【モンテッソーリの幼児教育】名著「ママ、ひとりでするのを手伝ってね!」でわかる幼児期の運動の重要性

今日は名著「ママ、ひとりでするのを手伝ってね!」をベースに、久しぶりにモンテッソーリ教育のお話をしたいと思います。こちらの書籍はモンテッソーリ関係者のみならず、学校関係者、幼児教室にも幅広い支持を集める人気の書籍です。
最近の幼児教育本でも、よくよく見るとここに書いてあることと同じだな、ということが多数あります。

幅広く支持されるモンテッソーリ教育をわかりやすく具体例に落とし込んで説明されていますので非常にわかりやすいです。

私もこちらに書かれている内容を指示しておりますので、子育てでも多くの点で参考とさせて頂いています。
我が家の取り組みを事例に挙げつつ、内容を説明できればと思います。

当ブログでは、運動に関するテーマが頻繁に登場しますが、娘は実に色々な運動やスポーツに取り組んできました。

年長においては小学校受験塾もありましたが、毎日のように何らかの運動に取り組み、今に至るまで日々公園を走り回っています。
これは娘が入園前に読んだモンテッソーリの幼児教育本の影響を受けています。振り返ってみると何をするにしても興味津々なところがありますが、モンテッソーリによるとこれは遺伝や環境のみで片付けられるものではありません。

モンテッソーリによれば、生物の幼少期に、ある能力を獲得するために、環境の中で特定の要素に対して、それをとらえる感受性が特別に敏感期になっている一定期間を敏感期と呼び、この期間に子供が受ける刺激を非常に重要視しています。一定期間のみ、特定分野で伸びやすい時期があるわけですね。一方で、この敏感期を逃してしまうと取り返しがつかないという表現もされています。

この中で、3歳までは色々な「情報を吸収する」ことに適した時期、3歳から6歳は「感覚の洗練」と「運動能力の調整」が重要な時期とされています。これらは幼児教育本や、幼児教室のキャッチフレーズでよく聞く言葉ですよね。大元を辿ると、出どころは同じだったりします。

モンテッソーリによれば、この時期は幼児は「何をするにも一生懸命頑張る」時期だそうで、これがこの時期に取り組まなければいけない理由でもあります。この時期の筋肉は随意筋肉といって、自分の意志で動かす筋肉を調整する時期です。ここで、めいっぱい筋肉を使っておけば、日常の動きもきびきびした動きになることが期待されます。

また、モンテッソーリはこの時期に走る、飛ぶ、跳ねる、回転するなど、体全体を自由自在に、思い切り動かさねば、小学校以降の年齢では力を抜くことを覚え、何事も全力で頑張らなくなる恐れがあるとしています。これは「精一杯努力する」という粘り強さにも通じることとなり、非常に重要な一要素となります。

ここでいう運動とは、運動能力だけを意味するのではなく、バランス感覚、手首や腕の動作、指先の巧緻性にも及びます。
幼児は3歳から6歳の時期であれば、これらの習得に向けて、誰かに言われて取り組むわけでもなく、自ら自然に取り組み、更に習得しやすいという点がポイントです。この時期を逃すと習得しにくいというわけです。

確かに幼児の独特の好奇心はこのあたりから来ているかもしれません。何事においても興味津々なのは幼児期から小学校低学年ですよね。
バランス感覚で言うと、白線の上を歩きたがる幼児が多いですよね。花壇でちょっと高い塀の上や、平均台も好きな年です。
手首や腕の動作で言うと、お茶が入った瓶を水に注ぐのが好きな年です。指先の巧緻性も同様で、包丁やはさみで切る、お箸を使う、雑巾で絞る、など日常の行動においても、児童が自ら興味を示すこの時期に経験しておきたいところです。

このあたりの考え方は、小学校の先生方は恐らく当然にご存知で、試験においても重視していると思われます。それゆえ、幼児教室で作られた能力を嫌うという考え方に通じるのではないかと推察しています。

このように、モンテッソーリによれば幼児期の運動は将来に渡って非常に大きな影響を及ぼす可能性があるとされますが、娘の成長を見ていても非常に実感するところです。幼児教室で幼児がたくさんいる中で、相対的に動きや反応速度が早い時は、やはり目立ちます。これは小学校受験でも評価しやすいポイントとなるでしょうし、やはり運動はしたほうが良いでしょう。環境さえ与えれば、あとは幼児は自分で考えてやっていこうとします。

コロナ禍で外出しにくい状況が続きますが、幼児の成長機会もまた待ったなしですので、なんとか運動の機会を作って頂ければ幸いです。

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小学校受験にも役立つモンテッソーリ

上記に関連して、「モンテッソーリの幼児教育 ママ、ひとりでするのを手伝ってね!」という有名な書籍があります。
1985年の本でかなり古いのでご存知の方も多いでしょうが、私は幼稚園受験の少し前に読みました。

日本におけるモンテッソーリの考え方を定義付けている位置づけの本で、形を変えて毎年出版されるモンテッソーリの書籍の内容はほぼこちらに書かれています。私の教育方針にも非常に大きな影響を与えました。学校の先生に推薦頂いたこともあるので、もし知らないという方がいらっしゃったら、是非ご一読されることをおすすめします。待ち時間にもおすすめ。

モンテッソーリ系の学校や園志望でなくても、参考になる内容がたくさん詰め込まれています。

一例として、132ページからの「日常生活」を使う教育部分は非常に有益です。
受験においても、モンテッソーリの思考においても、幼児期における子供への接し方、教え方について、必要なことが細かく書かれています。この考え方は、多くの私立小の先生方の考え方と似通っていると思われますので、是非ご一読ください。

モンテッソーリの幼児教育 ママ,ひとりでするのを手伝ってね!

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