シュタイナー教育の幼児期の取り組み方:おすすめ知育玩具と書籍

今日はクロアチアの哲学博士、シュタイナーの幼児教育のお話です。

目次

シュタイナー教育とは

ルドルフ・シュタイナーは1861年、旧オーストリア帝国に生まれました。ゲーテ研究科、著述家、文芸冊子編集者として活躍後、アントロポゾフィー(人智学)に基づく世界観を様々な分野で展開しました。
シュタイナー教育は、精神科学、芸術、教育学の視点から、子供の成長に合わせた独自のカリキュラムに基づきドイツを始め各地で実践されました。日本でもシュタイナー教育を実践する学校が設立されています。

シュタイナーは、人間の成長を7年の周期で考えました。

0歳~7歳:意志が育つ時期 物質体→生命体が表れる
7歳~14歳:感情が育つ時期 生命体→感情体が表れる
14歳~21歳:思考が育つ時期 感情体→自我が表れる

0~7歳の幼児期は、生命体、すなわち土台となる体を作ることとシュタイナーは考えています。
目が見えて、首が座り、耳が聞こえ、体が発達していく期間です。この時期には、まだ眠っている感情や思考を刺激してはいけないとしています。体が成長するには、静かで、穏やかで、温かい環境が必要です。

つまり、子供にとって大人の役割は、焦らせることではありません。
シュタイナーは、この時期の子供の欲求は「模倣すること」としています。子供は大人の動作や口調を全身で感じとり、真似しようとします。このため、大人が理論的に「~だから~しなさい」と言うよりも、行動で示す方が伝わります。片づけなさいというよりも、大人が楽しそうに片づけをする様子を見せるほうが伝わります。

この考え方は多くの幼児教育の書籍で言い回しを変えて支持されています。

大人は、何かの事象に対して

思考→感情→意志

の順番に物事を考えるとされています。しかし、幼児の思考プロセスは逆で、

意志→感情→思考

と考えられています。

つまり、幼児期は全身が感覚器官であり、何か刺激が合った場合に、思考の前に意志や行動が先に働きます。
例えば、前述の片付けの話であれば、大人が楽しそうに何かをしていれば、自然と子供は楽しい気持ちになるし、逆に大人がイライラしていれば、それを全身で感じ取ってしまうこととなります。

シュタイナーによれば、幼児期は草木に例えられます。草や木は土から空に向かって、重力に逆らって成長していきますが、これの重力に逆らって伸びる力が人の絶えざる意志を表しているとされています。

日本において、シュタイナー教育を実践する幼稚園や教室は、下記のような日常習慣を勧めています。

・ゆったり目覚めて、日の光を浴びる
・身支度の準備は前日に
・食事の前に感謝を
・子供の一人遊びはおかあさんの傍で
・自然を楽しむ散歩を取り入れる。
・食事の支度は子供も参加。
・お風呂は歌を歌うなど楽しく入る。
・寝る前の物語は、2~3週間繰り返し行う。

シュタイナー教育が実践できる知育玩具と絵本

シュタイナー教育に沿ったおすすめおもちゃと絵本をいくつかご紹介します。

シュタイナー教育を促す知育玩具

お山の積み木

木、そのものの形や表情を感じ取れる積み木。穴の開いたパーツには、棒状のものを差し込んで遊べます。

お山のつみ木

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羊毛ニードルセット

簡単に羊毛フェルトづくりができるセットです。色々な形作りが楽しめます。

蜜ろうねんど

板状の粘土を使いたい分だけ、手で温めて使います。柔らかくなるまでの間、子供は想像力を働かせます。繰り返し使えます。

シュトックマー 蜜ろう粘土 12色12枚セット 61012

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アウリスグロッケン

ペンタトニックの音階がここちよく響きます。どこから叩いても透明感のある音が子供に安心感を与えます。

アウリス アウリスグロッケン ペンタトニック 7音

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シュタイナーが学べる書籍

子どもの教育 (シュタイナーコレクション)

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ルドルフ シュタイナー
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子どもの体と心の成長

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カロリーネ・フォン ハイデブラント
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