東京首都圏では、小学校受験が9月から12月にかけて実施され、概ね10月から11月に集中しています。
受験対策の開始時期はご家庭の方針によって大きく変わりますが、年少から始めている方もいれば、年長4月から始める方もいらっしゃいます。
志望校によって受験対策の開始時期は様々ですが、小学校年長の春以降はどのご家庭も本格的に勉強を開始しているので、難関校志望の場合はなかなか成績が伸びずに悩む時期かもしれません。
これは早くから準備されてきた方が完成期に入るので当然のお話ですが、先行しているご家庭も併願や応用論点の対応で、それなりに悩みはあります。
まだ勉強が追い付いておらず、模試の成績が思うようにいかない方も最終的に進学する学校は一つです。
最終目標は教室の成績や模試で好成績を取ることではなく、合格することですから、最終目標を見据え、落ち着いてマイペースで学習を進めることで打開策は十分あります。
志望校を絞る
多くの小学校では学校説明会の参加履歴が一定程度、合否に影響します。
この程度は学校によって様々ですが、参加履歴が残る学校で、全く学校説明会に参加していない状況で出願しても、想定される結果が非常に厳しいものとなります。
志望校を絞ることで、ホームページを確認する時間、週末に学校説明会やWEB説明会に参加する時間、後述する学習分野の絞り込み、出願に要する時間削減が可能となります。
当ブログのアンケートでは、4校~7校程度の私立小受験(+国立小)と受験される方が多いようですが、1校増える度に確実に大きな負担がかかります。このため、まずは志望校をある程度絞ることで、時間的・精神的余裕を作ることがお勧めです。
国立or私立専願
実は我が家も当てはまりますが、、、
国立と私立を併願する予定の方は多いと思われます。
この点、国立受験でフォローする分野は比較的狭いため、夏までの学習準備はある程度なんとかなってしまいますが、試験直前になると勝手は変わってきます。国立の抽選を通過した後、試験直前にどちらの対策を重視するかで、合否も左右しかねない大きな分岐に晒されます。
我が家は国立では筑波の志望順位が比較的高かったのですが、残念ながら抽選落ち。
この結果は残念だったのですが、10月上旬にこれがわかったことが不幸中の幸いで、クマ歩き、筑波対策模試、幼児教室調べなどを一切せずに、私立に注力できました。
これを通過していたら、、、私立小の受験直前にある程度筑波対策講座に通ったりしていた可能性も高く、違う結果になっていたかもしれません。
逆に国立に注力する手もあります。
東京のその他国立は、学芸大学附属4校は試験内容が特徴的だったり平易だったりしますし、お茶の水に至ってはペーパーもありません。
さらにこれらは試験日が遅いので、多くの私立小合格者が試験辞退します。私立受験生はこの数週間の時間差を有効活用して併願対応してきますが、ここにウェイトを置くことで9月~11月に追い上げることができます。
学習対象の論点を絞る
学習が進んでいるご家庭の多くは幼児教室の模試でも良い成績で、幅広く受験できる能力を持っています。
このようなご家庭は一見隙がありませんが、併願校の兼ね合いで学習範囲について広く対応する傾向があります。
例えば運動、グループ行動観察、次に絵画など、これらは最難関校の多くで必須なので多くの子供達がかなりの時間をかけています。しかし、これらは出題されなかった時点で、(あくまで受験上の話ですが)何もやっていなかったと同じ埋没論点となります。
志望校で過去に出題実績がない場合はある程度切り分けて、毎年出題される分野の学習に注力すれば、上位者に対しても数か月で追い上げていくことができます。
よく国立専願で4月からでも間に合いましたという声を聞きますが、これは嫌味でもなんでもなく、出題分野がある程度決まっていて、問題の難易度も高くなければ対策が可能だからです。
国立専願は、抽選で落ちたら受験も終わりという大きなリスクと引き換えに、大きなチャンスもあります。
このため、志望校がふわっとしている方は合格可能性が高い小学校から逆引きするのも良いかもしれません。
効率よく学習を進めるため、着目すべき具体例を挙げると下記の通りです。
細かく調べればより細かく対応分野を絞れます。
・グループ行動観察が出題されたことがない学校
・(お子様の)面接がない学校(口頭試問があるケースに注意)
・運動考査がない学校
