皆さまこんばんは、WASABIです。
今日は胎教について、客観的な視点で効果を考えてみたいと思います。
胎教は、「妊娠中に、妊婦が精神的安定と修養につとめ、胎児によい感化を与えようとすること」(大辞林第三版)と定義されていますが、しばしば早期の幼児教育としての効果を期待されることもあります。
我が家ではかけ流しのCDを聞いていましたが、七田などでは胎教コースもある程で、一定の市場が存在します。この点、本当に効果があるのでしょうか。
慎重に進めていきます。
胎教の効果を示す明確な検証データはなく、測定することは今後も難しい
まず、胎教によってお子様に特別な能力が備わったとか、天才児が産まれたとか、明確な検証データは存在しません。
胎教の効果を判断するには、胎教の特別なプログラムを受けたグループとそうでないグループをIQテストなどで比較するなど、幼児教育の研究で著名なヘックマンのように比較検証する必要があると思われますが、このご時世は難しいでしょう。
胎教を受けたグループのお子様も乳児期に色々な幼児教育を受けるため、特殊な環境下でなければ、胎教が原因と判断することは困難だからです。
どの育児本、雑誌においても、書いてあることはほとんど同じ
胎教自体は皆さまの関心のあるテーマであり、よく育児本、雑誌で胎教がテーマになります。しかし、多くは検証データに基づかない抽象的なお話となり、書いてあることはたいてい同じです。
8割がた下記でカバーできているのではないでしょうか(笑)。
育児本の胎教テーマのまとめ
・皆が気になる早期教育についての効果については触れない(データがないから)
・語り掛けを通じた母親のリラックス、親子のコミュニケーションを目的とすることが多い
・母親の声は聞こえているかも、という議論
・語り掛け、CDをかけると良いと結論(無難な対応)
・何かと、解明できていない点も多いが、、など注釈が付く
ストレスの緩和を通じたプラスの効果を期待
では、胎教は効果なく意味がないものかというと、そのようなことはないと考えます。
上記の通り、胎児は母親の声が聞こえているか否かという議論がよく挙がります。
この点、真偽はともかく否定する必要もないと考えています。母親が子供に愛情をもって語り掛けをしている間というのは、子供が聞こえているか否かよりも、母親の心身の安定を通じて良い影響を与えていることは事実でしょう。
何事もそうですが、過度なストレスは母体にも胎児にも悪影響です。完全にストレスフリーな日々というものはなかなか難しいですが、子供への語り掛けを通じてこの悪影響を緩和できるのであれば、効果がありますね。
母親の語り掛けであれば、誰しも妊婦は自然と胎教をしていると考えられますけどね。
胎教についての結論
明確なデータがない以上、産まれる前から、胎教にはまりすぎないようにすべきかと思います。一人目のお子様であれば無理はないと思いますけどね。我が家も気になりました。
心身をリラックスする手段としてヒーリングCDを聞くのは良いですが、あくまで楽しく、ゆったり、が基本でしょう。
プラスかマイナスか、というとマイナスにはなりませんので上記の通り言っているだけで、胎教自体は決しておすすめとは言えません。
胎教は教育というより、充実した余暇の過ごし方と考えればしっくりくるものがあります。教育に関しては、産まれてからの幼児教育を適切に施すことの方がずっと重要なのではないでしょうか。
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