今日は幼児の早期教育についてお話したいと思います。
早期教育については色々な議論があり、肯定・否定双方とも理解できるところです。
娘は小学校受験期までは結構学習していましたが、試験後の12月から3月まで、及び学校が始まった当月4月はゆったりした日々を過ごしています。この点、客観的な視点で感じたことをお話したいと思います。
早期教育の肯定派の考え方は、公文など先取りできる習い事を伴うことが多く、幼児期に小学校低学年レベルの算数、国語を終わらせるお子様も珍しくありません。英語も同様で、英検3級などを取るお子様も多いですね。
この貯金を維持しながら学習を進め、中学受験をする場合はスタートダッシュを図れますし、高校受験以降でも同様で、余裕を持って受験準備をすることができ、好成績が期待されます。
一方、早期教育否定派の考え方は、勉強や学歴だけでなく、幼児期に幼児しかできない体験や親子とのコミュニケーション、あるいは道徳など、年齢に応じた教育をバランスよく取り組んでいきたいと考えるご家庭が多いです。これは子供の自立を促す考え方に基づくことが多く、自発的に行動することから支持されることが多く、あと伸び力とも称されますね。
これらの考え方は両者間違っていないと考える一方で、双方が分かり合える日はこないと考えています。
なぜなら、これらの考え方はご自身の経験に基づいて判断されることが多いためです。
ご自身が先取り教育をして育っていれば、それを成功体験として解釈するでしょうし、学歴にとらわれずに社会的に成功した保護者様であれば、受験や学歴を軽視することもあるでしょう。
この点、娘の幼児期を終えてみて感じたこととして、早期教育の是非を考えること自体、親のエゴかもしれないと感じています。
振り返ってみると、娘は学習意欲が高く、勉強が好きで習い事や幼児教室が好きでした。新しい習い事の体験へ行くと、また行きたいと言うので結構大変です。受験勉強も復習も進んでやっていました。
しかしながら、受験を終えてみると、当然に受験塾の通学もなくなり、自然と学習時間が減りました。
親としては受験が終わって一安心なわけですが、子供からすると、楽しみとまで言っていた教室通学がなくなるわけです。
それはそれで家族の時間が増えていいわけですが、比例してダラダラして過ごす時間もどうしても増えます。
受験を終えてからの数か月間は、ゆったり過ごしてみたものの、学習時間が確実に減りました。これが娘にとって最善だったかというと、誰にもわからないですね。
学習面で子供がもった好奇心を最大限活かすことが望ましいと考えた場合、その好奇心があるうちに精一杯伸ばしてあげることも必要なのかなと感じています。これはモンテッソーリの敏感期の考え方とも整合しているような気がします。
この点、中学受験のため年長後期からサピックスや四谷大塚など、大手学習塾へ通っているお子様もいらっしゃいますね。
これだけ早く通学を開始すると、子供が可哀そうなどと言われがちですが、塾へ通い詰めになるのはまだ先の話で今は週一程度。今のうちに通って塾や勉強が好きになり、成績が上がって更に勉強が楽しくなるのであれば、その考え方もまた尊重すべきで、やはり人それぞれと考えます。
後から始めて成績が及ばず辛い思いをするより、自己肯定感が醸成されるかもしれません。
この学びのスタンスはご家庭それぞれですので、たとえ違う考え方であっても、子供の学習環境や将来を考えて行動している点では同じ方向を見ていますので、他者を敬い尊重することが重要かなと思います。
娘も学校が慣れてきたら、子供のペースに合わせながら、知的好奇心を刺激する環境を作っていきたいと思います。
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