本日は世界で数多くのゲーム賞を受賞したパズルゲームの金字塔、ウボンゴのご紹介です。
皆様、ウボンゴはご存知でしょうか。
ウボンゴとはスワヒリ語で頭脳という意味の言葉ですが、ウボンゴはポーランド生まれ、スウェーデンのゲームデザイナーであるグルゼゴーツ・レヒトマンが考案したボードゲームです。2003年にスウェーデンのÅretsゲーム賞を受賞し、ドイツのボードゲームコンペティションで4位、国際ゲーマーズ賞のファイナリストにもなりました。
日本ではモヤモヤさまぁ~ずで放送されたこともあり、2019年頃にブームになりましたがそれも一巡。
幼児期は数年で過ぎ去りますから、今の現役世代はご存じない方も多いでしょう。
ウボンゴは脳トレの要素があるパズルゲームとみんなで楽しむボードゲームが融合したゲームで、子供から大人まで年齢を問わず楽しむことができます。このウボンゴにはルールが簡略化された「ウボンゴ ミニ」が安価で販売されていますが、こちらが幼児期~小学校低学年期の図形学習に非常に有用です。
詳細は後述しますが、何が良いかというと、図形に関する知育玩具は山ほどありますが、こちらは単純なゲームに見事に落とし込んでいます。
何事も幼児期に熱中することは脳の活性化に繋がりますので、幼児期の図形関連の遊びの延長としての学びとして、最適な玩具の一つと言えます。
ウボンゴの遊び方
ウボンゴには一応公式ルールがありますが、小学校受験や小学校1,2年生における図形・思考力の養成に幅広く応用できます。
小さい子供にとって難しいルールは必要ないため、安価なウボンゴミニで十分です。
複数人で競争しながら遊ぶことで、シンプルに楽しみながらセンスを磨けます。
ウボンゴミニの対象年齢・内容物
対象年齢は7歳以上とされています。
小学校2年生あたりが非常にフィットすると思われます。
一方、小学校受験などの学習を進め、図形が得意なお子様であれば、年長でも十分楽しめるでしょう。
幼児玩具にはそれぞれお子様によって異なる適性年齢があります。
幼児期にトライしてまだ早いなと思ったら、小学校入学後にまた試してみてください。
内容物は、カード32枚(表裏合計64問のパズル)、ピース8種類×4個ずつ、後は説明書類です。
計4人まで同時に楽しめます。
32枚のカードは両面にパズルが描かれていて、 難易度が異なります。
A面が簡単な面で、必要なピースは3個です。 B面が難しい面で、必要なピースは4個です。
公式ルール
各プレイヤーはパズル全8ピースを1セット、それぞれ持ちます。合計4人まで参加できます。
各ラウンドの最初にプレイヤーはそれぞれ、任意の新しいカードを取ります。
プレイヤーは同時に、 自分のカードの白いマスにぴったりはまるようにピースを素早く置き、競います。
どのピースを使うかは、事前にわからなくて、全て使う訳でもありません。
なるべく早く、 自分のカードの白いマスにぴったりはまるようにピースを置きますが、白いマスをはみ出してはいけません。ピースを回したりひっくり返して良いので、回転、反転、先読みなど図形の素養が自然と磨かれます。
各パズルの答えは少なくとも3通りの異なる組み合わせがあります。
Aの事例は下記。
空白が並び、8種のパズルを使ってピッタリ埋めます。
できました。下記の通り、Aであればさほど難しくはありません。
小学校受験や全統の小1あたりでよく見る形ですね。
これを何度も何度も取り組むので、そりゃ早くなります。
自分のパズルを最初に解いたプレイヤーは、「ウボンゴ!!」と言って、20まで数えます。
このプレイヤーが数え終わるまで、他のプレイヤーは引き続き解きます。
最初に解いたプレイヤーは、そのカードを貰えます。その他プレイヤーは、20秒以内に解き終われば、そのカードはもらえます。解けなかった場合は、そのカードは、最初に解いたプレイヤーに渡します。
これをカードがなくなるまで、若しくは予め決めた枚数がなくなるまで続けます。
応用(小学校受験、小1~2の小さいお子様向け)
このゲーム、ウボンゴという響きが子供達にはまり、受け入れやすいです。
時には苦痛に感じる図形学習も、大好きな家族やお友達と取り組むことで、ゲームになります。
良い点は、延々と続けて図形センスが延々と磨かれることです。
あまりにやりすぎて、保護者様が最初にギブアップすることもあります。結構脳が疲れますので。
こちらですが、カードがAとBの二種類あります。
Bの方が難易度が高く、Aは20秒、Bは30秒が推奨されていますが、子供はA、保護者はBなどとすることで、ハンデ戦にすることができます。
3つのピースで構成された黄色のピースを使わずにプレイすると、難易度が上がります。このルールを応用して、子供は黄色のピースを使い、大人は黄色のピースを使わない、ということもできます。
1人で遊ぶこともできて、一定時間内にどれだけ完成できるか、も面白いです。
また、延々と家族で続ける場合、「はいもう一回最初から」となると非常に長時間のゲームとなります。
それはそれで学びになるから良いかもしれませんが、保護者様も大変かもしれません。
この点、最初から複数枚渡して、全部終わったら「ウボンゴ」と言って、秒数を長く取ると楽です。
結局のところ、親やお友達を含む複数人が競争して楽しんで「ウボンゴ」というシンプルな基本を守れば、簡単にルールを作れます。
ウボンゴの種類と難易度
ウボンゴにはウボンゴミニ以外にもたくさんのラインナップがあります。
説明書に公式難易度が記されていましたので(ウボンゴミニは★★)、比較できるよう下記にまとめます。
目安として、幼児は★3程度まで、小学校以降はお子様の能力に応じて特段制限なく遊べます。
ウボンゴ スタンダード
人数 | 1~4人 |
対象年齢 | 8歳以上 |
プレイ時間 | 25分 |
公式難易度 | ★★★~★★★★ |
砂時計の砂が落ち切る前にパズルを完成させる仕様で、基本ルールはミニと同様です。
よりゲーム性が高くなっています。
ウボンゴ ミニ トライゴ
人数 | 1~4人 |
対象年齢 | 7歳以上 |
プレイ時間 | 20分 |
公式難易度 | ★★★ |
ウボンゴミニをやや難しくしており、パズルピースが三角形の集合体になり、更に2問同時に解きます。
ここまでは小学校受験にも役立ちます。
ウボンゴ ミニ エクストリーム
人数 | 1~4人 |
対象年齢 | 7歳以上 |
プレイ時間 | 20分 |
公式難易度 | ★★★★ |
ウボンゴミニは簡単という方におすすめの、上級者向けパズル。
パズルが六角形の集合体になり、小学校受験のレベルは超えています。
ウボンゴ 3D
人数 | 2~4人 |
対象年齢 | 10歳以上 |
プレイ時間 | 30分 |
公式難易度 | ★★★★★ |
遂に立体化。2段ピッタリの高さでパズルを完成させる必要があり、シリーズ最高の難易度を誇ります。
やりがいは抜群で、得るものも大きいでしょう。我が家は次はこちらをやりたいと思っています。
ウボンゴ ハローキティ
人数 | 1~4人 |
対象年齢 | 7歳以上 |
プレイ時間 | 15分 |
公式難易度 | ★★ |
ハローキティ版もあります。
ウボンゴミニと同等の内容で、非常に幼児に親しみやすいデザインとなっています。
女の子のいるご家庭におすすめ。
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