・絵画が出題されない学校(巧緻性の過程で出題される可能性に注意)
対応する学習範囲が2倍になれば、かかる時間は2倍ではなく、3倍~4倍程度必要と考えるとしっくりきます。
これは学習にはそれぞれ身についたか確認する復習が必須であり、範囲が狭い方が多回転が可能だからです。
このため、学習範囲が半分になれば、2倍速以上の体感で日々成長していくことが見込まれます。
諸刃の刃でもありますので注意が必要ですが、このリスクを取れないため幼児教室では範囲を広めに取っています。
それを逆手に取った戦略として検討余地は大きいです。
総合模試の評価に縛られない
学校ごとに出題される範囲が大きく異なる小学校受験では、「総合模試」の評価は過度に気にする必要はないです。
上述の通り、志望校を明確にして、それにフィットした準備を徹底して行うべきで、志望に関係ない併願先の対策は負担をできるだけ減らすことで、効率よく成績向上できます。
お子様の客観評価ができる良い機会ですので模試の経験は良いと思われますが、その結果は冷静に分析頂ければと思います。
総合模試は究極的には、併願する方のための試験とも言えます。
効率よく小学校受験を行うことを意識すると、総合模試よりも学校別模試の機会を増やすと良いでしょうね。
なお、模試では一般的にペーパーよりも行動観察・口頭試問の評点を重視すべきです。
ペーパーはやったかやっていないかで評価されることとなるので、意識して切り分けされていればできなくて当然ですが、行動観察や口頭試問はどの小学校でも重視され、さらに大手教室の評価はしっかりしているので、毎回同じような(正しい評価と思われる)点数となります。
基礎・復習重視の学習
小学校受験のみならず大学受験までを通じて間違いない鉄則として、基礎と復習の重要性が挙げられます。
成績上位者は、年長の春(早ければ年中の冬)から夏にかけて、どうしても応用論点に手を伸ばします。
幼児教室などでも上位を維持できませんし、そのような教材を与えられるからです。
最終的には、間違いなく基礎の充実が勝負を分けます。
これは簡単なものだけをこなすという意味ではなく、分野ごとにしっかり内容を把握しており、ケアレスミスが少なく、スピードが早かったり、応用機転が利くという意味です。効率よく学習するためには、浅く広くよりも、やった範囲は徹底的に、が望ましいです。
例えば、A、B、C、Dという学習分野があったとして、Aは超頻出、BCは頻出、Dは志望校で出題されたことがない問題とします。
グッドさんは基礎的な問題を取り組みながらも標準的な問題、新しい問題までカバーし、毎日の復習を大事にしています。
また、長期記憶を促すため、定期的に広く復習する機会を設けています。
バッドさんは、基礎がわかっているという認識のもと、標準問題から取り組んで応用論点に取り組みます。
新しい論点になりますので、応用問題の習得には時間がかかります。更に復習の機会も応用問題の確認に多くの時間が割かれます。もし復習の時間を設けていない場合、もっと危険です。
グッドさんとバッドさんでは、日々の教室の点数や模試点数はバッドさんの方が良いでしょう。
しかし、グッドさんはあくまで本試験を見据えて、過去問を能動的に調べて必要な箇所のみ漏らさず潰している点がポイントで、本試験で一気に追いついてくる可能性があります。
実際の試験ではA~Cの基礎~標準論点、難しい応用問題Eが出たとします。
グッドさんはA~Cの基礎~標準論点で確実に〇、バッドさんはA~Cのうち1問を間違ってしまい、E問題もそこまではやっていなかったので解けなかったとします。
この場合、当然にグッドさんの方が合格に近づきますね。
バッドさんは当然に基礎もできるだろうと思われるかもしれませんが、基礎力には丁寧さも伴いますし、復習の機会が乏しいと、やはりどこかで積み残しが出てきます。
効率的学習法のまとめ
これらを踏まえると、これから数か月の残されたわずかな期間で有効に時間を活用するには、絞り込み・基礎・多回転の復習が重要となってきます。
この前提として、過去問の研究や幼児教室で行う学習範囲を人任せにせず、保護者ご自身で研究するのが有効です。
幼児教室や模試の成績で課題を感じているご家庭は是非下記ご参考にしていただければと思います。
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