今日は慶應横浜初等部の2022年度試験のお話です。
2022年度最新情報
慶應義塾横浜初等部では、毎年出題されていた福翁自伝のお題が突如小泉信三に変わり、大騒ぎとなりました。
今年はまた小泉信三か、もしくは戻るのか、色々議論を呼んでいましたが、本日お題が発表されました。
なんとまたお題が変わり、今回は「福翁百話」。そして2022年度も「福翁百話」。これは受験生にとってメリットが二つあります。
一点目は入手が容易なことです。
過去2年では、アマゾンから書籍が消滅しました。しかしながら、今年は百話を持っている方も一定数いらっしゃること、中古市場でも流通していることから、発表後、大きな混乱はありません。
次に、対策が楽な点も大きいです。
私は昨年、Kindleに加えて異なる福翁百話を複数冊注文しました。実際の書籍の方が読みやすいと感じたためです。
しかし、福翁百話は短編集ですので、Kindleでもほぼ把握することができました。読むのに時間がかかるということがなく、負担が非常に楽です。これは実際にやってみないとわかりません。
下記は2021年の抜粋です。
お題は『「福翁百話」の家庭や親子関係などに関して書かれている部分を読み、保護者と志願者の関わりについて感じるところを書いてください。』
昨年はお題発表直後、百話は早速アマゾンでは売り切れで、たまに中古品が1万円程度に値上がりしていました。
しかし、今はKindleで数百円で買えますのであまり焦らないで頂ければと思います。
電子書籍でもきっちり読めるには読めますからね。
その他裏技は「地方の図書館で祖父母に借りてもらう。」です。これ結構使えますよ。
2020年度の動き
2020年度、横浜初等部では大きな動きが2つありました。
一つ目は、1次の試験難易度は易化傾向です。
例年通り、500名弱の1次通過のうち、幼稚舎を始めとする最難関校合格者が抜けますので、2次で抜ける方はそれなりに多いと推定されます。結果として、1次2次ともに問題がシンプルになったと言えます。
二つ目は、願書提出時の課題です。
これまで毎年、横浜初等部では願書提出時に福翁自伝を読んで所見を述べる400文字程度の課題が出ていました。
万全に対応するため、受験予定のご家庭では相当前から願書を練り上げ、この時期は既に福翁自伝を読んで完成している方がほとんどです。
しかし、今週配布された願書で驚きの事実が発覚します。なんと指定の題材はいつもの「福翁自伝」ではなく「伝記 小泉信三」でした。願書の記述は下記の通りです。
「伝記 小泉信三」(慶應義塾大学出版会)を読んで、慶應義塾の塾風・気風(空気感)について感じるところを書いてください。
発覚したのは願書配布日の9月5日です。出願日は10月1日と2日の消印有効。
つまり、多くの受験予定のご家族がこの一か月弱の間に、書籍を入手し、熟読し、理解し、文書にまとめ、添削を受け、ブラッシュアップしなければなりません。書籍も電子書籍で入手することができますが、文庫版であればネットでは売り切れ、メルカリなどのオークション市場では6,000円程度に値上がりしました。
2021年度の動き
2021年では、福翁百話でした。お題は
『「福翁百話」の家庭や親子関係などに関して書かれている部分を読み、保護者と志願者の関わりについて感じるところを書いてください。』
空欄が長いですね。でも、2021年は非常にボリュームが軽かったです。
なぜなら、上述の通り、百話読む必要はなく、その中で、上記お題に沿って挙げれば良かったからです。
関係するものは凡そ10話~20話程度しかありません。また、実際に事例を挙げて、その所見、見解を書き、志望動機に結び付けるとなると、上記欄ですぐに枠が埋まってしまいます。我が家の場合は、一テーマに絞りましたよ。でも、その方がスッキリしたので、これで良かったと感じています。
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