【中学受験】算数で差がつきやすい中学校一覧:早期学習は必要?

本日のテーマは中学受験の算数です。

算数・数学は受験においてもその後の人生においても役立つ学問です。
まず最初に実感するのが中学受験で、小学校6年間で非常に大きな差がつきます。

中学受験では多くの学校が合格者と受験者それぞれ平均点を開示していますが、この点差は多くの難関校で数学の差が一番大きくなっています。中学受験では、今も昔も算数が勝負で決まると言われ続けており、算数が得意な科目のままずっと最後まで走り抜けられれば、良い結果を得やすいです。

これは中学受験のみならず、その後高校、大学受験でも同じことが言えます。
小学校低学年のうちはまだ何とでもなりますが、流石に中高へ進学してからとなると、挽回が厳しくなってきます。
中学以降、内部進学される場合は受験の心配がありませんが、知らず知らずのうちに基礎学力で遅れを取る危険もあります。
遅れを取ることがないようにフォローはしたほうが良いかもしれませんね。

下記は2020年で算数の合格点と平均点が開示されている学校につき、その得点差を100点満点換算で率に置き換え、見やすいように得点率が大きい順番に並べたものです。得点率に換算したものは珍しいかも知れません。人気校がずらっと並んでいることがわかります。

目次

合格者平均点と受験者平均点の差が大きい中学校

学校 試験日 分類 合格者
平均点
受験者
平均点
得点差 満点 得点率換算
東京都市大学付属 2月2日 グローバルⅡ 85.5 48.7 36.8 100 36.8%
東京都市大学付属 1月6日 帰国AⅡ 85.9 53.9 32 100 32.0%
攻玉社 2月5日 選抜 131.4 90.3 41.1 150 27.4%
芝浦工業大附 2月2日 2回 81.9 50.3 31.6 120 26.3%
東京都市大学付属 2月6日 4回Ⅱ類 73.6 48.7 24.9 100 24.9%
世田谷学園 2月4日 3次 64.6 40.5 24.1 100 24.1%
東京都市大学付属 1月6日 帰国BⅡ 92.8 69.4 23.4 100 23.4%
城北 2月4日 3回 73 50 23 100 23.0%
独協 2月4日 3回 70.9 48.4 22.5 100 22.5%
東京都市大学付属 2月4日 3回Ⅱ類 74.9 53.3 21.6 100 21.6%
東京都市大学付属 2月2日 2回Ⅱ類 83.7 62.9 20.8 100 20.8%
東京都市大学付属 2月1日 1回Ⅱ類 65.9 46.3 19.6 100 19.6%
本郷 2月5日 3回 62.9 44.2 18.7 100 18.7%
世田谷学園 2月1日 算数 83.9 66.4 17.5 100 17.5%
学習院 2月3日 2回 82.2 64.8 17.4 100 17.4%
武蔵 2月1日 71.9 54.5 17.4 100 17.4%
早稲田実業 2月1日 1回 45.1 34.7 10.4 60 17.3%
世田谷学園 2月1日 1次 80.3 63.2 17.1 100 17.1%
芝浦工業大附 2月1日 1回 65 45.5 19.5 120 16.3%
早稲田実業 2月3日 2回 35.2 25.7 9.5 60 15.8%
2月4日 2回 69.8 54.1 15.7 100 15.7%
芝浦工業大附 2月4日 3回 71.7 52.9 18.8 120 15.7%
本郷 2月1日 1回 68.1 53.7 14.4 100 14.4%
東京都市大学付属 2月2日 グローバルⅠ 62.8 48.7 14.1 100 14.1%
海城 1月7日 帰国A 88.8 71.9 16.9 120 14.1%
城北 2月2日 2回 84 70 14 100 14.0%
海城 2月3日 78.8 62 16.8 120 14.0%
攻玉社 1月10日 国際 78.7 64.8 13.9 100 13.9%
世田谷学園 2月2日 2次 73.7 60.1 13.6 100 13.6%
城北 2月1日 1回 78 65 13 100 13.0%
桐朋 2月1日 1回 67.8 54.8 13 100 13.0%
東京都市大学付属 2月6日 4回Ⅰ類 61.6 48.7 12.9 100 12.9%
2月1日 1回 67.1 54.2 12.9 100 12.9%
開成 2月1日 49.5 38.6 10.9 85 12.8%
海城 2月1日 88.5 73.4 15.1 120 12.6%
東京都市大学付属 2月2日 2回Ⅰ類 74.9 62.9 12 100 12.0%
攻玉社 2月2日 2回 79.5 67.6 11.9 100 11.9%
攻玉社 2月1日 1回 83.6 72 11.6 100 11.6%
学習院 2月2日 1回 69.3 58.1 11.2 100 11.2%
独協 2月2日 2回 54.8 44.2 10.6 100 10.6%
東京都市大学付属 2月4日 3回Ⅰ類 63.8 53.3 10.5 100 10.5%
桐朋 2月2日 2回 77.5 67 10.5 100 10.5%
東京都市大学付属 1月6日 帰国BⅠ 79.5 69.4 10.1 100 10.1%

近年の試験傾向は数字のみの回答ではなく思考力を求める傾向がありますが、その立証プロセスには数字が絡んできますので、実は一番影響をうけにくい科目ではないかと考えています。古くから東大や京大などの大学の受験数学もこのようなプロセスが評価される問題形式でしたので、最終的に大学で必要とされる力は数式を証明するための論理的思考で、この点変わりません。

そして、この回答は手持ちの知識や発想で解いていくことになりますが、わからなければ白紙で0点、中途半端な知識であっても光りません。逆に難問では、その手掛かりを示すだけでも点をもらえたりします。結果、差がつきやすくなります。
これは今も昔も将来も変わらないでしょう。

学習はいつ始めるべきか

私は文系数学という限定された世界で非常に数学を得意としていましたが、調子が悪い時期はなかなか手が動かないのですが、解けるようになってくると学習が楽しくなり、良い循環に入るようになりました。娘の小学校受験も同様の流れでしたが、解けることが自信につながり、良い循環に入っていくことが多いです。これは中学受験でも同様です。

早い段階で数や図形に触れて、親しみが出ることに加えて、解ける喜びが次にやる気につながるということでしょう。

小学校4年生以降、中学受験をされる方は塾の方針に従って取り組むので精一杯でしょうから、中学受験において一定のアドバンテージを得るのであれば、それまでが勝負です。
小学校低学年の学習方法は人それぞれで良いのですが、ある程度早い段階で算数の学習に取り組んだ方が良いでしょうね。
早く取り組んだ場合、塾と比較して多額のコストをかけなくても良い点が特徴です。

幼児から小学校2年生頃までの学習は塾の準備を兼ねた役割として公文が王道でしたが、コロナで通学に制限がかけられ、やや微妙な状況。在宅学習を推していますが公文の真骨頂は通学と反復学習ですので、自宅学習であれば、自習しやすいコンテンツがある教材に一日の長があります。算数ではRISUなどの優れたタブレット教材も出てきましたが、数か月前にコロナ禍で一時受付をストップするなど人気が高まっています。

近年、学習の選択肢が増えてきましたが、共通するのはお子様が楽しんで継続できるか否かに尽きます。
もしお子様が続けられそうであれば、続けてみた方が良いです。難しければ慌てる必要もなく、お子様に合った手段を探せば良いでしょう。
学習開始時期は、年長までに始めれば、小学校2年生頃に一定のアドバンテージは保てると考えています。
小学校2年生、3年生で中学受験を検討される場合は、急いだほうが良いかもしれませんね。

 

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