【2021年度中学受験】時事問題出題予想・トピック解説10選

大学受験 コロナ

コロナ禍の非常にセンシティブな状況下ではありますが、中学受験は予定通り行われそうです。
今回元塾講師かつ一人の専門家として、受験でトピックになりそうな時事問題の論点をいくつかまとめてご紹介します。

ポイントは、試験対策として点を取るために事実関係を明確に抑えるとともに、答えがないテーマでも、いかに自分の主張を論理的に説明できるかにつきます。残り時間は限られますが、テーマごとに、自分で調べて内容をざっくり理解することも必要と思われます。

本命は選挙とコロナウイルスで、この2点から派生して多くの論点に影響しています。
一つ一つの論点を詳しく説明できませんので、是非知らない論点があれば、使い慣れたテキストか、検索して理解を深めて頂ければと思います。

本年は本命論点のインパクトが強すぎて、この他論点を含めてもそれほど出題論点が広くならないのではないかと予想しています。

目次

選挙関連(アメリカ大統領選挙、東京都知事選、自民党総裁選挙)

選挙関連のトピックは多く、出題されやすい状況です。
まず共通するテーマとしてまず抑えるべきは、それぞれの選挙の仕組みです。
菅首相、小池都知事、トランプ・バイデンなどなど。

米国大統領についてはまだ試験としては出しにくい状態でしょうから、選出の仕組みをしっかり抑えた方が良いですね。

ここから派生して、安倍内閣の取り組んできた施策、国と地方の役割分担、大阪都構想、コロナ禍による選挙運動の変化など、幅広く抑えていくと良いでしょう。

新型コロナウイルス感染症関連

あらゆる論点と密接に結びつきます。
緊急事態宣言前後の状況を理解し、クラスター、失業率の推移、更に小学生はイメージしにくいですが、過去のリーマンショックなどとの比較まで抑えられると良いですね。リーマンは金融、コロナウイルスは感染で、経済に与えるダメージの在り方が根本的に異なります。ここから派生して、GDPなどの論点も理解しておきたいところです。

学校が休校になった際はオンライン学習が主流になりましたが、まずICT教育と関連してメリット・デメリットまで抑えておきたいところです。ここは論点が多くて、教育機会を受ける権利について様々な論点に波及します。

この他、オリンピック延期関連トピックも重要で、過去のオリンピックの経緯など、抑えるべきテーマがたくさんあります。

あとは外国人観光客に関連する論点も重要です。2014年頃、インバウンド消費が盛んで町は中国人だらけで、民泊や爆買いブームでした。ホテル料金は高騰し、事前に予約しないとまともに宿泊できない時期もありました。しかし、このような流れはコロナウイルスで完全に逆転し、多くのホテルや旅館が厳しい状況に追い込まれています。

レジ袋有料化

環境問題と併せて試験に出しやすい論点です。
プラスチック製のごみがなぜだめなのか、どのような食物連鎖を辿っていくのか理解し、エコバッグ、バーゼル条約、容器包装リサイクル法、パリ協定、温室効果ガスなどと併せて抑えておきたいところです。
エコバッグについてはコロナウイルスとの兼ね合いで国によって是非が分かれたりしている点も要チェックです。

出生数減少と高齢者の労働

2019年度に日本で産まれた子供は86.5万人で、いっきに90万人を割りました。死亡した日本人は138.1万人で、13年連続で人口が減っています。この論点は例年出題しやすく、今年はコロナ禍で違った側面で考える問題も出しやすい状況です。
人口減と関連する大きな論点として、高年齢者雇用安定法、社会保険の仕組みまで理解しておきたいところです。

テレワーク推進・サプライチェーンの変化

コロナウイルスにより、人とモノの流れが大きく変わった点です。

テレワークは、中学受験であればややイメージしにくい所かもしれませんが、世間一般的には非常に大きな論点です。
これまで当たり前であった満員の通勤電車・通学電車が姿を消し、多くのサラリーマンは自宅で仕事をしています。
この流れは定着しつつあり、郊外の住宅市場がやや盛り上がっている状況です。

サプライチェーンの変化は、まずは春先のマスク不足と、現状の供給過多をイメージ頂ければ理解しやすいでしょう。これまで当たり前に輸入できたものができなくなり、供給できなくなりました。

試験上は、働き方改革、有給休暇、パワハラ防止法、オイルショック、食品ロス問題まで抑えておきたいところです。

SNS・フェイクニュース

2020年度はネット上の誹謗中傷を含め、SNS関連が非常に大きなトピックとなりました。
更に、これらを利用して何が本当かわからないフェイクニュースも重要な論点となっています。

一人一人のモラルが重要であることは当然ですが、情報が氾濫している状況下で、正しい情報を理解することは非常に難しい状況です。国内外から流れてくる情報はすべて飲み込むのではなくて、客観的に受け止めるメディアリテラシーが必要になると思われますが、このような問いは非常に出題しやすく、また力(文章力)の差が出やすいところです。

この他、ヘイトスピーチ、ダイバーシティ、エッセンシャルワーカー、自粛警察(同調圧力)まで抑えておきたいところです。

米中貿易摩擦

貿易戦争の論点は世界経済において非常に重要なトピックで、コロナ前は一番大きな論点でした。
この一挙一動で為替が大きく変動していましたが、この経緯は複雑ですので、結果として貿易の仕組み、貿易赤字の問題、GDP、貿易相手国など事実関係を抑えておくと良いでしょう。

これに関連して、香港の歴史、台湾の総統選挙、WHOの仕組み・どこに本部があるかなど、知識を広げていきましょう。

イギリスのEU離脱

この論点も米中貿易摩擦と並んで世界を騒がせた論点ですが、つい先日、12月31日に正式に離脱しました。
本当に色々ありましたが、こちらも経緯よりも事実関係で抑えていきましょう。
EUの仕組み、範囲、関税、国民投票の結果など。

台風・豪雨

2020年は9月上旬に相次いで九州の西に接近した台風9号、10号が記憶に新しいところです。
9号と10号の違い、台風の仕組み、フェーン現象などと併せて抑えたいところです。

また、7月は熊本で線状降水帯による大雨がありましたが、東北地方から九州まで広い地域で大雨があり、令和2年7月豪雨と命名されています。

こうのとり

こうのとりとは、国際宇宙ステーション(ISS)への物資補給機ですが、2020年5月に打ち上げて無事成功してISSにたどり着き、8月には切り離して大気圏にてその役割を終えました。これまで失敗したことがない点がポイントで、宇宙飛行士の野口聡一氏や星出彰彦氏まで抑えておきたいところです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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