【お受験・中学高校大学受験・難関資格試験】受験番号の前と後ろ、どちらが有利?

大学受験 コロナ

皆様こんばんは。

今年は時期的にもう遅いので恐縮ですが、今日は受験や試験において合格可能性を少しでも高めるために、願書をどのタイミングで出すのが有利か検討したいと思います。
これは中学受験、高校受験、大学受験はもちろん、場合によっては小学校受験や資格試験にも広く該当します。
この論争も、試験が緊迫してくる受験前になると毎年繰り広げられており、今年もいくつかの記事で見ました。

本件、試験の受験番号は願書の提出順に割り当てられるという前提のもと検討しています。ランダムに受験番号を割り当てる場合は、前提が崩れ、この議論にあてはまりませんのでご注意ください。

まず、受験における事実関係は下記の通りです。
試験の多くは、受験番号の最初の方が合格率が高く、最後の方は低い。

この原因としては、優秀な層の多くは願書提出期間の最初~中盤にかけて出しますが、ぎりぎりには出さないことが挙げられます。これは推定が入っていますが、実際そうでしょう。

論点はこれを踏まえて、どのタイミングで出せば有利か?です。

受験番号が小さい方が有利と噂される根拠

まず受験番号は小さい、つまり願書提出が早いほうが有利とする主張は、下記のような論拠に基づいています。

①繰り上げ合格の場合、合格最低点の下で横並びの場合、若い順番から選ばれるのではないかという噂がある。
②受験番号が後ろのほうだと、受験時に周りのレベルが落ち、集中力を欠く可能性
③事実合格者が多いから、誰も知らない何かがあるかもしれない

参考:https://allabout.co.jp/gm/gc/436703/

う~む、皆さまどのような感想をお持ちでしょうか。ちょっと根拠としては弱い気もします。

仮説

今回、下記のような仮説を立てて検証していきたいと思います。

試験内容に記述や論文が多い場合、周りのレベルが低い(受験番号が後ろの)方が有利である。

仮説の根拠

・上記①は説得力に欠け、また限られた条件の時のみに関係するため、影響は小さい。②は試験中に妨害でもされない限り、直接的な悪影響はないはず。(③は否定しないが肯定もできず中立。)
・論文が多いと、抽象的な内容を明確に点数化する必要が生じ、ここに隙がある。採点者は限られた時間で判断する必要があるが、どうしても前後の答案と比較して点数をつけたくなる。

仮に100文字程度の記述回答が全く同じで、優秀な連続する答案10人の中で7,8番目の評価の場合と、レベルの低い連続する答案の10人の中で1,2番の評価だった場合、前者の方が有利になることはあるでしょうか?
点数をつけるのはミスをする人間です、採点のタイムラグもあれば採点者も異なるかもしれない。その上に採点過程はブラックボックスです。
上記では建前上同じ評価に近づけるのが精いっぱいのはずで、人知れず前者が不利益を被るリスクはそれなりに高いと考えます。

この論点、試験内容の半分以上が論文記述で構成される公認会計士試験では結構本気で議論になっていて、私は消印有効のほぼ最終日に出して、その年に合格しました。確かに周りの合格番号は歯抜けだらけでした。
当時、試験委員は試験用紙をシャッフルするとか、あとで点数格差を補正するとかいう噂もあったのですが、そんなややこしいことをどれだけ本気でしていたかは疑問が残りますね。
あと慶應大の経済も小論文があった関係で、後ろの方で出したと記憶しています。(ただ、慶應は願書提出のタイミングで三田と日吉に分かれると思いますのでご注意を。)

これらは仮説を立証するほどのものでは何らありませんが、合格したということで、これも一つの事実です。

2年後から始まる新試験や新指導要領の大きな流れは記号や数の一つの解ではなく、論文・記述式による過程、非認知能力を求めています。理想を掲げるのは良いですが、合格・不合格という1と0という答えを出す点は変わらず、これまでの受験制度と比べて矛盾が生じます。
そう考えた場合、この戦略は明確な答えが出ないものの、年を追うごとに議論が活発になってくると考えます。




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