コロナ禍で2020年度、東京ではわずか4施設のみの営業でしたが、2021年~2022年シーズンは多くのスケートリンクで営業再開し、2023年以降、閉鎖してしまったスケートリンクもあるものの、通常稼働に戻っています。
今回、2023年12月1日時点の情報に基づき、昨年と比較しつつ、東京のスケートリンクをご紹介します。
毎年何気なく更新していますが、23年-24年シーズンは各所値上げが目立つものの、値下げした施設もあり、費用動向に大きな違いが出ました。また、昨年以降再開したスケートリンクは、リンク先で最新情報を確認できるようにしておきます。
概ね3歳から4歳にかけて、多くのスケートリンクでスケートができるようになります。
娘も2020年の1月以降、本格的にデビューして色々な所へ行きました。
東京では、それぞれのスケートリンクの特徴もはっきりしています。
かつては六本木ヒルズが高額な印象でしたが、2020年冬は二子ライズのスケートリンクが値上げして時間制限も設けたため、ヒルズが相対的に条件が良くなりました。2023年冬はライズが再値上げとともに時間制限撤廃し、上手い対応と思いましたがヒルズがまさかの子供料金大幅値下げとなり、金額面で優位となりました。
豊洲は平日は時間制限がないですがやや狭く、値上げした割に条件改善も見当たらないため、他施設と比較して相対的に条件悪化しています。
江戸川区は安くて広く、変わらず安定人気ですが、駅近ではないので遠方からは車がおすすめ。
本気でスケートを練習したいキッズは常に場所を探していますが、今後はスケートリンクの選択肢も増え、混雑状況が各地ガラッと変わっていくでしょう。
コロナで一般滑走休止していたスケート場も再開
下記のスケート場は2020年冬に一般滑走を休止していましたが、2021年12月以降、順次営業再開しています。
最新情報はリンク先でご確認ください。
2020年~2021年度はコロナ禍の影響か、上記の他、神奈川のこどもの国など、多くの人気のスケート場で中止が続きました。このため、気軽に滑れるスケート場が激減し、スケートを本格的に頑張りたいお子様の間で、東京では2020年冬、スケート難民が増えました。
スケートでは、一緒に頑張る方が一緒にお金を出し合って会場を借りたり、コーチに指導してもらったりすることも多いですが、単独で動くには大変なシーズンになりました。
2020年11月、フィギュアスケーターの浅田真央さんが、都心に「真央リンク」を作りたい旨の構想をインタビューでお話されていましたが、各地で営業再開しても、まだまだ東京はスケートの機会が厳しい状況にありますね。
下記に、子供視点のレビューを加えつつ、都内でスケートができるスケートリンクをご紹介します。
ミッドタウンアイスリンク(MIDTOWN ICE LINK):2022年値上げ→2023年値下げ
所在地 | 東京都港区赤坂9-7-1 東京ミッドタウン芝生広場 |
アクセス | 都営大江戸線・日比谷線六本木駅すぐ (大江戸線の方が300m近い) |
オープン日時 | 2023年11月16日(木)~2024年2月25日(日) ※2024年1月1日(月・祝)は休館日のためクローズ |
年齢 | なし |
費用 | ※下記22年→23年で比較 平日:大人(高校生以上) 2,100円→1,800円 小人(中学生以下) 1,600円→1,100円 土・休日:大人(高校生以上) 2,200円→2,200円 小人(中学生以下) 2,000円→1,500円 その他: ・ヘルメット 無料 ・付添料(入場料)300円 ・初心者レッスン 700円(現金のみ、各回先着6名) ・ソリ貸出料(ペンギン、スノーマン)500円/20分 ・手袋、靴下 各300円 ・ロッカー 100円~ |
屋外型のスケートリンクでは、非常に立地良く、都内で最大規模です。
料金はやや高めで場所柄高額のイメージでしたが、昨年二子が値上げしたため優位性が高まり、今年は逆転しました。
2022年冬に平日料金が100円値上がりしたものの、物価変動や実需に即した範囲内と思っていましたが、、、
なんと2023年は土日の大人料金を除く全てが値下がり、特に子供料金は土日含めかなり安くなりました。
時間制限がない点が便利ですが、再入場はできません。
また、2019年は1月からでしたが2020年以降11月からオープンしており、いち早く滑ることができます。
東京タワーやミッドタウンを眺めつつスケートを楽しみ、夜はイルミネーションも綺麗です。
スケート後に楽しめるグルメチケットを23年ももらえますので、暖かい時間に滑って、ほっと温まる時間を過ごすのも良いでしょう。
初心者レッスンは、火‧水‧木の15:00〜15:30 / 16:00〜16:30 / 17:00〜17:30の各回30分に実施されます(祝日と年末年始期間の12月16日(土)〜1月3日(水)を除く)
