小学校受験ペーパー問題攻略の糸口:公認会計士試験と比較して考察

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今日は小学校受験のペーパーのお話です。

受験まで4か月という段階で直前期に入り、娘の位置づけは中の上と言ったところでしょう。
模試でトップ10に入ったことも数回ありますが所詮模試ですし、継続的に取れているわけでもないので、まだまだ努力余地があります。

これまでペーパー過去問を取り組んできて、概ね一巡したところで認識したことがあります。

・中学受験・高校受験・大学受験と比較して、難易度に限界があること
→つまり、最終的には全範囲網羅できるボリューム。最後は聞く力が勝負(知っていても解釈違いで間違えるため)

・できるようになればなるほど問題を解くスピードが加速していくこと。
→能力差が加速していくが、論点コレクターになる落とし穴もある。

これを踏まえ、私が過去に経験した公認会計士試験の内容を引用しつつ、あるべき対応と落とし穴、初学者の対応策をお話したいと思います。

目次

ペーパー試験の山である公認会計士試験と比較

関係ないようで、共通点を感じている公認会計士試験を例に挙げて比較します。

こちらの試験、ほぼ全ての方が予備校に通う点でまず小学校受験私立難関の幼児教室と同じです。
会計士試験は簿記などの計算問題と、論述中心の理論問題に大別されます。このうち、簿記の計算問題は、勉強初期はひたすらペーパーを解いて知識、スピードを追求していき、しっかり固めるのが合格セオリーです。

この点、多くの予備校では時期により、基礎→応用→直前と3つのカテゴリに分けて難易度、位置づけが変わっていくのですが、その難易度は大きく激変していきます。

基礎:簿記1級と同じが少し難しい程度
応用:本当に難しい難問
直前:更に難しいものもあれば、マニアックな論点もなんでもあり

というような位置付けなのですが、私は勉強開始当初、先生に「基礎の1時間問題は、1日に10問やってください」という指導を受けていました。この1時間問題は、初めて取り組むと、解けないうえに3時間ぐらいかかります。一つ一つ論点を理解する必要があるからです。解きなおしても、数時間かかります。よって、10問というのは先生が煽っているだけと、当初勝手に解釈していました。

しかし、長い時を経て何度も何度も繰り返していくと、1問が1時間以内、場合によっては20分程度で終わるようになりました。なぜ異常なスピードで終わるようになるかと言うと、パっと見た瞬間に論点を熟知しているから、全て電卓を打つ必要すらないからです。理解していない可能性や改善の可能性があれば解きますが、それ以外は目視で終えます。

勉強の目的は盲目的に進めることではなくて、わからないことをできるようにすることが目的なので、ここで当初の「1日に10問」の意味がわかりました。この先生とは後に監査法人で監査もご一緒させて頂きましたが、基礎は知らない論点がないように完全理解しろという意味だったようですね。

小学校受験のペーパー特徴と対策(経験者・初学者)

前置きが長くなりましたが、小学校受験のペーパーはどうでしょうか。

こちら、上述の会計士試験の難問とは異なりほとんどは「基礎」にカテゴリされると考えています。
基礎というのは簡単という意味ではなくて、奇をてらった問題が少なく、パターン問題に過ぎないという意味です。

試験問題はどこから出すにしても、「どこかで見た問題」がほとんどで、対策可能な範囲です。
違う学校の過去問だったり、市販のワークブックだったり、小学校の教材だったり。

幼児も当然に初見では間違え、時間がかかりますが、計画的に取り組めば「ほぼ全て抑える」ことが可能と考えます。
あ、娘がそこまで至っているという意味ではないですよ(笑)

そして、この感覚はお子様の勉強の開始時期、進捗によって様々です。

上述の会計士試験と同様、小学校受験のペーパーを毎日30枚取り組んでいる!
と聞くと、多いと感じるか、少ないと考えるかは本当に人それぞれなのが、今はわかります。

年中の頃は「基礎」ばかり取り組んでいてそれでも時間がかかりました。
でも今は通常の市販の基礎・応用問題で、スムーズに終わらせられるようになりました。
間違いや初見の問題があればつぶしていき、幅を広げています。

しかしながら、、、騙されないでください。
ペーパー1枚あたりの難易度やボリュームもそれぞれですから、他のお子様の枚数を聞いても焦らないでください。
理論的には1日100枚も可能です。問題料が少なくて解ける問題ばかりであれば当然です。

これを逆手に取って、年長からの初学者もある程度追いつくことができます。
何度も同じ問題を取り組むことでスピードは上がります。志望校を絞り、絶対出ないであろう範囲を切ることで更に加速することもできます。
これも会計士試験合格のコツと共通してますが、模試の試験を追求してマニアックな論点を勉強しても、出題されなければ成果はゼロというか、マイナスです。周りは基礎をしっかり固めており、相対評価では追いつかれてますので。大学受験の現役の伸びと同じですね。

よって、準備期間が十分にある場合の正攻法として、経験者がペーパー上位を確立するのであれば、1枚あたりの所要時間を短くして効率性と多回転を意識し、達成感を持って勉強を習慣づけることができれば、自然に自分から取り組めるようになります。親ができることは問題の選定と、間違った問題の整理です。

一方、準備期間が少ない方は志望校と範囲を絞って、論点を限定し、多回転で対応していくと良いでしょう。
グループ行動観察をズバッと切る、特定の運動論点のみ以外切るなど、、
完璧派はマニアックな論点にいきがちなので、毎日取り組むと、特定論点ではまだまだ追いつけますよ!

最後は指示の聞き間違いやケアレスミスで合否が分かれると認識しています。これはどのペーパー試験でも同じですね。

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