都道府県別の公立小中学校エアコン設置率推移:2017→2020年で劇的に改善

2018年8月28日、日中は関東方面、8月末なのにとても暑かったですね。
一方で夜はゲリラ豪雨もあり、異常な天候が続いています。

「教室にエアコン」猛暑で議論再燃 次は体育館も?: 日本経済新聞 (nikkei.com)

先日、エアコン(クーラー)が設置されている小中学校は最新調査の2017年ベースで凡そ5割と聞きましたので、確かなソースから調査してみました。

今日から2学期が始まったところもあるということですが、私が子供の頃は9月から2学期が常識でした。ここ最近の気温の上昇から見ても、このご時世クーラーがないのは非常に厳しいですね。

そこで、下記添付の通り、公立小中学校の冷房設置率を文部科学省のウェブサイトから、直近90日の平均気温を気象庁よりデータを抽出し、比較する形でグラフを作成してみました。

Memo/
青い棒グラフは100%を最大としてクーラー設置率を示します。
赤い棒グラフは重ねて過去90日の平均気温を示し、気温順に並べています。
平均気温が高く、赤く出ている部分が長いほど暑いにもかかわらずクーラーの設置が遅れていることを示します。
     
出典:http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/29/06/1386475.htm
    文部科学省:公立学校施設の空調(冷房)設備設置状況の結果について
    上記サイトより2017年度の公立小中学校における普通教室設置率を引用。
    加えて、気象庁の過去90日の平均気温を加え、グラフを筆者作成。

東京は実に恵まれていますね、ほぼ100%です。
数年前に独自に政策を推し進めた香川もほぼ100%。近畿地方、その他関東は8割程度が目立ちます。

一方、ほとんど設置されていないのが長崎、愛媛県です。愛媛と香川はお隣ですが、、県の政策が顕著に表れますね。
この差は、猛暑で広く報道されるまで意外に盲点だったようです。

愛知は本年、夏場の暑さが目立ちましたが、35.7度。今回の猛暑を受けて設置は進むでしょうね。

こう見ると、東京の場合は気にしなくても良く、その他8割程度のエリアも来年以降の改善を期待できそうです。地方で設置率が低い県は、今後の対応を要チェックですね。

義務教育は9年ありますし、学習能率から考えても重要です。 
勉強するうえで、9年間に渡る空調の有無は、大きく変わってくると思いますよ。寒い場合は頭の回転が冴える時がありますが、暑い場合に頭が冴えるという話は聞いたことがありません。

文部科学省のクーラーの設置率調査は3年ごとのようで、2014年、2017年と続き、変わらずですと次は2020年になります。この時、わが家の娘も6歳で小学校ですが、この調査の結果、関東方面はほぼ空調完備されてそうですね。

目次

2020年、劇的に改善されたクーラー設置率

2020年、久々に情報が更新されていましたので、クーラー設置率を更新してみたら驚きの結果となりました。

出典元は同じく文部科学省です。
公立学校施設の空調(冷房)設備の設置状況について (mext.go.jp)

涼しい地域を除き、ほぼ9割超です。国策ですね。2018年で問題となり、整備した結果でしょう。
データは3年おきですが、2018年で問題になってから動いたと思われ、実質2年かなと。

全国の過年度推移は下記の通りとなります。実に大きく変わりました。
10年前はまだ、夏場の学校授業が暑い、は常識でしたが、環境は変わりました。体育館さえも9%とジワリ上昇中。

全国の公立小中の皆さまは、知らず知らず、快適な環境を得ていることとなりますね。
私が子供の頃、夏場の学校、暑かったです。うちわをパタパタしながら。
そのような思い出も昭和と平成の、過去のものとなりました。

ブログがいつまで続くかわかりませんが、長く続けることで、このような比較の記録を残せて嬉しいです。

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