中学受験では通常、多くの学校で面接が課されますが、本年はコロナ禍で面接を中止する学校も日を追うごとに増えてきました。
年末年始も増加傾向は止まらず、12月下旬から1月にかけて、桜蔭、女子学院、雙葉、頌栄女子学院、学芸大小金井の他、多くの学校で対面による面接の中止を決定しています。
このタイミングの開示であれば時期的にぎりぎりのところまで待ったと思われ、緊急事態宣言を受けてほとんどの学校で面接が中止となる可能性も高いですね。
中学受験において面接は幼少の受験ほど重視されないものの、受験生にとっては大きな精神的負担となりますから、これがないことで喜ぶ受験生の方が多いと思われますが、条件は皆同じなので最後の成績の伸ばし方も変わってくるでしょう。
また、この流れと比例して増えているのが追試験の実施を決めた学校が増えてきていることです。
都心部ではコロナ感染拡大が猛威を奮っていますが、中学受験生は塾や学校を通じて試験直前での感染リスクもあります。このような状況を鑑みた寛大なご対応ですが、大学受験の旧センター試験など追試では通常やや難しい問題が出され、得することはないため絶対避けたい選択肢の一つです。
考え方は学校次第ですが、追試は一般試験よりも後に行われますから、試験の難易度を調整しないと後で受験する方が有利になってしまいます。ここに難易度を変える合理的な理由があるわけですが、この調整は非常に難しいところで、結果として目に見えて難しい問題が入ってきがちです。
今回の追試がどうなるかは学校次第ですが、リスクが高いことは間違いなく、恐らく勉強時間が増えてラッキーということにはなりません。併願先との学習バランスにも影響が及びますから、他校の合格可能性にも影響します。追試の雰囲気も、大人数の試験にならないでしょうから、隔離された環境下で異様な空気感になり集中しにくい環境となる可能性もあります。
このため、まずはコロナ感染拡大には十分に気をつけて試験に臨んで頂ければと思います。
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