こちらは入場のみでかかりますが、暖を取れる休憩室がありますので、快適です。家族3人で行って、1人は暖かいスペースで荷物番をすることも可能です。屋内と屋外にそれぞれロッカーと休憩スペースがあります。
スケート靴レンタルは2枚刃もあり、初めての小さいお子様であれば、こちらで腕試しすることも可能です。
子供も練習しやすい雰囲気ですが、周囲の壁はやや高めですので、3歳ぐらいのお子様は届かない可能性があります。
二子玉川ライズ スケートガーデン:23-24年は200円更に値上げ・時間制限撤廃
所在地 | 東京都世田谷区玉川一丁目 二子玉川ライズ 中央広場 |
アクセス | 東急田園都市線・大井町線 二子玉川駅すぐ (駅からライズプラザ方面へ南へ200メートルほど) |
オープン日時 | 2023年12月2日(土)~2024年3月3日(日)※元旦休業 平日 13:00~19:00(18:30受付終了) 土日祝 11:00~19:00(18:30受付終了) ※繁忙日(12月25日(月)~2024年1月5日(金))の営業時間は以下となります。 11:00~19:00(18:30受付終了) ※11/14時点での情報に基づくと、土日祝日・年末年始の入替制のアナウンスはありません。 昨年は90分ごとに入替がありました。 |
年齢 | なし |
費用 | 【通常券種】 ・大人/2,000円(貸靴代込)→2,200円に値上げ ・学生/1,800円(貸靴代込)→2,000円に値上げ ・小人/1,500円(貸靴代込)→1,700円に値上げ 【回数券】 ・大人:6回分/11,000円(貸靴込) ・学生:6回分/10,000円(貸靴込) ・小人:6回分/8,500円(貸靴込) ※土日祝も利用可能 【その他料金】 ・アシカそり(平日限定) 20分/500円 ・ちびっこヘルパー(平日限定) 20分/500円 ・コインロッカー 1回/100円(返却なし) |
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■キッズタイム(予約不要)
未就学のお子様と保護者の方限定。
補助器具の無料貸出しもあります。
日程:12 月13日(水)以降の水・金曜日 11:30~12:30
※12月25日(月)~2024年1月5日(金)の繁忙期間・2月23日(金・祝)はキッズタイムなし
料金:大人/1,600円 未就学児/600円
■レッスン
初めての方、もっと上達したい向けに当日受付のレッスンを開催
個人レッスン(30分) 4,000円
初心者ワンポイントレッスン(10分) 1,000円
■貸切
日程:12月2日(土)~2024年3月3日(日)
時間:営業時間外
料金:平日 60分/28,000円
土日祝 及び12月25日(月)~1月5日(金) 60分/33,000円
※興行目的による使用
平日 60分/50,000円
土日祝 及び12月25日(月)~1月5日(金) 60分/60,000円
貸靴:別途500円/足
■渡部絵美 スケート教室
全日本選手権8連覇、TV でも活躍中の渡部絵美さんによるスケート教室。
毎年開催されています。4歳以上のお子さまを対象に、初心者から上級者まで3クラス程度に分かれてレッスン
・日程:12月17日(日)、
2024年1月14日(日)、2月4日(日)、11日(日・祝)、18日(日)
・定員:各先着40名
・料金:1回5,000円(貸靴代込 完全予約制)
※当日券売機にてお支払いください
・参加資格:4歳以上の初心者~中級者
・開催時間:9:15~10:45 (9:00集合)
冬休み教室
・日程:【A】12月22日(金)、23日(土)、24日(日)
【B】12月25日(月)、26日(火)、27日(水)
【C】12月28日(木)、29日(金)、30日(土)
【D】2024年1月2日(火)、3日(水)、4日(木)
【E】2024年1月5日(金)、6日(土)、7日(日)
・定員:各先着40名
・料金:全3回12,000円(貸靴代込 完全予約制)
・参加資格:4歳以上初心者~中級者
・開催時間:9:15~10:45(9:00集合)
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駅前施設に併設する屋外型スケートリンクという点で、ミッドタウンやスカイツリーと似ています。
広さはミッドタウンの8割~9割といったところですが、周辺イベントが多く、子供の比率が非常に高いです。
付添料は不要ですが、暖を取るスペースはない点が、六本木と異なります。
こちらは大人が何人か集まれば、貸切できてしまいますが、毎日のように19時以降は貸切が入っているようです。
