小学校受験で必要とされる運動能力と運動考査対策まとめ

2021年度(2020年秋)は出題が控えめだった運動考査ですが、運動考査が出題される学校においては差がつきやすく、出題されなかった学校においても、間接的に影響を及ぼす可能性があったのではと感じています。

なぜなら、小学校受験で求められる運動考査の多くは「運動能力」のみならず「巧緻性」と「指示を聞く力」が求められるからです。
先日、モンテッソーリの記事を書きましたがモンテッソーリによれば3~6歳の幼児期はこの運動能力や巧緻性を伸ばすのに抜群の時期とされています。早期教育はしばしば否定されがちですが、モンテッソーリの考え方は多くの学校で支持されています。

【モンテッソーリ教育】3~6歳は運動をたくさん経験した方が良い理由 | 幼児教育と教材の効果を検証するブログ (grow-child-potential.com)

幼児期は運動を通じて五感の発達を通じて巧緻性が伸びやすい時期で、たくさん体を動かすことで、体もキビキビと動くようになる可能性があるということです。何事にも素早さ・瞬発力は重要で、何か先生が指示をしたときに、一番最初に動いたお子様、一番早いお子様はやはり目立ちますから、良い印象に見えるかもしれません。

これらは他の分野にも良い影響を与えがちで、例えばサーキットは聞く力、お行儀、集団行動にも通じますね。

次に、私見になりますが、運動に関する取り組みや習い事を受験前まで続けていた方の周囲の合格率が非常に高かったです。
昨年度だけでも10名程度いますが、年少や年中の際に見た先輩方も同様でした。この点は理論的に立証することはできませんが、何らかの因果関係がないとも言い切れません。

このような理由から、運動考査が課される学校はもちろん、課されない学校であっても、一定の対策はしておいて損なしと考えています。

目次

小学校受験で課される運動考査

サーキット

サーキットの出題と言えば慶應義塾幼稚舎をイメージする方が多いでしょうが、毎年多くの学校で出題されます。

サーキットはスタートからゴールまでの間、指定のコーンをタッチしたり、棒と棒の間をくぐったり、移動にジャンプ、クマ歩き、ケンパー、マット運動など様々な課題をこなしながら進む障害物レースのような試験です。

スピード、複数の指示を正確に聞き取る力、待っている間の姿勢、人との関わりがあれば集団行動、先生に話しかけられたら口頭試問と、色々な分野に関連します。

対策はコーンと輪があれば、ある程度公園でも遊びながら自主練できます。
子供が親を相手に、先生の真似事をしたがることもあると思いますが、その場合も付き合ってあげましょう。
出題者視点で子供なりに考えますので、それもきっといい経験になると思われます。

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ケンパー

非常に多くの学校で出題され、サーキットの一部として出題されることも多いです。

輪を並べて、丸が一つところはケンケン、二つのところはパーで進むように練習することで足を鍛えつつ、公園や自宅前などで遊びながら練習できます。

非常に自主練がやりやすい分野なので、縄跳び、スキップと併せてできるようになっておきたいところです。

模倣運動

あまり歩き回らず、手の動きを使ったものが多い点が特徴で、巧緻性にも通じます。
ダンスと併せてリズム運動として出題されることもあります。

基本はグーとパーを素早く30回ぐらい繰り返すことから始めて、グー・チョキ・パーなどを交えて素早く動かす練習をすると良いです。下半身は屈伸と体幹運動から。やりやすいのは、クマ歩きのポーズから片手を上に上げる運動、あおむけになって両手で体を持ち上げる運動など。大人も大変ですが、子供は飲み込みが早くて何回か練習すると確実に上達します。

それほど奥深いものもなくて、基本運動が早くできれば色々と応用も柔軟に対応できるようになります。

片足バランス

模倣運動の一環として体幹とバランスを重視する試験で頻出です。

片足で立つ練習は電車での待ち時間などでよく遊んでいました。どこでも練習できる点が利点です。
まずは30秒、片足で確実に立ってられるかどうかですね。
飛行機バランスを綺麗な姿勢で保つのは難しいので、年長の試験時までにじっくり練習頂ければと思います。

