小学校受験・幼稚園受験で必要とされる敬語とは:私立小と国立小の違い

お受験で必要とされる敬語ですが、必要とされる程度は私立小学校か国立小学校で異なります。また、幼稚園受験では園によって重要性が変わってきます。この点を踏まえて対策が必要となります。

小学校受験と幼稚園受験で分けて分類すると、イメージは下記の通りです。
国立では、小学校でも幼稚園でも大人が話す機会が乏しく、敬語の良し悪しを求められていないので、書面上だけの常識があれば十分です。
私立は、附属の小学校、幼稚園はともに高度な対応が求められ、面接などで試されることとなります。
一方で、一つ上の進学で受験することを前提としている中学受験校、およびお受験幼稚園では対応が分かれます。
中学受験校では主目的が受験となりますので、軽視してよいことにはなりませんが、やや緩和されることがあります。
一方、お受験幼稚園では、小学校受験で必須のスキルとなりますので、厳しく見られることとなります。

 国立私立附属私立受験校
小学校受験〇-◎
幼稚園受験
目次

お受験をされるご家庭は苦手なお父様が多い

お受験をされるご家庭は、経営者、お医者様、専門職、大企業にお勤めの方が多くなるのが実情です。
会社勤めをされていても、年齢柄、上の役職の方が多く、日常で敬語慣れをしていない方が多いです。
つまり、日々頭を下げる局面が少ないため、面接でも日常の上から目線が滲み出てしまうわけです。

よくある気を付けたいケースは、形式上敬語を使っていてもその中身に敬う気持ちがない点。
このサイレント上から目線はお受験において嫌われますから、避けたいところ。失敗してしまう場合で共通するのは、俺は大丈夫と十分な対策をせずに面接に臨む方です。

本来、切り抜けるスキルを持つ方々ですから、事前に対応を見直して万全にしたいところです。

尊敬語・謙譲語・丁寧語の基本

尊敬語:話し手よりも上位の相手に敬意を含めた表現
謙譲語:話し手を相手方や第三者よりも一段下げて、相手に敬意を含める表現
丁寧語:上下関係なく、丁寧に伝えて 相手に敬意を含める表現

尊敬語、謙譲語、丁寧語は、小学校受験においては本質がわかっていれば良いこととなりますから、上記はそれぞれ、相手を上げるのか、自分を下げるのか、文章を丁寧に仕立てるのか、の区別があることがわかっていれば十分です。

これに加えて、お受験においては単語に「お」や「こ」の美化語を把握する必要があります。
これを間違えると結構目立つので練習が必要となります。

お受験でよく使う言葉:尊敬語・謙譲語・丁寧語

 尊敬語謙譲語丁寧語
~する~される~させて頂くします
言うおっしゃる申す言います
行くお見えになる伺う行きます
訪ねるご訪問なさる伺う訪ねます
帰るお帰りになる失礼する帰ります
いるいらっしゃるおる(おります)います
受ける受けられる拝受する受けます
思うお考えになる存じあげる思います
もらうお納めになる拝受するもらいます
考えるお考えになる拝察する考えます
知るご存知存じあげる知っています
わかるご承知承るわかります
助けるご支援お手伝いさせて頂くお手伝いします
食べる召し上がる頂戴するいただきます
見るご覧になる拝見する見ます
見せるお見せになるお見せする見せます
読むお読みになる拝読する読みます
持ってくるお持ちになる持参する持ってきます

美化語

丁寧語と似ていますが、美化語は文章を上品にするためのお受験特有の敬語とも言えます。
よく小学校受験塾のことをお教室と呼びますが、これも美化語。お受験は美化語を揶揄した表現ですね。

おとごの区別は、おは和語、ごは漢語につくと言われますが、実際の日常生活では混同しています。
こちらは覚えるというよりも、無理して間違わないようにすることが肝要です。

美化語の事例
お料理、お勉強、お習字、お名前
ご縁、ご多忙、ご入学、ご両親

丁寧な言葉の使用

丁寧語とまた違うところで、丁寧な言葉遣いがあります。
基本的なところで、家柄も出るところとなり、お受験では重要です。
よく使うフレーズだけでも抑えておけば、本番で焦らずに済みます。

日常受験向け
きょう本日
きのうさくじつ
ことしほんとし
去年昨年
いつも常々
忙しい多忙
気持ち良い快い
すぐに直ちに
少し少々
先に予め

以上、基本的な事項をまとめました。
様々なお受験本がありますが、下記書籍は受験にフォーカスした視点で、実例を交えて詳しく掲載されています。

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