子供と川遊びをすると、都心でも非常に多くの川の生き物が見つかります。
このうち、一番見つかりやすく、かつ捕まえやすいのが小さな小エビです。
この小エビの多くはミナミヌマエビですが、やや大きなスジエビ(上図)や他のエビもちらほら。
とにかく豊富です。
これら淡水のエビの寿命は概ね1年~2年ですが、持ち帰ってそのまま放置すると、半日~1日程度ですぐ死んでしまいます。
これはエサが原因ではなく、水質が原因です。飼い方を知っていれば飼育は比較的簡単なので、今回、捕まえられる場所、飼育方法や産卵についてお話します。
ミナミヌマエビ・スジエビのいる場所・捕まえ方
東京でもミナミヌマエビ・スジエビなど小エビが見つかる場所はたくさんあります。
多摩川や荒川など、川の支流で水の流れが止まった浅い所や、公園の沼でも見つけられます。
ポイントは、川の流れがほとんどなくて、浅く草が茂っている場所です。その草の間にたくさんいます。
捕まえ方もシンプルです。網で草の周りをガサガサするだけ。魚はうまく逃げますが、エビは驚くと跳ねて自然に網に入ってきます。
お子様と一緒に川へ行く場合は、安全確保のため浅い場所を予め探して頂ければと思います。
目安は、幼児のひざ下以下の深さで、流れが止まっていて、深い場所がないところです。
必ず履物をして入ってください。
持ち帰って飼育したい場合は、後述する最低限の飼育グッズを翌日までに準備してください。
エアーポンプがあれば安定しますが、ない場合はカルキ抜きした水を入替して、ストレスがかからないようにしてあげてください。エサは1,2日は気にしなくて大丈夫ですが、水質は非常に重要です。
飼育方法
まず、バケツに水をたっぷり入れて、次の水を準備しておくか、カルキ抜きした水を準備してください。
水草もエアーポンプもない状態ですと、一夜過ごすだけで危険な状態になりますので、夜に水替えすることをお勧めします。
遅くとも翌日にはエアーポンプを準備してください(小さなヌマエビのみの場合は水草だけでも可)
生存率はエアーポンプ次第です。最初は苦労しました、、、
飼育に必要なグッズは下記の通りで、全て実際に我が家で使っています。
カルキ抜き(必要度★★★)
エビは綺麗な水を好むと同時に、繊細で環境の変化を嫌います。
水を天日干ししても良いですが、すぐに使えると便利なので、カルキ抜きの仕様がおすすめです。
金魚用で大丈夫です。量は適量(バケツ一杯にスプーン1敗程度)を目安に。
水草(必要度★★★)
環境を整え、隠れ家にもなり、餌にもなります。
おすすめはウィローモスです。これがあり、十分なスペースを与えてビオトープのような環境にすれば、ヌマエビであればエアーポンプなしでも生きていけて、稚エビが育ちやすいです。ただ、スジエビなど大きなエビはエアーポンプなしでは厳しいようです。
エアーポンプ(ブクブク)(必要度★★★)
安定した環境を求める場合は必須です。水質維持にも貢献します。
捕まえてきたエビが安定して一夜越せるかどうかは、エアーポンプがあるかないか次第とも言えます。
私がこれまで飼ってきた限り、大きなスジエビは必須です。
エビ用のエサ(必要度★★)
エビ用の餌がありますので、エアーポンプと一緒に手配しておきましょう。
ただ、必要ではあるものの、上記3点ほど急ぎではありません。
また、金魚の餌など他のもので代用もできます。
我が家が使っているのはこちら。安いので、撒き餌としても有効です。
産卵と稚エビ保護
ミナミヌマエビやスジエビの産卵時期は3月~8月の水温が安定した時期です。
卵の間は母親のお腹で3週間前後過ごし、産まれると同時に放出されます。ここからが鬼門で、エアーポンプに吸い込まれたり、他の魚に食べられたり、水中のプランクトンなどエサが不足したり、様々な難関があります。
しかしながら、上述のビオトープ状態で飼育が安定していれば、それだけで問題点が全て解消され、あとは勝手に勝手に増えていくこととなります。
このため、やや大きなスジエビの場合は、経験上エアーポンプが欲しいところで、稚エビの成長もやや大変ということとなります。産卵直前に隔離袋を準備するのが一番確実です。エアーポンプがないと、スジエビは空気を卵に送り込もうと必死で、自身も苦しそうでした。ここで一度失敗して悲しい思いをしたこともあります。やはりエアーポンプはあったほうが良いでしょう。
下記はミナミヌマエビの抱卵期の動画です。
数日後稚エビになりました。
下記は稚エビの様子です。恐る恐る泳いでいるのがわかります。
我が家が使っている産卵ネットはこちら。網目が動画のように細かいので稚エビが出る心配なく、蓋がついているので跳ねる心配もありません。
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