【小学校受験】片足立ちと飛行機バランスを安定させるコツとトレーニング | 幼児教育と教材の効果を検証するブログ (grow-child-potential.com)

クマ歩き

筑波大学附属小学校で毎年出題されます。
安定姿勢だけでなく実質的にスピードも要求されるため、体を支える体幹が必要となります。
練習しているだけで鍛え抜かれますが、体幹を鍛えることで他の運動考査にも良い影響を与えます。

筑波大学附属小学校のクマ歩き対策:基本とコツ、特訓メニュー | 幼児教育と教材の効果を検証するブログ (grow-child-potential.com)

ボール運動

毎年、どこかの学校で出題されますので、頻出の一つです。昨年度はよく出題される傾向がありました。
まず最初にできるようになっておきたい基本運動は下記の通りです。

・安定したボール付き
・ボール付きしながら移動
・ボール付き途中に足くぐり(年長)
・下手投げでキャッチボール
・真上に投げてキャッチ

縄跳び

毎年縄跳びが出る学校はないものの、毎年どこかしらの学校で出題され、一応頻出です。昨年も出題されました。
サーキットや自由遊びの一部として組み込まれることも多く、多くのお子様が教室でバッチリ抑えてくるので、出題されてしまった場合、大きな差がつきます。

幼児教室で見る限り、できるようになりたい前飛び回数の目安は、50回~100回で、30秒から1分飛び続けられる体力が必要です。
幸い、親子で非常に取り組みやすいですから、ご両親も是非。1分続けるとお腹の肉がつりそうになり、お子様といい勝負です。

100回というとまだ取り組んでいない場合は嫌味のように聞こえるかもしれませんが、我が家もブログの記録を紐解くと年中の頃は前飛び10回ぐらいでしたから、週に一度でも取り組めばこれからできるようになりますよ。娘の受験前最高記録は前飛びは160回、あや飛び8回です。

マット運動

まずは前回りが確実にできるようになることが必要です。
練習は敷布団の上でも良いかと思います。前回り自体はほとんどのお子様ができるでしょうが、
転がった後に手をつかずにスムーズに立てるようになるかどうかがポイントです。

後ろ回りは余裕あればというところで、受験上はこだわらなくて良いかと思われます。

体操着・シューズ

運動考査時の体操着は、動きやすい服装であれば良いとされているケースが多く、幼稚園の体操着で来られる方も多い印象です。

運動考査時のシューズ(上履き)もジャストフィットしていればなんでも構いませんが、バレータイプの場合はぴったりでないと脱げてしまう恐れがあるのでご注意を。今の時期にいくつか試してみて、お子様にあった同じものを試験まで利用されると良いです。
下記記事でクリック回数からして一番人気はアシックスのスクスクです。滑りにくくデザインが非常にシンプルで、テープタイプですので最初にしっかりしめていれば脱げにくい利点があります。

直前になって足が大きくなっている場合もあります。0.5刻みで前後抑えておくと安心ですね。

シューズの違いは足裏など含めてこちらで比較してます↓
【小学校受験】速く走れて滑らない人気のお受験体操シューズ・上履き比較(スクスク・瞬足他) | 幼児教育と教材の効果を検証するブログ (grow-child-potential.com)

まとめ

いかがでしょうか。
運動考査対策の共通点は、ほとんどが幼児教室でなくとも、遊びの延長として、自宅や庭、公園などで取り組めることです。

基礎体力をつけるという意味では、長時間のウォーキングは単純ながら非常に有効で、幼児教室でも指導されています。
今はコロナ禍で外出しにくい時期ですが、落ち着いたら是非お試しください。我が家の歩数は、歩く日は2万歩ぐらいになります。

大人の足ですと1万歩くと疲労を感じると思いますが、日々運動している5歳児は余裕のようです。

志望校に運動が課されない場合でも、上記の取り組みは幼児の心身の発達に欠かせない運動でもありますので、遊びを通じて取り組まれることをおすすめします。

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