子供が小学校受験の面接で緊張しなくなる日常の声掛け

受験 子供

小学校受験の面接が始まりました。
我が家の場合、娘は面接であまり緊張するタイプではありませんが、もともとはそうではありませんでした。

幼児は緊張を覚える年齢には個人差がありますが、緊張に包まれると次のようなトラブルが起こります。

・質問に対して沈黙
・よくわからない説明をする
・言ってはならないことを言う→これが危険
・試験直前で情緒不安定になる

幼稚園受験の際、娘は面接の際、好きな食べ物は何?という簡単な質問に対して、2歳ということもあってか回答が今ひとつでした。当時は2歳ということで流されたと思われますが、小学校受験では致命傷にもなりますので、これまで色々試行錯誤しています。

今回、これまで取ってきた方法をいくつかご紹介しますのでご参考にしていただければと思います。
うまく話せない理由については精神的なものと、技術・経験的なものがありますので、切り分けて考えています。

目次

面接でうまくいかない3パターン

大人でも同じですが、面接でうまくいかない理由が精神的なものに起因するときは、経験の差で更に細分化されます。
すなわち、経験を積んでいるのにできないケースと、土台となる経験がないため自信が持てないケースです。

これらを含めてパターン分類すると下記に分かれます。

①経験が十分あっても緊張してしまう性格的な事由に起因するケース
②経験が足りず自信が持てないケース
③自身満々でもそもそも技術経験が足りないケース

①経験が十分あっても緊張してしまうケース

一番多いタイプと推察します。
幼児教室で練習は積んでいるけど、新しい場になるとうまく話せなかったりして、最後まで悩まされることが多いです。

このタイプは、きっかけさえつかめば数日で改善されますが、原因を取り除かないと、幼児教室に通っても改善されないことも多いです。精神的な面のケアが必要ですから、まずはハードルを低く設定して、話すのが楽しいと思わせる工夫を取り入れると効果的です。

原因ですが、遺伝を除けば生活環境が影響していることとなります。 
子供は親を見ていますから、保護者様もお喋りが苦手と感じている方も多いかもしれません。
保護者様も苦手であれば、それを見ているお子様も影響を受けている可能性があります。
可愛いお子様のため、であればストレスを感じるかもしれませんが、しばらく社交的なパパママを演じるのはいかがでしょう。こちらは後述します。

②経験が足りず自信が持てないタイプ

こちらはまだ話し方のトレーニングを積んでいない状態で受験競争に晒されることで、相対的に自信を失ってしまうケースが多いです。
年長から受験対策をして、周りのレベルの高さに物怖じしてしまう場合もよくあります。

この場合、原因が明確ですので、お子様の性格をまず把握することが大切です。

単なる経験不足で、本質的にはもともと知らない人とでも積極的に話せるタイプは③を、見分けがつかない場合は①に準じて対策を練る必要があります。

③自身満々でもそもそも技術・経験が足りないタイプ

こちらは時間さえあれば対策できる所。一番有利かもしれません。
人と話すことに物怖じするタイプでなければ、場数さえこなせばすぐに上達しますし、本番にも強いタイプと言えます。
元気でわんぱくだが、一線をわきまえている子供は、多くの小学校で好まれるタイプでもあります。

経験を積んでも緊張してしまう場合の対策

最終的に面接などの場でも自信をもって話すことが目的ですから、やみくもに幼児教室に通うよりも、目的意識をピンポイントで絞って、楽しく練習することが肝要です。これは日常の親子の会話でも実践できて、お子様の言葉一つ一つを拾って、ややオーバーであってもリアクション豊かに反応し、お子様が話すことが楽しいと思わせることが第一歩です。

やってはいけないことは、上手く答えられなかった場合に厳しく怒ることです。
面接の対応は抽象的な内容になりますが、ここに唯一の答えを強制すると、怒った数だけ子供の自由な発想や言葉を封じることになり、逆効果になることもあります。

効果的な練習の一つは、親が話し方を子供に見せることです。これは恥ずかしいかもしれませんが、家庭でもできます。
もし親が恥ずかしいと思っているのであれば、子供も恥ずかしいと感じるようになります。子供は横でそれを見ているだけでも勉強になります。

外部で練習する機会があれば、終わったあとにおすすめする言葉は、
今までで一番良かった!○○を改善すればもっとよくなる。など、他者との比較を避けた前向きな鼓舞です。比較するなら昨日までの自分。この他、お父さん、お母さんより上手だったね。」という言葉も効果的でした。

自分を落として他者を気持ちよくさせる手法は、大人の世界でもよくありますね。
我が家では、これを言い続けた結果、幼児なりの回答として本当に親よりうまくなり安定するようになりました。

イレギュラーな質問や、罠が潜んだ質問に答えられた時、その度に具体的に良かった点を褒めて繰り返します。
実際の面接では、親子の回答の齟齬から嘘を見抜こうとする質問が非常に多いですから、ここまで判断できるようになると安心です。

子供は褒められて、できるなと感じて自信に変わると、緊張が反転してゾーンに入ります。本番の面接さえ楽しみになることも多々あります。次の面接はいつと笑いながら聞いてくるので幸せなものです。自己肯定感を醸成されてやる気が出たということですね。

これらの対応をしながら、技術面で補完すべきものは最低限の「声の大きさ」です。
ぼそぼそ声は自信なさそうに聞こえるばかりではなく、自分自身も盛り下がってしまいます。大人も同じですが。

無理せず一定の声量が出るようになればいいですが、自信をつけるお子様への声がけは上記と同様です。

今までで一番大きかった!○○を改善すればもっとよくなる。
お父さん、お母さんより声が大きかったね!

これだけ言っておけば、幼児教室などで元気なお子様が必ずいますので、勝手に参考にして自身も改善するようになります。

また、腹式呼吸に変えると声が通る利点もありますので、時間に余裕がある方や歌が好きなお子様は歌の延長でボイトレを利用すると楽しく自然に声の通りが良くなります。我が家は幼稚園の苦い思い出がありましたのでここまでやりましたが、自宅でもできますよ。ボイトレなんて、、という反応が自然かと思いますので、カラオケもいいですね。元気いっぱい声が出せればOK!

うまく話せない時はよく知っている方から練習を始めると良いでしょう。
うまく話せたら即座に褒め、徐々に知らない方にシフトして、同様に話せるようになるよう誘導していきます。

意識すれば数か月で改善しますよ。

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