今日のテーマは合同説明会や学校主催の説明会の参加履歴、参加回数です。
小学校受験で実際に考査や面接を受けてみて重要と再認識したのが、学校との信頼関係の構築です。
同様のことを説明会ブースで某学校の先生が仰っていたことがあり、兼ねてから意識していた点ですが、具体的には下記が挙げられます。今回、説明会の参加回数の焦点を当て、その重要性について考えていきたいと思います。
・説明会等に繰り返し参加しており、参加履歴が十分残っている。
・何度も顔を出し、コミュニケーションを取った経験から先生に顔を覚えられている。
・第一希望であると認識されている。
振り返ってみると、私立小学校の説明会で、参加履歴が最後まで何も残らない学校は超難関校の一部のみで、ほとんどの学校は、合同説明会や学校説明会、その他イベントに参加すると、WEB入力や書面を通じて何らかの履歴に残ります。
学校へ訪問する機会は年間通じてあり、年少から漏れなく参加すると、10回以上となることも多いです。
そしてこの履歴の評価は、年長になると保護者から「説明会の回数が少ないと不利にならないか」という形で学校に質問されることが多いです。そして先生方は大抵、あまり関係がないなど、やや濁した回答をされることが一番多いです。関係ないと言い切る学校も一部あります。
この点、説明会に参加することで評価上マイナスになることはないので、このやり取りは本来、質問の仕方が論点ズレです。
「不利になりますか?」と聞かれると、「いえなりません」と回答しやすい質問になりますが、
「有利になりますか?」とは聞きたいのが本当のところ。聞きにくい言い方になりますからしないでしょうが。
本質は、不利になるか否かという議論ではなく、有利になるか否かという議論の方が正確です。
そして、この回答としては「有利にならないかもしれないが、参加してない方に比べて有利になる可能性がある。」が正解と考えます。こう考えると、この疑問は解決していきます。
事実、本年の面接本番でもこれまでの学校説明会の訪問について聞かれましたが、十分に訪問していたのでそれ以降の面接は和やかに進みました。中には突っ込まれた方もいたようなので、この回数はまさに、有利になっていたかもしれない一材料です。
そして、この説明会の訪問回数は、お子様の能力に関係なく事前に準備できる数少ない効果的な準備ですから、早めに対応しておくべきです。このために多くの時間を費やすことになりますが、コロナ過でWEB説明会も多くなっており、本年は負担も軽くなっています。
私見が入りますが、説明会を開催する小学校において、説明会参加履歴の重要性評価は下記の通りのイメージでいます。
私立小学校で開催される学校説明会・イベントの参加回数目安
倍率5倍以上の難関校・・・参加は必須。年少から漏れなく参加したい。
倍率2倍~5倍の人気校・・・評価が分かれるが、説明会の参加回数が相対的にプラスに効きやすい。
倍率2倍以下の受験校・・・説明会に漏れなく参加することだけで高い評価を得やすい。
倍率が低い学校は、説明会への参加を年少・年中から繰り返すだけで、非常に好印象を持っていただけます。
2月までは本年も合同説明会がありましたが、説明会のブースで目が合ったら、ちょっと寄っていきなよ、という風に手招きされる学校もありましたよ。先生方も、場合によっては顔を覚えて頂けます。
専願では倍率が低い人気校も、二次募集やB日程では多くの受験生が駆け込み、倍率が高くかなり厳しくなることが多いです。この際、実力者も混じりますが、ここで説明会への参加と信用があれば、希望を持って受験することができます。このため、いざという時のリスクヘッジにも有効となります。
説明会への参加は年長からというご家庭も多いかも知れませんが、できることなら年中、今のタイミングから通うようにして頂ければと思います。一般に、年中から漏れなく通っていれば、相対的に大きな後れをとることはないと思われます。
アンケートの傾向では、結構早くから皆さま通われているようですね。
入園前から動いている方も複数いて驚きです。でも本気だったらそうなりますよね。納得できます。
一方、説明会参加の影響に関しては意見が割れていますので、効果はわからないものの、念のため早くから通って誠意を見せているという方が多いと考えられます。
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