【小学校受験】おすすめ模試と有効な活用方法、コロナ禍での位置付けの変化

今日は小学校受験を中心とした模試のお話です。
本来、小学校受験において模試は受験において非常に有効な機会です。

しかしながら、昨年に至ってはコロナ禍で模試の位置付けが変わってきたかなと思われます。

平時において、模試が受験に役立つ理由は下記の通りです。

・日々のお子様の学習成果がわかり、学習の指針とすることができる。
・模試を通じて実際の試験問題の傾向を把握し、実際の試験を体感することができる。
・多数の受験生の中で、志望校別に相対的なお子様の合格可能性がわかる。
・模試の問題が試験に出題されてしまった場合、差がつくリスクを回避する。

模試はご自身の学習の成果を試す場のみならず、相対的な順位も図ることができます。
これは人数が集まれば集まるほど正確な順位が出ますし、実態を把握することができます。

模試は多くの幼児教室で実施されていますが、おすすめの幼児教室は下記の通りです。

目次

おすすめの幼児教室模試

①伸芽会
②ジャック
③小学校受験統一模試
④スイング
⑤理英会

①②は他校の受験者も多いスタンダードな大手模試で、全体としてレベルは高いです。③は300以上の非常に多くの中小幼児教室で参加を促している模試であり、規模が大きいことが特徴です。④スイングも難関校受験者が多いので無視できない存在です。⑤の理英会も神奈川方面で実績を出しており、学校別の模試がおすすめです。2年間で色々模試を受けましたが、一番調子が悪かったのが理英会です。アウェイだったからか、娘の調子が悪かっただけか定かではありませんが、レベルが低くないことは確かです。

金額にも幅があり、1万円未満のものもあれば、お子様の復習込で3万円を超えるケースがあります。
模試の種類により、解説や復習を行う教室と行わない教室があり、コロナ禍で解説を行わないケースもありますから、費用対効果に大きな違いが生じているかもしれません。

コロナ禍における模試の位置付けの変化

小学校受験の模試は、コロナ禍で人数を絞っている教室が多く、すぐに締め切られる現状が続いています。
今年の試験直前期は、10分程度で受付終了となる極端なケースもありました。
そう言いながら我々もはせ参じていくつか受験しましたが、、、人気校の学校別でも母集団が50人も満たないケースもあり驚きました。

単に順番だけで受験ができないというのは国立小の抽選とイメージが被るのですが、優秀な受験者の参加を拒むこととなります。人数を絞りすぎると、相対的な評価も正確に反映しないケースがあります。更に、受験者が多いとその問題が的中して試験に出題された場合を考えると焦るわけですが、受験者が少数ですと小規模教室と同じような母集団となり、抑えていなくても大勢に影響がなくなります。

上記①~⑤の学校別模試を全て受験することは日程上困難ですし、仮にそのようなスタンスで臨むと効率は良くないでしょう。

このため、ご自身の学習の進捗を確かめ、実際の試験の流れをお子様が知るという意味では一定の効果があるものの、受験できない時に焦らないようにしていただければと思います。

模試の目安として2,3か月に一度受験するのは良いと思いますが、無理に毎月受験する必要はないと考えます。
一方、受験校の学校別模試については、1回は受験したいところです。

模試の目標と目安

模試の順位や合格可能性、偏差値については、点数が良ければそのまま自信につなげ、点数が悪ければ気にしないにつきます。

結果が出た時は、お子様を褒めることで、それがシンプルにやる気につながることもあります。
点数が悪い時は、その理由は様々です。

・アウェイの幼児教室の模試だった
・まだペーパーの学習が十分に進んでいない
・ペーパーでケアレスミスをした
・志望校の関係で、対策していない分野からの出題だった

上記はざっと思いつく一例ですが、ペーパーのケアレスミスについては反省余地があるものの、その他は気にしなくて大丈夫です。幼児教室により、ペーパーをどんどん取り組んで先取りしている教室もあり、焦らされることもありますが、その際は行動観察の点数に着目してください。行動観察は、一度安定すると点数が落ちませんので、ここで平均点以上で推移していれば、かなり伸びしろがあるのではないでしょうか。

一方で、ペーパー先行で、行動観察の点数が伸びない場合、すぐに行動観察面に着手したほうが良いかもしれません。
行動観察はお子様の個性や日々の生活習慣、環境にも影響するところがあり、特効薬がないので恐らく焦ります。

夏ごろに上位20%前後を安定して取れるようになっていれば、期待大と思われます。ここで仮に結果が出なくても焦らずに。
当然ながら、試験は模試だけで決まりませんし、当日、ほんの少し調子が良ければ合格します。この見えない期待値が上述した行動観察となります。

私見ですが、ペーパーは適切な学習をしていれば、3か月で効果が出始め、6か月~1年あれば十分と考えますが、行動観察は数か月対策しても1年対策しても、効果がいつ発現するのかなんとも言えない印象があります。娘の場合、夏ごろに急に声も大きくなって調子が出始めた印象ですが、緊急事態宣言ではオンライン対応しかしていなかったので、この理由を考えるのが難しいです。
本試験でも、ペーパーで間違っても行動観察で良かったのかよい結果となるケースもありましたので、行動観察の底上げは重要かと思います。是非色々と試して頂ければと思います。

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