小学1年生の将来就きたい職業ランキング（2000年～2020年推移）と差異分析

今どきの小学校一年生は将来、どのような職業になりたいと考えているのでしょうか。
小学校一年生はまだまだ現実的な判断ができる年齢ではありませんが、その時々の時流を反映し、非常に興味深いものがあります。

この点、クラレ株式会社が毎年、新小学一年生にアンケートを取り、4月に開示しています。今回、最新2020年4月2日の情報を基に、過去20年の推移を踏まえつつ、下記にて職業別に並び変えました。

これで、特定の職業がどのように推移しているかわかるようになります。
下記で比較してみましょう。

最新2020年の人数が多い順に上から並べています。よって、過去年度の数字が大きいものについては下がってきていることが一目でわかります。

【男の子】新小学一年生が将来就きたい職業ランキング（2000年～2020年）

出典：クラレ株式会社の情報を基に筆者作成

上記の通り、2010年はスポーツ選手が突出していましたが、2020年度では落ち着きを見せています。全体的には、警察官、消防士、運転士など、固めの職業が人気です。

昔は大工さん、おもちゃ屋さんなどが定番で一定の票がありましたが、今はユーチューバーにとって代わりつつあるようです。最近の露出を見るに、今後も増えていくかもしれません。

個人的に注目しているのが、「会社員」が消えたことです。
今もなお現実的な進路ではありますが、今の小学生の視界には見えていないわけで、色々考えされられるものがあります。

【男の子】小学1年生が将来就きたい職業　2000年～2020年推移詳細

【女の子】新小学一年生が将来就きたい職業ランキング（2000年～2020年）

出典：クラレ株式会社の情報を基に筆者作成

女の子はケーキ・パン屋さんが今も昔も安定の一位です。
また、芸能人やアイドルに憧れる姿もここ10年変わっていないようです。

一方で20年前と比較すると減少したのが看護師や花屋さん。
ここに明確な理由を求めるのは難しいですが、医師や警察官を目指す女の子が増えていることから、男女関係なく職を目指す傾向が定着してきたのかもしれません。

10年前から増加を見せているのがアイスクリーム屋さん。
これは何かわかりますか？調べましたよ。これはおそらくサーティワンアイスクリーム。2000年から2010年にかけて、店舗数が4～5倍になっています。

そして今現在、似たような形態のアイスクリーム屋さんが増え、子供たちにも大人気です。よって、子供の間で存在が定着したと思われます。ケーキ屋さんと同じジャンルですね。

【女の子】小学1年生が将来就きたい職業　2000年～2020年推移詳細

このように、小学生の就きたい職業の変遷から、近年の傾向は下記に総括できると考えます。

自分自身、妙に納得できるところがありました。
娘も5歳ですが士業を目指しているようです。これからは女性の社会参画が更に活発になっていくでしょうね。

保護者がお子様になってほしい職業アンケート

上記と対比する形で、保護者目線のアンケートをさせて頂きます。
ある程度票が集まれば面白いデータとなるため、宜しければご参加ください。複数回答可能です。

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