今日は2019年12月の進度一覧のデータを参照しながら、公文の継続について考えたいと思います。
娘は2歳から公文を継続していますが、小学校受験とコロナ禍でここ半年は極めてローペースです。
2か月後から再び加速することは間違いないのですが、一つの分岐点が小学校2年生、3年生です。
公文は成果の出る教材として認知される一方で、教材を最終教材まで継続する方はごくわずかです。
2019年度で、最終教材まで修了した生徒は全国で数学が276名、国語が398名、英語が1,109名です。
データ上は、算数は小学校3年生まで、国語は小学校2年生まで増え続け、以降減少していきます。
確かに、中学生に入ると周りを見渡しても公文へ通学している方はあまり見られなくなります。
公文生の学習パターンは大きく2つに分かれると考えています。
・幼児など比較的早期から公文を始め、小学校低学年まで続けて一定のアドバンテージを取り、中学受験塾へシフトするケース。
→これは、公文を辞めるといっても、役割を終えた上での前向きな変更と言えます。公文で培った計算処理能力、忍耐をもって中学受験塾へ移行するため、入塾テストでも有利になりがちです。
・小学生を含め始めるタイミングは早くないものの、どっぷり小学校で公文に浸かり、中学校でアドバンテージを取るケース。
→こちらは中学受験との相性はともかく、中学や高校の数学ができる状態で中学一年生を迎えるので、公立中では有利なポジションに立てるでしょう。始めるのが遅くても、最初の枚数を多めにこなすことで、やる気次第で比較的容易に追いつくことができます。
この点、前者の中学受験へのシフトを考える方は相当数いますが、小学校2年生~3年生以降、いつ辞めたとしても、良い意味での「卒業」と言えると考えています。中学受験塾の勉強も熾烈なので小学校受験における公文と同様、週2回で宿題もある公文は徐々に窮屈になってくると思われます。小学校高学年ですと高校教材の数学をやっていることは珍しくないですが、中学受験においてはオーバースペックな内容となります。また、ハイペースでやっても小学校の間に最終教材まで終わらせるのは至難の業なので、中学受験との両立は大変です。
下記書籍でも、東大生が幼少期に公文をやっていた比率が高かった点が述べられていますが、このからくりはここにあります。
公文をやっていたといっても、多くの方は、全て終了させたとは言ってません。幼少期の勉強のリズムを作り、貯金を作り、ロケットスタートを切っていたわけです。
娘も小学校のうちに全て最終教材まで終わらせることを一つの目標としていますが、中学受験をすることになった場合はこれにこだわる必要もなく、本来シフトすべきだろうな、と感じています。
辞め時はいつがベストなのか、答えは人それぞれかと思いますが、今回アンケート形式で、皆さまのお考えを伺えればと思います。
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