2022年2月24日のウクライナ夜明け前、ロシアのウクライナ侵攻が始まりました。
ロシアは先だってウクライナとの国境近くに軍を待機させていましたが、北京オリンピック期間は動かず、閉会式後が懸念されていました。
報道でも、米国やロシア、ウクライナと様々な報道や憶測が飛び交っていますが、現地の悲惨な状況はSNSを通じてリアルタイムで個人に直接伝わる時代です。間違いないことは、ロシアとウクライナ双方に多くの死者が出ていることです。
Ukraine is fighting the invader with weapons in hands, defending its freedom and European future. Discussed with @vonderleyen effective assistance to our country from 🇪🇺 in this heroic struggle. I believe that the #EU also chooses Ukraine.
— Володимир Зеленський (@ZelenskyyUa) February 26, 2022
ウクライナでは、侵攻直後に総動員令が施行され、18歳~60歳の男性が出国できなくなりました。
これにより、家族と別れて自国を守るために戦地へ行く方もいらっしゃいます。
ウクライナで「総動員令」 出国できず引き返す男性も 国境で国外脱出続く (fnn.jp)
これらに呼応して、世界中の人々は、様々なリアクションを見せています。
ウクライナはNATOに入ることを望んでいますが現状は所属しておらず、どっちつかずな状態であるため、各国は動きようにも動けないし、動いてしまったらより大きな大戦が危惧される状況です。
戦争は双方の歴史的背景、トップの意思決定、情報の信ぴょう性もあり、簡単な結論は出せないのですが、多くの方の総意として人が人を殺める戦争は一日も早く終わって欲しい所。
個人も今は何もできないわけではなく、何か発信できる時代です。
当ブログでできることとして、ささやかですがユニセフのウクライナ緊急募金のご紹介、活動、募金方法のご案内を通じて、戦争で傷ついた子供達のサポートができればと思います。
ユニセフとは
ユニセフ(UNICEF:国連児童基金)は、すべての子どもの命と権利を守ることを至上命題とし、 支援の届きにくい子どもたちの支援のため、約190の国と地域で活動しています。
保健、栄養、水と衛生、教育、暴力や搾取からの保護、HIV/エイズ、緊急支援、 アドボカシーなどの支援活動を実施し、その活動資金は、すべて個人や企業・団 体・各国政府からの募金や任意拠出金でまかなわれています。
ユニセフ活動報告 | 日本ユニセフ協会 (unicef.or.jp)
ユニセフの収支
ユニセフでは、会計士の監査も受けており、現金の入出金に不審なものがないか査閲されていますので一定の信頼性があります。
2020年、ユニセフの収入は75億4,800万米ドルでした。
政府や政府間組織:約49億2,900万米ドル(66%)
民間部門(各国のユニセフ協会、民間企業、個人のご支援者、NGO、財団):16億1,000万米ドル (21%)
国際組織間協力:7億6,700万米ドル (10%)
その他の収入:2億4,200万米ドル (3%)
ユニセフの予算は、支援先の国や地域、分野を限定しない「通常予算(Regular Resources)」と、緊急・人道支援を含む国や地域、プロジェクトを指定する「その他の予算(Other Resources)」に分かれます。
日本ユニセフ協会からユニセフへ拠出したユニセフ募金は、世界33のユニセフ協会(ユニセフ国内委員会)の中で、米国に次ぎ2番目に多い額、1億8,000万米ドルです。
2020年度、ユニセフの支出総額は65億3,500万米ドルでした。
開発支援事業費:58億4,100万ドル(89%)
管理・運営費:3億8,500万ドル(5.9%)
その他1,200万ドル(0.2%)を国連の開発支援に関わる連携調整費に、1,200万ドル(0.2%)を設備投資などの特別な費用に、2億300万ドル(3.5%)を民間部門との連携やパートナーシップなどの事業に、8,200万ドル(1.2%)をその他の費用に充てています。
事業支出割合はそれぞれ下記の通りです。
開発支援事業費には、プログラム支援のほか、現地で効果的にプログラムを実施できるようにするための、政策助言、技術・導入などの支援費を含みます。
募金はオンラインで簡単にできます。
ウクライナ緊急募金ですとこちらから。
ウクライナ危機 ユニセフ、人道支援の最前線に 国際社会に6,640万米ドルの支援要請 日本ユニセフ協会、緊急募金受付開始 (unicef.or.jp)
寄付金控除
ユニセフ募金は寄付金控除として税額控除の対象となり、確定申告時に計算に含めることで、約40%が所得税から控除されます。「所得控除」と「税額控除」のいずれか有利な方を選択できますが、「税額控除」の方が有利な場合が多いです。
寄付金額控(税額控除)額の計算
次の算式により算出された額が「寄付金控除」として、
- 寄付金額が総所得金額の40%を超える場合は、40%に相当する額が限度となります。
- 控除額は、所得税額の25%が限度となります。
寄付金額控(所得控除)額の計算
次の算式により算出された額が「寄付金控除」として、
- 年間所得金額の40%が限度となります。
- 所得税率は、年間の所得金額によって異なります。
支払手続:実際にやってみました
オンラインで手続きする場合、初めてでも振込完了までの時間は凡そ2,3分です。
金額・決済方法
募金金額はプルダウンで選べる他(2,000円~)、その他の金額を自由に入力できます。
つまり、気軽に募金できます。支払い方法は、下記の通り豊富です。
個人情報入力
氏名、住所、生年月日、メールアドレス、電話番号などの基本情報を入力します。
登録しておくことで、二回目からはこの手順も不要となります。
その後、クレジットカードの場合はクレジット決済手続きをします。
ネットショップの購入と手続と同じです。
その後確認画面が出て、確認ボタンを押すと終了です。
下記のような御礼のメッセージが出ます。この金額は、確定申告にて寄付金控除として使えます。
初めてですが、実に簡単でしたよ。
ウクライナの惨状を見て何もできないことにもどかしい思いでしたが、できることを実行に移してみました。
自己満足かもしれませんが、一人でも多く支援の輪が広がることで、きっと大きな支援になると思っています。
コメント