子供の海や川での水難事故の事故割合、防止のための心構え

毎年、夏場は水の事故に関する悲しい報動が流れます。

日本の小学生世帯の割合に比して、当ホームページに訪問頂いている保護者様の割合は相当数あると思われますので、少しでも水難事故を減らせればと思い、警察庁の情報を元に水難事故の要旨をまとめました。

どこで、どのような状況で起こるのか、簡潔に説明していきたいと思いますので、対策含めご参考にしていただければと思います。

目次

2017年~2020年 日本全国の水難事故と死亡・行方不明の割合

上記は、2017年度以降の発生件数、死亡事故、子供の人数をまとめたものです。
グラフはわかりやすくまとめたもので、数字の詳細は後述しています。

ここ数年の水難者は減少傾向でしたが、2020年は全体の人数として増加に転じました。
うち子供の「水難者」は2020年も含めて継続して減少しているように見えますが、「死亡者」に関しては横ばいで、昨年は増加しています。このように、水難事故に占める死亡・行方不明者数で比較すると従前から減っておらず、年齢問わず増加傾向が読み取れます。

このように、水難事故件数だけ見ると減少傾向にあるものの、死亡者に関しては横ばいか、やや増加傾向にあります。

内訳2017年合計2017年子供2018年合計2018年子供2019年合計2019年子供2020年合計2020年子供
発生件数合計51183502814616250460
水難者合計647130595117594107616101
死亡・行方不明24814242142391426216
死亡24114237142371426016
行方不明70502020
負傷者1253511632112297315
無事救出27481237712436428170
参照:警察庁「令和2年夏期における水難の概況」

上記の「子供」の定義は、中学生以下を子供と定義しており、水難者が子供のみの場合にここに含めています。
2020年の最新101名の内訳では、未就学児が25人、小学生が58人、中学生が18人です。

よって、親から離れて遊ぶようになった小学生には十分に気をつけないといけないことがわかります。
小学生1年生~2年生は水難事故に限らず、何事も一人でできるようになったことから、親の目を離れた際に事故に遭ってしまうケースが多いです。

水難事故の場所では、全体の616人のうち、海が329人、河川が221人と、この2者で9割近くを占めます。うち、死亡事故に絞ると海が114人、河川が112人とほぼ拮抗し、河川の死亡事故率が高いことがわかります。
子供の死亡事故に絞ると、16名中4名が海で、9名が河川と逆転します。

地域別の事故者数ですと、千葉29人、静岡26人など、愛知23人など海がある地域が目立ちますが、岐阜22人など海がない地域も人数が多く、やはり河川については特段の注意が必要です。

水難事故の原因別では、全体の24%が水遊び、21.1%が魚釣りや魚取りで、14.4%の水泳より多いです。
また、2.6%の16人は水難救助事故という点にも留意しておきたいところです。

水難事故の防止対策

警察庁による水難事故防止対策要旨は下記の通りです。

・危険場所の把握
魚取りでは、転落等の恐れがある場所、水泳や水遊びでは、水や藻が繁茂している場所や水温の変化、水流の激しい場所、深みのある場所等の危険個所を事前に把握して近づかない。子供を危険場所に近づけない。

・的確な状況判断
風雨、落雷等の天候不良時や上流で雨が降っているときなど、河川が増水する恐れが高い時には、釣りや水泳、中洲や河原でバーベキューなどを行わない。海においては、天候の変化や波の高さに注意を払い、台風が発生している場合など、高波が発生する恐れがある場合は海に入らない。
体調が悪い時、飲酒時は海、河川に入らない。

・ライフジャケット着用
釣りやボートで水辺にいくときは、落水した場合に備え、必ずライフジャケットを着用する。

・遊泳時の安全確保
掲示板、標識など危険区域に指定された場所に入らない。
遊泳区域外で遊泳しない。遊泳中、他人に抱き着くなど危険な行為をしない。

・保護者の付き添い
子供だけで水遊び等をさせず、幼児や泳げない学童等には必ずライフジャケットを着用させ、保護する責任者が付き添い目を離さない。

私自身、35年程前になりますが、川に流されたことがあります。
悪天候の日に、小学校2年生の際、お隣の上級生(5年生)に連れられて川へ遊びに行ったのですが、
いつもはひざ下しか水を流れないところを先に渡っていくので、お兄さんは渡れたものの、私は流されてしまいました。
幸い、水中で回転した後に浅いところで立つことができたものの、水の中で回転するほどでしたので、かなり危険な状態でした。

上記は今となっては一昔の一例ですが、日常に大小様々な危険が潜んでいることは今も変わらないと考えます。
少しでも危険を減らすため、水難事故に関しては、事前の防止・事後の対応を分けて考える必要があると考えます。

最近は子供だけで遊ばせる機会自体減りましたが、このような危険は今の子供にもあてはまると思われます。
ここで気を付けて頂きたいのは、子供達だけで行動すると、思いもよらぬ行動をしてしまうことがあることです。

地域によって、子供の遊び方、考え方も違い、一人でも二人でも水の対する危険の意識が薄かったりすると、伝搬することがあります。
小学校低学年であれば、近所でいつも遊ぶお子様の考え方はよくわかっていると思いますので、できる範囲でリスクを認識頂き、対応頂ければと思います。

特に気を付けたい具体例を挙げさせて頂くと、子供が何かを水に落とした場合、水の深さがわからない場所でなんとかしようと頑張ることでしょう。
自分の大切な物を落とした場合、どうしてもなんとかしようと頑張ったり、これ自体が遊びになってしまうことがあります。ここで大人がいないと本当に危ないです。

加えて、小学校になると、全てにおいて目を光らせるのは無理がありますので、小学生以降は自由と引き換えに自律できるよう、お子様に水難事故の危険性をよく説明しておくことが大事と思われます。

あとは水の事故に遭遇してしまった場合の対処ですが、子供がおぼれている時に大人が飛び込んで亡くなる事故が多いです。今年2021年4月も、板橋区でサンダルを落とした小学生が転落し、その子供を助けようとした成人男性もともに亡くなる事故がありました。
現場に居合わせ、飛び込んだ成人男性の方の心中を考えると一言では語れませんが、服を着たままの重量は相当なものとなります。一度水難事故のイベントでプールで水を着たまま泳いだことがあるのですが、浮き輪と逆で、下に引っ張られるような感覚に襲われ、満足に泳げません。普段の海や川の水着とは全く状況が違うことを認識する必要があります。

溺れた子供を抱きかかえるのは非常に困難ですので、このような場に出会った際は、短い時間で速やかな通報含め、冷静迅速な判断が必要となります。

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