幼児スポーツ教室に通うと、何もしていない子より運動能力が下がる説

先日、娘はお友達と数時間水浴びしながら遊んでいたのですが、走り回ってくたくたになり、夜は公文もせずに寝てしまいました。

しかし、このくたくたになるほど走り回るという運動の機会は、これまた非常に子供に良い影響を与えると感じています。

この遊びもまた、広くとらえると幼児教育に資するための条件に合致するように思うからです。遊ぶという行為を通して、子供が自ら興味を持ち、楽しんで脳と体を長期間フル回転させているわけです。前回のブログでお話したアニメの回と同じ考え方に基づきます。

ご存知の方も多いと思いますが、面白い調査結果があります。

2012年に東京学芸大学の杉原隆教授によって行われた調査によると、9,000人もの幼稚園児を対象に、体操など体育指導を受けた児童、受けていない児童に分けて、6つの種目で運動能力を点数化したところ、なんと前者のグループは30点満点中18点、後者は19点と、逆転してしまったようです。驚きです。
これは度々引用されていますが、昨年某区の広報でも同じことが書いてありました。

効果がなく差がでないというのであれば理解できますが、逆転するというのは、、、。母集団の数は十分ですので偏りはないでしょう。

逆転してしまうほど顕著な結果になった明確な理由は慎重に考える必要がありますが、前段でお話した、クッタクタになるまで何時間も走り回る子は、その間スポーツ教室に通っている子よりも激しい運動をしていますよね。

なお、杉原教授によれば、体操教室は特定の動きを繰り返す、待ち時間が多いことも原因の一つではと指摘しているようです。

確かに娘の幼児対象のスポーツ教室も、1時間以内に終わるプログラムで、最初に楽しく体操して、鉄棒、跳び箱、マット、ボール、フープ、縄跳びなど色々なプログラムに取り組み、その日その日で特定の練習を繰り返しますが、全てに共通して息が切れるような運動はしません。

待ち時間もムラがあり、長いときは非常に長いので、納得できるような気がします。

親が気をつけるべきは、スポーツ教室に通うことで、他の子より運動していると安心してはならないということかもしれませんね。社会性やお行儀を育むという建前もありますが、本当に必要なのかどうかよく考えてみる必要はありそうです。
スポーツ教室の後に運動して帰るぐらいのオプションがあって、初めてよく運動していると言い切れそうですね。なかなか子供の疲れや他の習い事など踏まえると、大変ですけどね。

我が家では体操教室が悪いというよりも、加えてもっと息が切れる運動をしたいと考えているので、定期的に短い距離のマラソンに参加しています。ランネットなどで探すと1キロ、2キロ程度の親子マラソンは多く、体操教室では得られない体力作りもできて楽しいですよ。

 

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