受験準備で、幼稚園や小学校に事前に提出する身上書。
我が家はそれぞれ1回ずつ出しました。
身上書は、一般的にお見合いや縁談の際に、相手方に渡す自己紹介の書面のことで、家族の履歴書に近いです。
関西では釣書とも言われます。その名の通り、身の上を明らかにした上で、幼稚園の方針を理解して、方針に従い、子供をお任せします、というメッセージをお伝えします。
目的はご家庭の方針を事前に学校に理解して頂き、安心して頂くことで、文字数無制限、テーマ自由の願書のようなものです。身上書を広く受け付けている幼稚園であれば、知らずに受験している時点で、一定の差が生じてしまっています。
今回は身上書で何を、どのように書くか、実際に記入した経験に基づき、幼児教室に聞かなくとも書けるように基本を全てお話したいと思います。
お受験に適した便箋は?

身上書を書く便箋は何を選ぶか?というと、結論は何でも良いという回答になります。
東京エリアでよく言われる定番が、鳩居堂です。
これは幼児教室の長年の指導の影響と思われ、少なくとも東京では、受験生の常識として定着しています。
鳩居堂にする必要はないですが、選べるのであれば鳩居堂が良いでしょう。
幼稚園受験の際、大手幼児教室に鳩居堂で買ってくださいとお話があり、銀座まで行きました。駅前にあります。
こちら便箋に慎ましげに鳩居堂とわかる印が押してあり、実にシンプルイズベスト、センスがいい。
わかる人にはわかるデザインです。

身上書は書式が自由なので、いざ書き出すと、文字のバランスなど、これで良いのか?という問いに常に悩まされます。
便箋は鳩居堂が標準と自信を持てば、迷いません。
便箋の種類によって大きな差が生じるとは考えられませんが、こちらを入手する苦労は特段なく、銀座に行くだけです。2021年では、渋谷のスクランブルスクエアでも鳩居堂のお店があるのを確認しました。新宿にも店舗があるようです。
わざわざ避ける理由がなく、都心在住の方は入手されると良いでしょう。
両者とも難しい場合は、枚数が多いですがアマゾンでもさくっと買えます。
【お受験向け】身上書の書き方
身上書を書く際に下書きが必須ですが、ワードがおすすめです。
便箋の一行の文字数と、ワードの一行の文字数を調整することで、ボリュームを調整できます。
お受験における身上書は縦書き(横長)が見やすく、ワードで下記の通り設定できます。
基本ですけど普段使ってないと結構迷うんですよね!
レイアウト→文字列の方向→縦書き

あとはインデントを調整して必要なスペースを空けてください。
各項目は自由ですが、履歴書に加えて、ご家庭の様子やお子様の様子を伝える場と考えてください。
自由形式の願書のようなもので、自由度は非常に高いです。
父親・母親・子の紹介
氏名
生年月日
現住所
学歴
職業
職歴・勤務先
資格
趣味・特技
母親、子も続けて同様に記載します。
園や学校が見たい部分は学歴、職業、勤務先です。
縁故などある方は後述できますのでここでは不要。
教育方針
教育方針と子供の長所・短所などを詳しく書きます。
ボリュームは鳩居堂の便箋であれば、2,3枚程度が妥当です。
最後に、志望校・志望園の方針と教育方針が一致するため志望する、などの結論で締めくくります。
身上書のメリットは、文字数制限がない完全な自由記述であることです。
縁故関連など特段の関係を書きたい場合、結論前の中断で記載すると良いでしょう。
願書ですと縁故の記述は諸刃のメッセージとなりがちですが、身上書であれば空振り時のリスクが下がります。
コロナ禍での園への対応:提出可否と時期
幼稚園受験の場合、通常であれば、4月~夏休み前に身上書を提出し、同時に訪問するケースが多いです。
特に、夏休み明けになると試験直前になり、慌ただしさが際立ちます。
この点、コロナ禍では訪問について躊躇することもあろうかと思います。
訪問についてはこだわらずとも、身上書はお渡しできるように動いた方が良いでしょう。
園も本当は、願書以上の詳しい情報を、事前に知りたいと考えていることが多いです。
このため、コロナが落ち着いてきた場合は、お教室に空気感を探りつつ、問題なければ積極的にコンタクトして頂くと良いでしょう。
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