公文(くもん)と学研の違いを客観比較(学習内容、効果、月謝)

今日は人気の通学型の学習塾、公文と学研を、学習内容、効果、月謝に注目して徹底比較したいと思います。

目次

公文と学研の比較論争について

公文と学研は同じようなスタイルの学習形態に見えますので比較されがちですが、その内容がかなり異なります。
そして多くの比較サイトがありますが、多くがどちらかに偏った主張をしていました。

私は○○に通っていたが、△△に変更して良かった。→その後どうなったか結論なし

というような流れです。
私は両者比較検証した結果、公文と学研は①異なるタイプの学習塾であることを理解し、②目的に応じて選ぶべきと理解しています。

なぜなら、公文と学研の適性は下記のように分類でき、これがわかっていれば選ぶ先は必然だからです。

公文は、国語では早くから文章題に取り組み、算数ではどんどん問題を解いていく先取り学習が行われます。
このため、小学校受験をする場合は、小学校受験の問題と相性が悪いです。小学校受験においては、せいぜい一桁の算数の概念の問題がでるだけで、それ以上は要求されません。漢字も必要ありません。お受験幼児教室で、公文へ通っているというと、かなりの高確率で嫌がられます。
但し、公文で先へ進むことで、将来学ぶ科目がどれもスムーズに解くことができます。中学や高校へ進んだ場合に、大きなアドバンテージが出てくる可能性があります。

公文は、時間内に自由に来て、問題を自分のペースで思う存分解いて、宿題をもらって帰ります。この宿題の量もやる気次第でたくさんもらえます。個人の努力、モチベーションがあれば、大きく伸びます。国語などは読み書きできないと理解できないので、単元ごとに行われるテストで合格するためには、真の理解が必要です。
但し、算数などシンプルな計算問題などが多く、教材に絵もなく、紙も小さめ。お子様が嫌がる可能性が高いのも公文です。

一方、学研は「考える」ことを意識しており、問題の傾向が小学校受験の試験問題にも一部似通っています。
このため、小学校受験をする場合においては、学んだことが受験で役立ちます。しかしながら、先取り学習はそれほどしませんので、中学以降の学力で差が出てくる可能性があります。考える力というのは、2020年以降重視される考え方で、非認知能力の学習とも相性が良いです。このため、時流を踏まえると、やや学研有利です。

学研の幼児クラスは個別指導や一斉指導の形態がありますが、一定時間が過ぎればもう終わりです。宿題も公文に比べて少ないです。お子様にとって楽しいのは、学研となることが多いです。このため、公文から学研への移籍は多いですが、逆はあまり聞きません。
この判断は見切りであり、良しあしはありません。一方で、公文を楽しんでできるお子様はどんどん進んでいって、幼稚園で漢字を含めた文章題の読解ができるお子様がいることも事実です。

月謝は圧倒的に学研有利

どちらがいい?と言われれば上記の通り、人によって異なるという結論になりますが、月謝になると比較するまでもありません。

学研は入会金が5,000円+税、幼児は国語と算数の2教科セットで、週2回×1時間で月額8,000円+税、週1回(年中、年少のみ)ですと6,000円+税です。
これに対して公文は、入会金こそありませんが、学研と同じく国語と算数2教科で比較すると、幼児は週2回で月額14,000円+税となります。因みに、10月以降の消費税増税後も、消費税が上がるのみで、税抜価額は同じです。

びっくりするような違いです。月額6,000円も差がでます。公文を1科目だけにすれば同じぐらいの金額になりますが、公文も算数・国語の相乗効果が期待されるので、いずれか1科目取るぐらいなら、学研のほうが良いかもしれません。

一方で、公文には時間制限や宿題制限がありません。どんどん進めたい場合は話が別で、お子様が自発的にやる気になっているのであれば、公文の方が良いでしょう。

このように、公文と学研は全く質の違う学習塾とご理解いただき、お子様の状態と目的に照らして、柔軟に選んでいただければ幸いです。

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