子供はコロナウイルスにかかりにくい?日本の年齢別感染者と死亡者の関係

今日は気になる子供のコロナウイルスのお話です。
子供はコロナウイルスにかかりにくいという話を国内外で聞きますが、本当でしょうか。

日本でもデータが揃ってきましたので、厚生労働省の資料を用いて、陽性者に占める年齢別割合と死亡率を整理しました。

まず、年齢別割合は下記の通りです。
日本国内コロナウイルス感染者の年齢別分布

出典:厚生労働省のHP開示情報を基に筆者作成

確かに未成年者は極端に少なく、他の年代と比較して少ない傾向はあるようです。
しかし、10歳未満も10代もそれぞれ100人以上が感染していますので、決して「かかりにくい」と言える数字でもありません。

他の記事でもお話した通り、20代から60代にかけて幅広く多いのは、仕事や満員電車など、アクティブに動く、動かざるを得ない年齢の感染率が高いとも言えます。

よって、もし学校があれば子供の感染者ももっと多くなった可能性があります。

次に年齢別の重傷者と死亡者を見てみましょう。
下記のように、20代までそれぞれの年代で重傷者が1名いるものの、幸いにも死亡者は0人です。このデータから、「若者は」という嫌な言い方をされるのもわかる気はします。年齢が若くても感染者はそれなりにいますが、現状ではほとんど死なないわけです。

年齢 陽性者 重症 死亡 死亡率
10歳未満 111 1 0 0.0%
10歳~19歳 171 1 0 0.0%
20歳~29歳 1247 1 0 0.0%
30歳~39歳 1178 5 0 0.0%
40歳~49歳 1262 11 2 0.2%
50歳~59歳 1285 29 5 0.4%
60歳~69歳 863 46 11 1.3%
70歳~79歳 671 34 37 5.5%
80歳以上 518 24 53 10.2%
合計 7306 152 108 1.5%

出典:厚生労働省のHP開示情報を基に筆者作成

一方で、高齢者の死亡者は日本においても高く、年齢別に死亡者をグラフ化すると下記の通りとなります。完全に比例しており、70歳以上は急上昇します。

日本国内コロナウイルス感染者のうち年齢別死亡率

出典:厚生労働省のHP開示情報を基に筆者作成

このような傾向から、20代が安心してしまうのも無理がないデータですが、感染して隔離されたくないのは誰しも同じでしょう。

子供も同様で、死亡者は0ですが重傷者にはなりえますし、今後増えるかもしれません。引き続き不要不急の外出は控え、今しばらくリスクを避けて行動したいものです。

 

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