昨年は12月上旬からのオープンでしたが、2022年秋は11月26日と早めのスタートです。
2019年は時間制限なく、大人も1,500円で利用できましたが、2020年12月は2,000円に値上げとなり、時間制限も1.5hで入替制となりました。2022年冬もこの流れを踏襲していましたが、2023年は更に値上げされた一方で、時間制限が撤廃された可能性があります。
この時間制限はスケート好きの間では非常に不評で、毎日のようにいる常連さんの参加率も減りました。時間制限がなければ混雑しやすいですが、嬉しいご家庭の方が多いでしょう。
2020年冬の値上げ後は時間制限を受けてコロナも相俟ってガラガラでしたが、2021年12月シーズンは入替制は土日だけになり、平日は時間制限がなくなりました。2022年冬は時間制限がある土日祝も非常に混雑している状況でした。2023年も混雑が予想されます。
世界選手権8連覇の渡辺恵美さんのレッスンは毎年非常に好評です。娘も2020年に一度お世話になり、これを機にスケートが好きになりました。
こちらの参加要件は4歳以上という表記のみ記載されていますが、参加者はほぼ100%キッズです。
初めてのお子様が6割、3割が経験者ほど。残りはスイスイ滑れて、くるくる回れる方もいます。今は明確にレベル分けが開示されています。
スタッフの方が他にも4人程度ついてくれていて、実力派ぞろいのようです。皆明るく、面倒見が良いです。
下図の通り、最初はみんな壁によりかかってますが、90分後には滑れるようになります。
この他、カーリングや水上ヨガ、アイスショーなどのイベントもあります。人がたくさん集まる場所にありますので、常に注目を浴び、賑やかです。
TOKYO SKYTREE TOWN ICE SKATING PARK:まさかの23年1月スタート
所在地 | 〒131-0045 東京都墨田区押上1丁目1−2 東京スカイツリータウン4階 スカイアリーナ |
アクセス | 公共交通機関をご利用の場合|アクセス | 東京スカイツリー TOKYO SKYTREE (tokyo-skytree.jp) |
オープン日時 | 2023年1月4日(水) ~ 2023年3月12日(日) 月~木:11:00~20:00(受付終了19:30) 金~日・祝日:11:00~21:00(受付終了20:30) |
年齢 | なし |
費用 | 大人 1,800円(税込) 小人(中学生以下) 1,000円(税込) PowerPoint プレゼンテーション (tokyo-skytree.jp) |
2020年12月はコロナで中止になったスカイツリーのアイススケートが2021年12月より復活しました。
2022年は12月には開催されず、翌23年の1月からと、二子玉川とは逆で遅めのスタート。
画像は2019年~2020年シーズンで、当時はキッズコーナーもありました(2021年12月シーズンは未確認)
東京スカイツリーの入場券とスケートリンクのの入場券がセットになったチケットが今年も発売されます。最大1,450円安くなります。スケートリンクはツリー入口に位置しますので、ツリーに行く方はマストバイ。
23年1月4日の初日は昨年に続き、安藤美姫さんのトークショーがあります。参加無料とのことですから、えらい騒ぎになるでしょう。
江戸川区スポーツランド:常時安定の圧倒的安価、屋内で暖かい
所在地 | 〒133-0063 東京都江戸川区東篠崎1丁目8−1 |
アクセス | バス JR「新小岩駅」から: 京成バス〔新小71鹿骨線〕〔篠01〕〔小72篠崎線〕〔小73南小岩線〕〔小76第二南小岩線〕〔小72篠崎線〕〔新小71鹿骨線〕〔小72篠崎線小岩駅行〕〔瑞75行徳線〕〔瑞75行徳線〕 駐車台数:114台(24時間利用可能な有料駐車場) |
オープン日時 | 例年10月1日から翌年5月31日まで 月曜日・水曜日・金曜日 午前10時から午後6時(入替制・利用は2時間まで) |
年齢 | なし |
費用 | 高校生相当以上:520円(別途貸し靴料320円)、入場回数券(6枚つづり、2,600円) 小学生・中学生:210円(別途貸し靴料210円)、入場回数券(6枚つづり、1,050円) 幼児:無料(別途貸し靴料210円) |
次は23区唯一の区立アイススケート場、江戸川区スポーツランドです。
こちら、60メートル×30メートルと広いスケートリンクですが、公営なので非常に格安です。
親子3人で、上述の六本木や二子の大人一人分の料金とほぼ同じとなりますが、その内容はさほど変わりありません。
結論から言うと、アクセスしやすい方は非常におすすめです。
場所がやや駅から歩くこともあり、車で来る方と、自転車で来る地元の方が多いスケート場です。
アクセスは多数の最寄りの駅がありますが、どれも歩きますので、電車やバスを使うのが便利です。
