来年2023年4月、北海道長沼町に新しい私立小学校、まおい学びのさと小学校が開校予定です。
まだ確定したわけではなく、2022年9月までに学校法人の設立計画などの提出が必要で、その後私立学校審議会で了承されれば、開校が正式に決まります。
こちらの学校、従前の学校と異なり、テストや通知表がなく、児童が好きな授業を選べるカリキュラムを予定しており、新聞等で注目されています。
学校開校までの予定と経緯
運営するNPO法人は「まおい学びのさと」。代表理事の細田氏は「子どもたちの好奇心を最大限信頼して、のびのび通える学校をつくりたい」とコメントされており、noteやSNSなどを活用して説明会などの周知をされています。
校舎は、2020年3月に廃校となった旧北長沼小を使用し、将来的には小学校の卒業生が通う中学校を開設することも計画しているようです。
体験学習を重視し、和歌山県橋本市の私立小中学校「きのくに子どもの村学園」をモデルにされたとのこと。
「楽しくなければ学校ではない」と強調されており、このキャッチフレーズは東京で人気の私立小、都市大学附属小学校に似ています。
体験学習は長沼町で農業やアイヌの楽器づくり、自然体験などの体験授業、地元食材を生かした食事も提供する予定。
かつては資金不足で取り下げ、児童確保の見込みが足りずに承認を得ることができなかったようですが、今は運営資金は寄付などでめどがたち、現時点で60名の入学希望者がおり、前提条件をクリアしたようです(参照:1月18日毎日新聞)
学校の評判は?テストがなくても勉強は大丈夫?
宿題やテストがないと聞くと、勉強は大丈夫?と疑問に思う方もいるでしょう。
Q&Aから関連する質疑応答、及び毎日新聞の学校紹介記事におけるヤフーコメントをご紹介します。
ヤフーコメントより
概ね肯定的なコメント5割、中立的4割、否定的なコメントが1割
横山洋子様
千葉経済大学短期大学部こども学科教授
子どもが知的好奇心から出発して主体的に学べる小学校の開校を、とても嬉しく思います。机上でさせられる勉強ではなく、地域の人々と関わりながら体験から生きた社会を学び取れるのです。そして、できないところを減点されて評価されるのでなく、「今日はこんなことが分かったぞ」と自分の世界を広げていく喜びを一貫して体感できるのです。
「楽しさ」をコンセプトに各学年の学びの軌跡を積み上げ、学力がしっかりついていることが証明されれば、全国の小学校がその取り組みを参考にできるでしょう。大いに期待し、応援し続けます!
ma様
凄くいいことだと思うんだけど
6年間ここで過ごして
中学、高校で普通の授業についていけるのかな。
どうなっていくのが正解なんだろう。
賛成12873 反対717
アクセス
北海道夕張郡長沼町東2線北15番地
札幌市より車で約50分、新千歳空港より30分(バス有)
道路沿いに建つ赤い三角屋根が特徴の3階建て
理念・基本精神
理念:
「自分を信じる力を育てる」:ひとりひとりの違いを持ち味に、自分の大きな可能性を信じよう
「学ぶたのしさを知る」:納得するまで追求する自由の中で、学ぶことの楽しさを体験しよう
「自ら考え生きる力を身につける」:子どもも大人もともに生き、ともに成長しよう
基本精神:子どもたちが主人公=学び成長する主体
カリキュラム
プロジェクト
教科書に書いてあることを覚えるのではなく、「プロジェクト」単位の体験学習で、作ったり調べたり、実際に体験しながら学びます。 農業、木工、調理、演劇、北海道などのテーマで、学年の壁なく縦割りで、1年を通して活動します。
基礎学習
生活する上で役に立つ「かず」と「ことば」について、しっかりと時間をとって学びます。学習ドリルに頼らず、生活の中から題材を見つけ、体感的に学びます。テストや宿題による評価はしません。
自由選択
スポーツ、図工、音楽、外国語など、文科省でも必修となっている分野について、1学期ごとに選択して学びます。地域の特色を活かした活動内容にします。
ミーティング
週1回の全校集会、グループごとの話し合いなど、学校のことを、子どもも大人も一緒にとことん話し合い、自分たちで決めるプロセスを体得します。校則や行事、困りごとや社会問題、様々なことをともに考えます。
募集定員
学費
通学(予定)
通学型:札幌エリアは新札幌からのスクールバスを検討中
遠方者は寄宿・ホームステイor下宿(週末・月末帰省)も検討中
札幌市などニーズのある近隣自治体とのスクールバスを運行する。
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