四谷大塚リトルスクールオープンテスト:幼児・新小学一年生の力試しにおすすめ

幼児期では小学校受験がなければ学力の伸長度合いを確かめる機会がありませんが、四谷大塚のリトルスクールオープンテストでは、算数と国語の融合問題(知恵分野)を無料で受けられることができます。

対象は翌4月の新小学校1年生(現年長)~3年生(現2年生)で、直近では11月末と2月末に実施されています。
また、7月にも実施されています。時間と配点は下記の通りです。

学年科目時間点数
新小学1年生考える力を見る問題30分100点
新小学2年生算数、国語各30分各100点
新小学3年生算数、国語各30分各100点

入塾テストも兼ねていますが、特にしつこい勧誘もないため、中学受験の予定がなくても気軽に受講できます。このテストを年長に受けるメリットは下記の通りです。

・幼児期の規模の大きなテスト機会は希少。
・幼児期に学習した内容が十分か、信頼性ある母集団で早い段階で確認できる。
・問題別の正答率がわかるので、同年代のお子様が苦手と感じている分野がわかる。
・中学受験を予定されている小学校2年生、3年生の成績優秀者はSクラスに入ることができる。
・何より無料。

11月末の試験は、ほとんどの方が受験を終えた直後の日程ですので、小学校受験生は少ないと思われます。
一方で、2月末は試験から一定期間経ったこともあり、力試しで色々な方が受験していると予想します。

受験数は概ね1,000人前後で、年長では算数や漢字が出題されるわけではなく、いわゆる知恵カテゴリです。
小学校受験の標準問題と被る面が多いため、小学校受験で一通り対策済であれば、無対策で対応できる問題も多いですが、小学校受験生の多くはこの試験を受験しないため、違う母集団での偏差値となります。

受験すると、一週間ほどで個人成績表を受け取れます。
ここで点数、順位、偏差値、問題別正答率がわかります。下図は2021年2月の分布ですが、平均点は64.8点です。
概ね70点前後に多く固まっていると推定されます。

問題をざっと眺めた所感としては、できてもできなくても慢心、悲観しないことが重要かなと思います。
まだ年長ですから、高得点が取れたらお子様の勉強の自信になればよいですし、できなくてもお子様に点数を告げる必要はなく、保護者様が冷静に今の立ち位置を把握し、早いうちに必要な準備をすれば全く問題ないです。

できなかった部分の復習はもちろん、関連分野の学習は力を入れておきたいですね。

娘も小学校受験を経験していた割に取りこぼしがありましたので、まだまだ反省材料があります。
今後、中学受験組との差が広がっても困りますので、相応のフォローをしていきたいと考えています。

目次

新小学校1年生(新年長)の問題と対策

新小学校一年生の問題は7問構成で、2月末に実施された問題は下記の通りです。

1.絵のつくしやおはじきの数を数える。
2.左と右の5つのお金の絵につき、合わせて15円となる組み合わせ選択
3.平仮名の濁点、拗音の問題
4.四方図
5.系列
6.会話の穴埋め
7.長文読解

上記のうち、小学校受験と直接関連するのは1,2,4,5です。
3は一見平易ですが、妙音の問題の正答率が低かったです。下図四方図の問題が一番正答率が低く、15.5%。

6と7は公文国語などに取り組んでいれば比較的楽に解けますが、本を自分で読む習慣がなければ難しいです。
6は会話文で、空欄を補う問題で、物の単位などの理解も必要となります。

7は読解を伴いますが回答を絵で選択する問題が多いため、小学校受験のお話の記憶を、聞くのではなく読んで答えるようなイメージの問題です。

このような問題傾向から、力試しとしてリトルスクールオープンテストを受ける際は対策は必要ないですが、入塾などを視野に受験する場合は、小学校受験の頻出問題が集まった問題集を取り組むと良いでしょう。
また、読解問題が出るため、平仮名を読めるようにして、簡単な絵本を自分で読むことができるようにすると良いですね。

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