公立小学校(神奈川)の教育環境、メリット・デメリットを教員に取材させて頂きました

小学校紹介記事用

2021年8月、公立小学校で7年勤務されている神奈川の教員の方に、私立小学校との違いを踏まえつつ、公立小学校の学習環境に関する取材をさせて頂きました。

目次

公立小学校の実態は?

まず教員視点での実態としては、関東圏の都市部の小学校は団塊の世代の退職などにより大量採用の流れになり、ベテラン教員が減り若手教員が増えていっています。
近年、小学校に求められる事は質・量ともに変わってきていますが、公立小学校では学校と家庭、地域で上手く連携を図りながら教育活動を営み、子どもたちの心身の健やかな発達を目指しています。ですが公立小学校の教員は多忙を極めており、体調を崩したり精神的に病んでしまったりするという事も珍しくありません。そしてそのしわ寄せは全て子どもたちに来ることになります。
働き方改革の流れから小学校でも2022年度から高学年は教科担任制が敷かれる事になるなど教員にとって働きやすい環境にはなってきていますが、それでもまだまだ教員の負担が大きいというのが現状です。

あまり大きい声では言えないですが、教員が頻繁に入れ替わる学校は何かしら問題がある場合が多いですね。

また中学校受験に関しても、学校によって受験する子がほとんどいない学校もあれば、クラスの半数が受験する学校もあるなど実態は様々です。

先生たちの働く環境もまだまだ整備されていないんだね

学習環境は?(私立や国立と比較して)

公立小学校ではプログラミング学習も始まり、タブレットを活用した授業にも取り組んでいます。

私の横浜市は全国に先駆けて実践し、それが全国に広がるという事が多いです。
英語教育では全国的に5、6年生で行っていたのが2020年度から3年生から必修になりましたが、横浜市ではずっと1年生からやっています。ですがそんな横浜市でもタブレットを活用した授業についてはまだまだ課題が多いです。やっと1人1台使える分だけの配布をしているところです。一方私立や国立の小学校ですと学校にもよると思いますが、ICTを活用とした教育はかなり進んでいると思います。コロナ禍で学校が休校になった時に完全にオンライン学習に移行できた学校というのもニュースで見ました。やはり予算がありお金をかけられるというのは強みですよね。

国立の小学校では教員養成の側面もあるため教育実習生が毎年多くやってきます。また新しい教育の効果を試すため公立小学校では導入されていない形の授業を行っていますので横浜市の公立の小学校とは似ているところもあるかもしれません。

エアコンに関しても私立と公立の小学校では設置率に大きな差がありましたし、私立は最適な環境で学習するという面で良いですね。

メリット、デメリットの本当のところ

メリット

公立小学校の1番のメリットとしてはやはり学費が安いという事です。
公立小学校の1年間の学費は約10万円です。一方で、私立小学校の場合は約90万円はかかると聞いた事があります。特に小学校の場合6年間通う事になる訳ですからこの差は大きいです。

また、子どもにとって様々な子がいる中で生活する事は大きなメリットと言えると思います。受験を実施し、言うなれば学校の意向に沿うような子を集める私立とは違い、公立の場合は様々な子がいます。考え方や価値観もまばらであり、多種多様な子がいる中で生活する事で視野が広がり、他者を認める力や物事を柔軟に考える力など多くの力が身に付きます。学力以外の面で子どもにとって成長しやすい環境だと言えます。社会に出た時にも様々な人との付き合いにおいて、ギャップを感じることが少ないのではないかと思います。地元に友だちができるので遊びやすい環境というのも公立ならではの良さです。

保護者と子ども両方にとってのメリットは、通学がしやすいという事が挙げらます。公立の場合学区が決まっていますので、原則として私立のように電車やバスを使って通学することがありません。通学の時間が短いと言う事、そして勿論場所によりますが安全度や安心度は高いのではないでしょうか。何かあった時に近所の知り合いに助けてもらえる事も多いかと思います。

近いといいね!
私立だととても早起きして学校に行かないといけないよ。

デメリット

一方デメリットとしては、まず学力面ではやや不安が残るという事があります。
勿論文科省の定めたカリキュラムや学習指導要領というのは、その時代時代で必要な資質や能力を身につけるためのものが網羅されており落ち度はありません。ですが実際の公立小学校の現場では授業以外にやるべきことが多く、とてもじゃないですが全ての教科で充実した授業をするというのは現実的にかなり厳しいという現状です。そのため分野によっては希薄な内容の授業になってしまう事もあります。教員が体調を壊したり、メンタルが病んでしまったりという事も珍しくなく、その引き継ぎの間の授業にも影響はあります。
私の学校は体育の研究校でしたので体育の授業のために他の授業が犠牲になってしまうという事はよくありました。また、経験上ですが教員にも得意不得意の差が大きくあります。特に新卒など若手の教員の場合には指導力不足という事が起こりがちです。その点私立の学校は独自のカリキュラムを組んでいますし、その私立学校の求める水準にあった教員を採用していているので教員の質も高く、高い学力が身に付きやすいです。受験に関しても公立だと学校には何も期待はできないと思ってください。公立で受験する子は皆塾へ通い、受験のシーズンになると学校を休む子が多くなります。

また、子どもの気持ちが不安定になってしまう要素が多いという事があります。これはあくまで私立と比べてという事なので、公立だと子どもが不安定になってしまうという事ではないと誤解がないように初めに言っておきます。

上で言いましたように公立の小学校の教員の仕事というのは多忙です。そのためイレギュラーな事も多く、子どもが振り回されてストレスを抱えるという事があります。また、いじめや学級崩壊が起こる確率は私立よりも高いです。年度の途中で担任が変わるという事は子どもにとって大きなストレスです。年度の途中で担任が2回変わるというクラスも見てきました。

保護者の方もそうです。勿論私立でも私立特有の保護者のトラブルはあるとは思いますが。公立だと家庭環境や保護者の方々の価値観というのが多様です。PTA活動や子どもの関わりなどでトラブルが起きて、相談されるという事はありましたね。学年が上がる時に、〇〇さんとこのお子さんとは別のクラスにしてください、などと言われた事もありました。

先生も得意、不得意はあるよね。。
良い先生に出会えるか、というよりも学校全体がどんな雰囲気なのかも大事そう。

おすすめの地域(関東、中学受験視点、治安視点)

横浜市の例ですが、繁華街や工場が多い工業地帯に近い学校は荒れやすい傾向にあります。

公立から中学受験を見据えていらっしゃる場合は、受験する子の数が多い学校の方がいいのではないでしょうか。友だちと一緒に塾に通う事ができるという事とライバルが近くにいる方が刺激にもなるかと思います。ただ、1番はお子さんと親御さんにとって住みやすい環境が1番なのではないかと思います。生活しやすさというのが全てに影響しますしね。

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