2021年度は大学受験の二次試験取りやめや試験範囲縮小傾向:幼児・小学生の教育方針に影響すること

大学受験 コロナ

先ほど、大学受験に関して衝撃的なニュースが飛び込んできたのでご紹介します。
まだ小さいお子様を持つご家庭にも関係するお話です。

室蘭工業大:数学(数学Ⅱ)から出題する場合は選択形式で出題する
横浜国立大:個別試験を取りやめ、大学入学共通テストの成績で代替。教育学部では、実技の代わりに実演の動画などを提出。
東京外国語大:地理歴史(日本史、世界史)の出題を「基本的な事項」にとどめる
京都大、上智大、東京理科大、中央大など:教科書で「発展的な学習内容」などとして掲載されているものを題材とする場合、設問中に必要な説明を加えて出題する
山口大:数学(数学Ⅱ)、理科(物理、化学、地学)から出題する場合は選択形式で出題する
大阪府立大:「発展的な学習内容」からの出題 を控え、出題する場合は設問中に補足事項を記載する

出典:10月3日産経新聞「来年の大学入試に激震 2次試験の変更相次ぐ、横国大はとりやめ」

記事を要約すると、下記の通りです。

・新型コロナウイルス禍の影響を受け、多くの大学が来年度入学の大学入試で個別試験(2次試験)の実施方法を変更し、筆記や実技の試験をとりやめる大学もある。
・長期の休校に伴う学習の遅れに配慮し、出題範囲の縮小や選択式問題を導入する学校が多い。
・学校現場では、推薦入試を希望する生徒が増加している。
・生徒が志望校ではなく、行ける学校へシフトしている可能性があり、入学後のミスマッチが懸念される。

この試験制度で懸念されるのは、本当に学力がある方が正答に評価される可能性が低くなったと言うことです。
昨日、娘も国立小の筑波大学附属小学校の抽選通過率がコロナで厳しくなり、残念ながら落ちてしまったのですが、学力が反映されない改悪にはやや不満を感じます。

特に、最難関大学の受験生との間では、ほんの少しの差で、埋まらない差があります。
例えば、私は受験時それなりの学力はありましたが、東大理Ⅲなどを受験される方々と比較すると、10回やって10回負けると思います。数学など、最後の最後で詰め切れない機微があり、それは認識しています。

でも上記のシステムであれば、これが覆される可能性があります。この評価軸が変わることは良いのですが、何回かやって、評価が変わりやすいシステムはどうかと思うんですよね。地頭が良くても、何かで大きく表彰されたことで一発逆転を許すでしょうし、基準が曖昧であれば不正も起こりやすいです。

自己肯定感や非認知能力、詰め込み式はダメなど聞こえの良いフレーズを理由に、実際に行われる選抜方法は収集つかない状態になっていると感じます。話を広げすぎて終われない漫画のようです。

さて、批判はこれぐらいにして、冷静に考えなければいけないのが今後です。

受験で勝ち抜いてきた保護者様は、今現場で行われている試験制度を理解して、今後を考える必要があると感じます。

正解がないのが今の流行りですので、何かと考えるのはそれで良いのかもしれませんが、受験する方は大変です。

どうせ大学受験で合格すればいいんだろ?と早慶を滑り止めとして考えている高学歴パパも多いでしょうが、早慶も年々一般枠は縮まり、上述の通り試験の評価も曖昧になってきます。10年以上先は流石にわかりません。

このため、大学受験まで内部進学できる附属小学校は今後も更に価値が高まっていくのではないかと予想しています。
早慶といわずとも、それに準ずるMARCH系の小学校も非常に評判良く、大学受験でより上の学校を受験することもできます。
よって実際に進学する大学の期待値は、通常その系列大学以上となります。

また、中学受験に強い小学校もまた、総じてアクティブラーニングに力を入れているので、将来何かアピールポイントとなる実績を残すきっかけを作ったり、またそのような試みをしている中学校への進学実績が高いので、今の学習指導要領と合っています。

つまり、今の時流に合わせて、将来何か誇れるポイントを受験時までに戦略的に作っていかないといけないということです。
いつまでも親が見ているわけにもいきませんので、遅くとも中学以降は子供が自分自身で考えていく必要もあり、この接続も重要となります。

このため、小学校受験をおすすめするとまでは言わないのですが、今の時代は研究はしたほうがいいかもしれないな、と考える次第です。

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