中学校に内部進学予定の私立小学生と、中学受験予定の小学生の学習時間を比較すると、小学校上級生での学習スタンスが異なるため、中学受験生の方が忙しくなりますが、幼児期は逆の結果となります。
小学校受験では、幼児期に親子で受験のための長時間の学習時間を要します。個人差はありますが、年長になると国立含めても凡そ6割が幼児教室に通い、難関小学校受験生になると、週に複数回専門の小学校受験塾に通塾するのが当たり前になります。休日は学校説明会などの参加も必要となり、実に小学校受験中心の幼児生活になりがちです。
しかしながら、中学へ内部進学が前提の私立小学校に進学すれば、短期的な中学受験にとらわれず、趣味やスポーツを含め、興味のある学習分野に注力できるメリットもあります。一方で、中学受験前提の私立小学校に進学すると、良好な学習環境の中ではありますが、引き続き勉強に注力していくこととなります。
また、公立小学校から中学受験を志す場合は、幼児期は小学校受験準備にとらわれず日々を過ごすことができますが、小学校入学後は右肩上がりで勉強漬けの日々となっていきます。SAPIXやエルカミノなど、学習塾の人気校舎は小学校一年生から昨年末で募集を締め切っており、最難関中学を目指す方は小学校入学前から戦いが始まっているようです。
このように、中学受験をすると決めた時点で、小学校生活は勉強漬けとなります。
この点、集中的な学習が必要となる時期が異なることは一長一短で、将来選択する進路にも大きく関わってきます。
今回、対象のお子様がいるご家庭を対象に、学習塾の時間・自宅勉強時間の違いを伺いたいと思います。
なお、結果はいつも通り、ある程度票数を頂いたところで後日比較検討してみたいと思います。
なお、参考までに昨年、夏期講習期間中に伺った、小学校受験予定者の学習時間は下記の通りです。
お子様が年長で小学校受験予定の方に伺います。
夏期休暇における一日の平均学習時間(幼児教室通学、オンライン、自宅学習含む)は何時間程度ですか?
2時間未満 (34%, 15 票)
2時間以上4時間未満 (32%, 14 票)
4時間以上6時間未満 (20%, 9 票)
10時間以上 (7%, 3 票)
6時間以上8時間未満 (5%, 2 票)
8時間以上10時間未満 (2%, 1 票)
全体として、2時間未満、2時間以上~4時間未満、4時間以上で3分の1ずつ分布しているイメージですね。
今回、年長の小学校受験期と、小学校4年生から小学校6年生までの中学受験期に分けて、それぞれ4パターンに分けて伺いたいと思います。
中学へ内部進学する私立小学生はこちら
中学受験生はこちら
これで勉強時間の傾向がわかれば、お子様の進路選択に資する情報になると思われます。
受験をするということは、どこかで努力する時間が必要なので何かを犠牲にする必要が生じますが、勉強をすること自体は本来望ましいことでもあり、後々助かる時間とも考えられますね。但し、あまりに座学ばかりしていると、何か特定の道で結果を出せる能力がありながら、その能力が埋もれてしまう可能性もありますね。
何を重視するかはご家庭次第ですが、小学校受験はほぼ100%、中学受験もほぼ親が主導することになると思います。
進路はよくよく検討して選択してあげたいところです。
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