今日のテーマは「ありがとう」と「ごめんなさい」です。
この二つの言葉は長い人生において非常に大事で、両方とも言えないとあまり良いことはありません。
この点についてはうまく教えられたと思っていますので、幼児期に取り組んだことをご紹介させて頂きます。
特に難しいお話ではなく、結構単純です。
子供に伝えるだけでなく、配偶者にも言葉に出して伝える
我が家では、私が妻に何かしたとき、妻が結構些細なことでもありがとうと言ってくれることに気づきました。
冷蔵庫の飲み物をちょっと取って注いだとか、それぐらいのことです。すっと出したときに「ありがとう」と言ってくれると、やはり嬉しいですよね。
これを見て私も言わねば、と思うわけですが、子供はそれを見て育ちますので、もっと直接的に影響を受けます。
この点は、妻と教育上示し合わせたわけではないので自然なリアクションの一部ですが、娘も同様に、何かを手渡したときに「ありがとう」を言えるようになりました。これは年少の頃からずっと続いています。ありがとうと言うように教える必要がないのは非常に楽でした。
ポイントは恐らく、子供にありがとうというだけではなく、父母間でもその気持ちを伝えられているか、という点と思います。
このやり取りを子供も見ていますので、例え子供に対して意識していても、父母感で感謝の気持ちを伝える習慣がなければ、効果は半減すると思われます。
他のご家庭の状況はわからず、人それぞれかと思うのですが、父母間で感謝の気持ちを伝えられているか、という点は、子供に対してプラスの効果しかないと思われますので、是非ご参考にしていただければと思います。
この点、ごめんなさいも同様です。父母間で意見が違えば喧嘩をすることもあるかもしれませんが、早い段階でごめんね、が言えると、子供もやはり使うようになります。
お子様が小さい乳児期に習慣づける
この「ありがとう」、「ごめんなさい」は会話において自然と出るリアクションであり、挨拶に近い表現です。
幼児が早い段階で覚え、一旦身についたものはずっと続くし、言わない習慣がつくと、自分自身で何らかのきっかけで意識しない限り身につきません。
このため、1歳~3歳ぐらいのうちに父母間、親子間で感謝の気持ちを言葉に出して伝えて、習慣づけると良いでしょう。
そうすれば、自然と身につくことが期待されます。
お受験上は「ありがとうございます」が正しいところですが、この修正は、基本のありがとうがしっかり言えていれば、すぐに理解できます。特に幼稚園受験では、お礼のお返事が言えるだけで十分でしょう。
できるだけ避けたいのが、謝りなさい、など、親が強制することです。
かつてボーク重子さんの講演に出た時に仰っていた内容ですが、~しなさいという命令形は幼児の意志とは違うところで動くこととなり、言った分だけ自分で考え、動く機会を奪います。
親が見せることで自然と真似する一方で、親が使っていないのに子供に意識させるのは難しい話ですから、是非ご両親がまずは意識して、感謝の気持ちを言葉に出して頂ければと思います。
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