小学校受験志願者の2021年度の予測と結果、及び来年2022年度の展望

筑波大附属小学校前

2021年度の小学校受験も早いもので2020年11月16日現在、後半戦の様相です。

2020年度は各校、志願者が下記の通りでしたが、2021年度はコロナ禍で荒れました。

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コロナ禍前の2019年12月において、2021年度の予測を全体的な小学校受験者は増加、私立は増加、国立は横ばいか減少と予想しておりました。

これは当時、公立小の環境悪化、2020年度から始まる英語学習の混乱、大学共通テストの混乱を理由とするものでしたが、コロナ禍によりこれらの状況は一掃されました。学習環境意識の高まり、容易なWEB出願、例年より読めない試験日時等の事由により私立のみならず国立も増加し、全体的に小学校受験者は大きく増加しました。今のところ、明確に志願者が減少した学校が見当たらない状況です。

では2022年度はどうなるかというと、今回はまだ予測が厳しいので、小学校受験に関わる客観的な動向を集めておきます。
随時更新していきます。

目次

小学校受験者数は高位安定か

2021年度は、国立も私立難関小も、軒並み倍率が上がっています。

あまりに上がりすぎているため、コロナ禍の動き次第で来年度はこの反動があるとも考えていますが、私立小学校への注目が高まっているという大きな動きは変わっていません。

大きな動きとしては大きく2点挙げられ、大学の一般入試の枠の減少と、受験制度の混乱です。
これまでは大学受験に対して学ぶ範囲が似通い、成績と比例した偏差値に応じた大学へ進学するのが一般的でしたが、試験制度が複雑な上に混乱し、この基準が不明確になりつつあります。また、受験の一般枠自体も受験生とは全く関係がない理由で定員が減少し、難化傾向です。

短期的な要因としてコロナが今後どうなるかも、当然大きな影響を与えます。
緊急事態宣言下でほとんどの公立小はお休みとなる中、ほとんどの私立小はオンラインを始め独自の対応で教育を止めず、大きなニュースとなりました。これが保護者のマインドに大きな影響を与えたと推察しますが、コロナが落ち着いてくれば、この思考も緩和される可能性があります。

この場合、2022年度は2021年度の反動があるケースもありますが、上述の通り大きな動きは変わりませんので、2020年度より下がることはないでしょう。

洗足、農大稲花、東京都市大学付属小は高いレベルで人気安定

二年前は注目の学校として洗足、昨年注目の学校として農大稲花、東京都市大を挙げましたが、これら3校は引き続き人気を確保していくと予想しています。ブログ開始年度からしつこく推していますが、人気も上昇傾向です。

公式情報はまだですが、幼児教室の集計や受験時状況によると、2021年度、洗足と農大稲花は志願者を増やした模様です。
東京都市大学はまだ情報はありませんが、中学受験の実績も良好で目立ちましたので、安定もしくは増加していると予想しています。

農大稲花は試験日が多いので受験しやすく、総志願者も増えます。また、新設のプレミアムが継続しています。
農大稲花は人気があるのはわかりますが、高位安定といっても倍率自体はそろそろ上限かと予想していましたが、止まりません。
先輩方でも、早慶附属小に合格したのに農大稲花に落ちたという方がいます。こう言うとまだ皮肉感もありますが、後期に関しては倍率20倍を超える報もあり、超難関であるのは本当で、前期で勝負を決めたい学校です。

洗足と都市大は中学受験実績と内部進学の兼ね合いから農大より有利な面もあり、比較されやすい所。
多少の志願者の増減はあれど、これら3校は地理的にも近く、高いレベルで切磋琢磨していくと予想しています。

東洋英和は日程の都合で来年度減少か。その他1日の女子校も要チェック

本年2021年度、東洋英和は試験日程を1日から2日に変更しました。
これは過去の推移から予想されていたことですが、1日が日曜日の場合、プロテスタント校は受験を避けて2日受験にする傾向があります。このため、前年度同じく1日に受験する雙葉や白百合など人気カトリック校と被らず、併願しやすい年でした。

よって、上記の学校は2021年度、お互いに志願者が増加した格好ですが、東洋英和はもともと幼少含めて高倍率を避けたい動きが目立つ学校ですし、来年度2022年度は1日に戻す可能性が高いです。

この場合、受験倍率は流石に落ち着くと見られます。

また、目立ちませんがその他1日の女子校も同様に影響を受けますので、全体として影響を受けることとなるでしょう。
通常、倍率は高いと予想すれば敬遠され、低く穴場だと思われれば志願者が集まります。
この日程の違いは意外に気付かない方も多いでしょうから、来年の1日女子校は穴場かもしれません。

国立は読めず。国立専願を減らす可能性もあるが、立川の小中高一貫公立校に注目。

今年の東京の国立小は、全体として志願者大幅増加と判明しています。
来年度はどうなるかというと、、、今年外しましたしちょっと読みにくい。

予想させて頂くと、まず言えることは、幼児教室の国立専科コースは人気が下がるかもしれません。
9月になって筑波小が抽選難化を示し、竹早も追随しました。これにより、茗荷谷の人気3校は3つ出願しても、1校も通らない可能性が結構あります。抽選通過率を筑波30%、竹早15%、お茶の水15%とすると、どれか一つ通る可能性はほぼピタリ50%!

知人でも、幼児教室で準備して私立を受けずに抽選落ちで終わった方がいましたが、今年はより多く出てくると予想します。来年度、抽選通過率が戻るかは不透明です。
受験できるかどうかわからない学校のために多額の幼児教室費用を払う方は少ないでしょう。私立の併願なら良いですが。

よって、国立小の全体の動向はわからないものの、国立専願者は減少すると予想します。

また、2022年度は小中高一貫となる公立小学校が立川に開校します。公立ですので国立よりも更に敷居が低く、初年度ですので試験の基準もわからない分、公平性が保てそうです。来年度は併願先として選択肢が増えることとなります。

 

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