さん、お姉さんですか?何をして遊んでいますか?(父母と同様)
⑲お手伝いをしていますか?→どんな?
⑳読書はしていますか?→好きな本を3つ教えてください→2つ目のお話を教えてください☆
料理はしていますか?のケースもある。→具体的に聞かれる。材料や具など
㉑昨日何を読みましたか?→上記と同等
好きな食べ物、好きな花で同パターンもある。
㉒好きなスポーツは何ですか?→父母のスポーツを聞くケースもある。
㉓習い事は何をしていますか→何が好きですか?
㉔今頑張っていることを教えてください(面接資料の賞などの質問も)☆
㉕夏休みは何をしていましたか?(コロナの過ごし方の質問)
㉖家で何か生き物を飼っていますか。育てていますか
㉗将来何になりたいですか
㉘自分の名前の由来はしっていますか
㉙今日は帰ったら何をしますか
㉚その他事前提出資料の内容に基づいて質問(お子様の回答と齟齬がないように準備)
次年度(2022年秋)予測
2021年秋までは考査に先駆け、全ての受験生が面接を受けていました。
しかしながら、順番が変わることで、面接の対象者が少なくなること、及び対策の期間が限定されることが予想されます。
これは早稲田実業初等部と似ています。
早実も一次試験の考査は難関で、二次の面接特有の対策をする心理的余裕はなかなかないのですが、受験後に数日しか時間がありませんので、非常に差が出るところです。
洗足も10月下旬で11月の東京考査を迎える直前に、面接対応を行うこととなります。
更に、洗足は本来、面接対策を行えば成果が出る学校です。学校もそれを示唆する説明をされていますが、過去問を対策するパートと、応用力を問うパートに分けて試験を実施しています。
これは中学校受験に力を入れる小学校として、学校分析が重要という、非常に理に適った行動です。
当記事、鍵をかける前は 「洗足学園小学校 面接」 で一番上に来ますので明らかに目立ちすぎですが、面接傾向は梯子を外してくることはありませんでした。あくまで面接は上述した通りの傾向を踏襲しています。
このため、2022年秋も、深い質問はあるにせよ、面接内容の根幹は変わらないと予想します。
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