可能であれば、車で行くのがおすすめです。
スポーツランドに併設される駐車場も格安で、24時間対応です。
区立と言っても、とても綺麗。
ロッカーはなんと大型でも20円!!荷物は気にせず預けられます。
食事できるコーナーもあり、ポテトやカップラーメンなど食べられます。
今はコロナ過でメニューが制限されているようですが、運営はしています。
環境は、区民プールをイメージして頂ければ良いですが、衛生的に気になるほどではありません。
リンクも非常に手が行き届いており、2~3名のスタッフがリンク内で常駐している点も、民営と同様です。
リンクを掃除した後の氷上。とても綺麗です。
唯一気になったのがスケート靴でしょうか。二子や六本木と比較して、少し疲れやすい気がしました。
ここの近くで毎日通える方は、靴を買うと、更に安価で毎日通えそうですね。
ららぽーと豊洲Sea Side アイススケートリンク:23-24年は値上げ+1か月早く終了
所在地 | 〒135-8614 東京都江東区豊洲2丁目4−9 ららぽーと |
アクセス | 都営大江戸線・日比谷線六本木駅すぐ (大江戸線の方が300m近い) |
オープン日時 | 2023年11月24日~2024年1月28日 平日:14:00~21:00 土日祝:11:00~21:00 12/23(土)~1/8(月祝)は休日の運営時間 12/31(日)は、11:00-18:00(最終受付 17:15) 1/1(月祝)は、11:00-20:00(最終受付19:15) 平日: 制限なし 土日祝:45分 |
年齢 | 4歳以上 |
費用 | 通常チケット 大人(中学生以上)1,600円(税込)→1,800円(税込) 小人(4歳~小学生)1,200円(税込)→1,400円(税込) ペア(大人+小人)2,600円(税込)→3,000円(税込) シューズ持参で300円引き スケート補助具:45分/500円 手袋(販売)200円 ニット帽(販売)200円 |
ららぽーと豊洲のスケートリンクも、大型モール内にあり毎年人気のスケートリンクです。
他と違う点はサンセットの夕焼けなど、海岸沿いの景観も同時に楽しめる事。
しかし!休日の時間制限45分は今年も健在。二子など他のスケートリンクで条件緩和される中、かなり厳しい条件です。
準備の時間含めるとあっという間でしょう。
本年値上げしたこともあり、この休日の条件はかなり他と比べて良くないです。
マイシューズ持参で割引となりますが、多くの子供は持っておらず恩恵に預かれる方は少数でしょう。
また、他と比較して少し狭いので、本格的に練習したい場合にはやや不向きで、飽きるのも早いかもしれません。
とは言いつつ、夕陽が沈む景色は本当に最高です。暖かい平日昼間に是非行きましょう。
東京辰巳アイスアリーナ(仮称):2025年開業予定
最後に時事ネタを。
上述の通り、東京都ではまだまだ足りないアイススケート場ですが、2025年には緩和されるかもしれません。
東京都は、2025年に都立スポーツ施設初、通年利用可能なアイススケート場である東京辰巳アイスアリーナ(仮称)を開業予定です。東京五輪の水球会場となった「東京辰巳国際水泳場」を改修して整備し、国際規格のメインリンク(60メートル×30メートル)とサブリンクを備えます。観客席は約3500席を常設+約1500席仮設、非常に大規模です。
メインリンクはフィギュアスケートやアイスホッケーなどの国際大会が開催可能で、スピードスケートやパラアイスホッケー、車いすカーリングなどの競技の利用も想定。
プールからアイスリンクへの工事改修費用は約68億円、年間運営費は約1億5400万円とのこと。
人気スケートリンクまとめ
簡単ですが、一言コメントともにまとめます。
23年~24年シーズン、子供連れは金額面ではミッドタウンが熱い!
二子は値上げしていますが、需給の見合いで土日は(時間制限がなければ)やはり混むでしょう。
江戸川スポーツランド、地味ですがスケートやりたいなら最高です。
費用 | 時間制限 | 子供 | 混雑予想 | |
ミッドタウンアイスリンク | 24年値下げ | なし | 〇 | 土日混雑 |
二子玉川ライズ スケートガーデン | 24年値上げ | 撤廃 | 〇 | 土日混雑 |
TOKYO SKYTREE TOWN ICE SKATING PARK | 普通 | なし | 〇 | 土日混雑 |
江戸川区スポーツランド | 激安 | なし | 〇 | 広いため問題なし |
ららぽーと豊洲Sea Side アイススケートリンク | 普通 | 土日 | 〇 | 平日時間制限なし |
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