今日のテーマはカニです。
カニは一対のはさみあしと、四対の歩脚からなる節足動物です。
脚が十本あるため十脚目と呼ばれる甲殻類ですが、エビやザリガニと同じ仲間です。
水中に住むカニは、新鮮な水の中から酸素を取り込んで呼吸します。
カニは飼育しやすい生き物ですが、東京ではやや見つけるのが大変です。
我が家ではモクズガニやクロベンケイガニを飼っていますが、いるところには結構います。
今回、見つけやすいポイントをお知らせするとともに、飼育方法をお話したいと思います。
前提として気を付けたい安全面
まず、カニ探しの前提として、安全面に十分に気をつけて頂ければと思います。
私の経験上、カニは水の流れのない、浅い水場で、エビやヤゴ、小魚とともにたくさん見つけられます。
お子様を連れて深い川に行くのは危険ですので、下記ご注意ください。
・深い川へは近寄らない。
・段差がある場所には注意。
・でこぼこ道、地面が緩い場所に注意。
・まずは親が下見に行く。
・お子様が言うことを聞けない場合は連れて行かない。
・立ち入りして良い場所かどうか確かめる。
・長靴が有効
今回は、自己の経験に基づき、河川や陸上で安全に見つけられる範囲で、カニについてお話します。
カニの種類と見つけられる場所
東京で、ごく普通の親子が水の生き物を探す過程で見つけることが多いのは、モクズガニ、サワガニとクロベンケイガニと思われます。
サワガニは数センチの赤色で、綺麗な沢の近くにいることが多く、水の中だけでなく水の近くの葉の下などにもいます。このため、いる場所がわかれば、比較的安全の繰り返し見つけることができます。
また、モクズガニは、海近くの川が分岐して流れがなくなった場所、またはその近くの水気のある草むらでよく見つけられます。こちら、流れのある場所で私は見つけたことがないので、危険を伴うこともあり、深い場所にいかないようにしてください。
捕まえ方は、沢の石や葉をどけていればみつけることができますが、モクズガニは動きも早く、隠れていることが多いので、虫取り網に餌を入れて水に沈めておくなどするとひょっこり出てきたりします。
場所によってはザリガニやエビが取れることも多いですよ。
カニを取ろうというよりも、カニ、エビ、ザリガニを探そうと広く捉えたほうが良いです。
持ち物は網と餌です。夏場は虫よけも忘れずに
オスとメスの見分け方
次にオスとメスの見分け方です。
下図はモクズガニですが、オスはお腹が小さく、メスはお腹が大きく、横に広がっています。
クロベンケイガニとの区別はハサミの周りの毛と大きさで判断しやすいです。モクズガニは甲羅部分だけで8センチ~10センチほどありますが、クロベンケイガニは甲羅部分で4センチ前後と小柄です。
上記モクズガニは汽水の環境を好むようなので、淡水でうまく産卵するかどうか難しそうですが、うまくいく例もあるようです。
飼育方法
モクズガニの飼育のポイントは下記の通りです。
ヌマエビ、スジエビは水が悪いとすぐ死んでしまいますが、カニはザリガニと同様、生命力が強いと感じます。
・エサは雑食(スルメ・水草・魚のえさ・ミミズなど)
・水はたまに変える程度でOK
・ブクブクは欲しい(ない場合は水替えを毎日)
・水場と陸を分ける。水の深さは顔が出るぐらい
・隠れ家を作る
・密集させすぎない
ざっくばらんに言えば、餌を何かあげて、水を絶やさないようにして、たまに水替えしてあげればそれでOKです。
いる場所にはいますので、他の生き物と併せて、根気よく探してみてください。
掴み方は、まず甲羅部分を人差し指で抑えると、確実に動きが止まります。このあと、甲羅を掴んでみてください。
はさみは届かないので見た目よりずっと安全です。こう考えると、カニは手で甲羅を捕まれることに対して無防備ですね。
餌はよくネットでは雑食と書かれており、事実そうですがなかなか餌を食べないことがあります。
切り身など、モクズガニの好きなものを選り好みせずにとにかく早めに準備することが一番必要かなと思います。
繰り返しになりますが、安全面にだけは十分にお気をつけて。。
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