学習塾比較 ベネッセ(進研ゼミ)・Z会・学研 三国志の様相

皆さまこんばんは。今日は日経朝刊で大きな記事がありました。

学習指導要領の改訂や大学入試改革を踏まえ、全国約100社からなる塾連合を立ち上げるというものです。こちらは知りませんでした。同じく大手のベネッセやZ会も既にそれぞれ違ったアプローチで規模拡大していますので、それと比較する記事でした。

今も昔もそうですが、親が幼児、小学校の時点でどの教材を与えるのか、という選択は非常に重要なものとなりそうです。子供の頃から使っていた教材というのは、それが合っている限り特段の愛着が出るでしょうから。
ずっと使うメイン教材は非常に重要で、大学受験の際には非常に大きな差がでます。

日経記事を参考に、各社の動きと今後を下記にまとめます。
下記の動きの通り展開していけば、今後どこのグループに所属して勉強するのか、という住み分けがなされていきそうです。

学研(直近連結売上1,021億円):参考書の出版や学研教室

出資先の市進HDと来月、塾連合を発足し、約100社が参加するとのことです。合計売上高は1,000億円を想定し、塾・予備校の市場規模1兆円の約1割に相当します。

塾連合は「教育アライアンスネットワーク」というそうで、これから良く聞くことになるかもしれません。100社は地場の学習塾が多いようですが、どのような相乗効果を生むかはまだ未知数ですね。

教育改革によって新たに必要となった教材や指導法を新たに開発するのではなく、知見を持ち寄ることで対応するとのことです。

地場の学習塾は失礼ながら少子化でどこも苦しいはず。このようなネットワークに属することで塾のブランドが向上するのであればメリットはあるかもしれませんね。

Z会グループ(直近連結売上684億円):難関大学をターゲットとした通信講座

2015年に学習塾大手栄光HDを買収、更に2017年に増田塾を買収しました。加えて従来から業務提携していた河合塾に加え、つい最近の本年7月、駿台予備校が有名な駿台予備学校と業務提携しました。大手との連携が目立ちますね。

業務提携の中身はまだわかりませんが、王者同士が手を組んだという印象です。
河合塾とZ会が組む組み合わせは純粋に大学受験で強そうで、ブランド力もありそうです。

ベネッセHD(直近連結売上4,344億円):進研ゼミ中心に幅広く展開

こどもちゃれんじ、進研ゼミのベネッセは最近では買収による拡大ではなく、自社教材を塾や予備校へ売り込む形で展開しているようです。ただ、学研やZ会の動きをみると、どこまで入り込めるんでしょうか。

教材としては特にベネッセとZ会は完全に被っていると思われます。
ただグループの売上規模としては学研やZ会をはるかにしのぎ、一番大きいです。高校入試の際に非常に成績アップに貢献頂いたので、個人的な信頼も高いです。



このニュースを聞いて三国志がぱっと思い浮かびました。
三国志を知らない方からすると恐縮ですが、売上規模からすると、巨大なベネッセが魏、バランス取れた学研が呉、規模は少ないが精鋭ぞろいのZ会が蜀といった感じでしょうか。
この3グループはどれも強みがあり、潰れることは直近ではないでしょうが、代々木ゼミナールや早稲田塾のように大きく縮小した例もありますから、10年単位で考えると何が起こるかわかりませんね。

 

 

 

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