筑波大学附属小学校の合格発表が終わり、次は今週末に学芸大学附属小学校各校、12月にお茶の水女子大学附属小学校と続いていきます。両校の試験直前ということで、あれこれ私の所見を述べるよりも、これまでの国立小に関する当ブログのアンケート結果をまとめ報告したいと思います。
目的は、筑波小合格者が他の国立小の辞退率に影響するかを予測することで、それに伴って検討するのが、各小学校の併願状況と、人気比較のアンケート結果です。
ご存知の通り、最難関校の一角、筑波大学附属小学校は受験日程を昨年より約1か月前倒ししましたので、東京の国立小で一番早く合格者が確定することとなりました。コロナが最近流行ってきているので、流石ですね。
昨年、筑波小の第一希望者は、全ての国立をざっと受けてから筑波を受験するケースが多かったですが、今年は筑波が第一希望であれば、学芸大学附属小学校各校やお茶の水小の受験自体を通常辞退することになります。この点、後ほどアンケート結果で比較検証します。
筑波の合格者、128名だけだと変わらないのでは?と思われる方もいらっしゃると思うかもしれませんが、筑波の合格者は他の学校においても合格有望株です。手ごわいライバルたちと考査で争う必要がないのであれば、誰しもほっとするところではないでしょうか。
では各校、できる限り理詰めで比較していきます。
まず国立小受験者の併願状況の確認です。
アンケートは、ご回答いただかなくとも結果のみの確認もできます。
筑波のアンケートは2年間にわたるので非常に数が多くなっていますが、比率は最近変わりません。
上記の通り、筑波専願は10%あまり、お茶の水専願に至ってはほんのわずかです。
お茶の水専願が少ない理由は、受験制度も影響しています。
最初の抽選の段階で7倍以上の高倍率を潜り抜けないと、受験自体できません。でも、受験自体は女子校対策をしていた方に有利な試験内容ですので、どうしても他の学校を受けた後に、最後に運試しをする学校扱いになっています。
いずれにせよ、国立受験者は、専願は少なく、併願者が多いことがわかりました。
これにより、学校別の人気の差がわかれば、その差に応じて辞退する可能性も予測することができます。
まず、筑波小と竹早小の比較です。
筑波と竹早では、同じ茗荷谷を最寄駅とする国立で、非常に併願者が多く、比較にあたり概ね地理的要因を排除できることができる点がポイントです。
抽選を含めた難易度では竹早の方が難しいとも考えられますが、この差を見ると、人気では筑波の方が高いようです。
次に、筑波とお茶の水の比較です。
男子と女子で大きく人気の差がある学校なので、女子のみを対象とし、伺いました。
結果はほぼ5分。アンケート開始当初からずっと差がつきません。
こちらはご家庭によって意向が真っ二つに分かれると言えます。
次に、地理的要因の問題が残りますが、学芸大学附属小学校各校のアンケートです。
今のところ、竹早がリードしており、大泉と世田谷がほぼ同数で続いています。
よって、上述の通り筑波と竹早でも筑波を選ぶ方が多いため、筑波と学芸大学附属小学校各校でも、筑波を選ぶ可能性が高いと推定できます。しかし、こちらは地理的な要因を含めていないので、実際は近い学校を選択するケースもあるでしょう。
この結果から推定される結論は、
筑波大学附属小学校合格者は、地理的要因も影響するものの、学芸大学附属小学校(竹早、大泉、世田谷、小金井)については辞退する可能性が高く、女子については、お茶の水女子大学附属小を凡そ半数が辞退する可能性がある、ということです。
仮定も混入し申し訳ございませんが、私の見解は入っておらず、世の意向を反映しているかと思われます。
受験生自体は増えていますので全体の難易度については何とも言えず恐縮ですが、昨年とは違う傾向として、お知らせしておきます。
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