今日はワンダーボックスの2021年2月号の教材を使って立方体・サイコロの転がし問題を考えてみたいと思います。
立方体の転がし問題は、小学校受験では一番難しい問題の一つとされ、中学校受験でも筑駒など最難関校で過去に出題されています。
これらの問題は頭の中で初見で処理するのは困難で、大人でも難しいと思われます。
ワンダーボックスでは立方体転がしの問題がもともとThinkThink+に収録され、学ぶことができますが今回2月号の付録として、具体物を使って学べるキットも届きました。(ご興味あれば、2月20日頃まではまだ間に合うと思われます。)
「うごかすパズル」では、4種類のバズルが収録されています。
うち、シートを使った「コロビタパズル」は面の色を合わせながら転がしていき、ゴールを目指すパズルです。
全部で4つのステージがあり、次第にルールが追加されていって難しくなってきます。このため、最初の方の問題であれば、小学校受験レベルと同等で、幼児でも十分に解くことが可能です。
繰り返すと、自然にパターンを理解できるようになります。
↑ステージ1-3のパズル:まだ簡単な方です。繰り返すことで法則を理解し、転がす前にルートがわかるようになる。
ステージ1:全てのマスに色がついており、今転がすことのできる方向を確認しながら進めることができる。
ステージ2:色がついているマスが少なくなり、パターンを考えながら試行錯誤することが求められる。
ステージ3:転がすことができる回数が指定される。
ステージ4:複数のキューブをそれぞれのスタートからゴールまで運ぶ
ステージ3あたりになると、大人でも難しいです。小さいころにトレーニングしてないと難しいところがあります。
巻末に載っている解答をヒントにしながら取り組んだりしていただいても構いません。
この他、3種類の「うごかすパズル」も、面白いです。
↑シフトザカラーズ:市松模様からスタートして、キューブをずらしながらひとつながりにする。
↑まとめてナイン:9個の同じ色、3個の違う色のキューブを並べ、真四角の形を作る
↑オールワンカラー:任意の個数のキューブを並べ、転がしてずらしながら上の面が同じ色になるように合わせる。数が少ないと簡単だが、多いと急に難しく。15個になると、私は解けません。
この他、セリフや場面からイメージを膨らませ、自由に作品を作る「イメージキューブ」も用意されています。
今回の教材で得られる効果
今回の教材を繰り返すことで、具体物を使って転がったあとの立方体の動きを予測することができ、サイコロ転がしも同じ要領で解けるようになります(小学校受験では表裏を足して7になる概念は使わない)。
4回転がったら元に戻るとか、同じ方向に転がる限り側面の色が変わらないとか、対称になる動きとか、問題を解くための理解を子供特有の吸収力で、技術ではなく経験でコツを掴むことができます。何度か取り組むと、少し先の色がボヤっと見えるようになってきて、正しいルートが予測できるようになります。実際に具体物を転がすので、この考え方が正しいかどうかはすぐにわかり、正しい理解に補正されます。
コツとしては、一度展開図を書いてみて、横に転がしてから展開図を書いて比較してみるのも面白いです。
これを繰り返しながら転がすと、仕組みもよりわかります。
ワンダーボックスには毎月このようなキットが付属しますが、昨年末はモール教材で、先月1月号は四方図、今月は立体転がしと小学校受験や中学校受験に通ずる教材も目立ちます。
このような教材は事後に入手できないので、小学校受験又は中学受験を検討される方は一度お試しください。
割引紹介コードopJTZo1fPgTA
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