【小学校受験】TOC制約理論に学ぶ合格可能性を高める学習計画

小学校受験は6月でレギュラー講座が終わり、7月からは夏期講習、夏の終わりには出願が始まり、直前期に入っていきます。
本当にここからあっという間です。

これからは受験計画が重要になってきますが、学習計画の他に、受験スケジュールの計画が重要となってきます。

・学習計画・・保護者が子供の学習進捗を管理する計画
・受験スケジュール計画・・志望校、願書、出願、説明会など親のスケジュール管理

それぞれのご家庭の状況も異なりますので、この計画が頭の中にある場合とない場合で、かなり差が生じます。

小学校受験の場合、多くは親が子供の自宅学習に付き添ってあげる必要があります。
よって、予め決めた受験スケジュールに基づいて準備する時間が長くなると、学習計画通り進めることが難しくなる場合があります。計画が破綻すると、お子様の学習時間が少なることで、学習効果に影響が生じ、親子ともにストレスになりがちです。

やり方は人それぞれで良いですが、少なくとも、親が両者を踏まえた効果的、効率的な受験スケジュールを立てるべきです。

この点、参考になるのが管理会計で古くから用いられるTOC制約理論です。

こちら、20年程前に大ヒットした「ザ・ゴール」という書籍にストーリー形式でわかりやすく説明されています。
こちら、非常に簡単に要約させて頂くと、物事にはそれぞれボトルネックとなっている(詰まっているイメージ)部分があり、これを解決し、全体の流れをスムーズにしてあげると全行程がスムーズに進み、最終成果物が増えるという考え方です。

ザ・ゴール

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この考え方は工場の生産計画に関する事例から説明されていますが、非常に説得力があり、ビジネスシーンのみならず、様々な場面で活用できます。

小学校受験に当てはめると、「合格に向けた学習時間の最大化」を考えた場合、それを制約している様々な事情があります。
費用面など、どうしようもない制約もあれば、受験計画など改善できる制約もあります。この制約となる部分を消していき、全体の最大化を図りたいところ。

では、上記を意識しつつ、最初の計画のお話に戻りましょう。
まず、注意すべきは志望校追加の誘惑です。

例えば、神奈川受験に先駆けて埼玉でも受験があります。
非常に遠方で、入学意思がほぼないにもかかわらず、直前で受験される方もいます。幼児教室も場慣れで受験を勧めたりするケースもあるのでナイーブな論点ですが、予め予定していた(説明会などに参加して学校の方針は理解していた)ならまだしも、これまでの行事に不参加で、急遽追加するのはお勧めできません。

このために学校を理解し、願書を書き、出願し、最低限の対策をし、試験を受けます。
この過程で親子で要する時間は相当なもので、学習時間が減るなどのデメリットが場慣れのメリットを超える場合もあります。
また、学校調査が進んでいなければ、願書や面接での志望動機も進まず、学校にも見透かされます。
面接では、学校の志望度が高く、何度も足を運んでいれば面接で会話が弾み、そうでなければ厳しいことを言われることもあります。

って、多すぎる志望校が学習効果(合格可能性)の妨げになっていないか、今一度ご確認頂きたいところです。
倍率が比較的落ち着いた学校であっても、最低限年長からはイベントに参加し、学校の方針を理解しておくべきです。

試験後に色々な合格者からお話を伺う機会がありましたが、試験直前で追加した学校は実力者であってもうまくいかないケースが散見されました。全て落ちたらどうしようという不安感から、志望校を増やしたくなりますが、その際は上記スケジューリングが成り立つかよく検討頂ければと思います。

次に、志望校の追加のみならず、そもそもの受験予定校が多すぎて志望校の対策が疎かにならないかも注意が必要です。
神奈川で複数校受けると、それだけで11月の東京の受験校には一定の影響があります。更に、国立の併願にも注意が必要です。抽選に通過して本腰を入れて学習することになると、直前の国立対策講座にも通うでしょうから、私立の本命校の学習量は直前にもかかわらず確実に落ちますね。

よって、本命をどちらに置くか、ケースごとのスケジューリングも必要です。

間に合わないなと感じたら、受験願書を予め準備しておくなども必要ですね。

時間を配分して、流れやすいように計画しておくと、受験校が多くても詰まりにくいです。
例えば、早慶は意外に出願書類は準備しやすく、保護者の負担はそれほどでもなく、全方位でお子様の学習計画をしておけば幅広く受験できるようになります。

・慶應義塾幼稚舎・・・願書は毎年同様。保護者面接なし。
・慶応義塾横浜初等部・・・願書は毎年変わるテーマ作文のみ9月に実施、保護者面接なし。
・早稲田実業初等部・・・願書はオーソドックス。面接は一次合格後実施

慶應義塾幼稚舎・慶応義塾横浜初等部、早稲田実業初等部の願書対策の共通点 | まなのび:幼児教育と教材の効果を検証するブログ (grow-child-potential.com)

あとは、お子様の学習計画の確保、拡大です。
受験計画を妨げる要素をできる限り潰した上で、全体の効率化を図ります。

一例を挙げると、保護者様が忙しい時間もありますから、比較的長時間、自学自習できる教材を取り入れるのも良いですね。

我が家がお世話になったのは下記教材です。

・お話の記憶(CD付きの教材)
・ひとりでとっくん(問題がひらがなで書いてある)

下記理英会のお話の記憶教材は、必要に応じて別にCDを購入することができます。
CDをかけている間は手が離れます。

ひとりでとっくんの教材事例は下記をご参照ください。
おすすめの利用方法は、幼児教室などで出題されたら、その問題のみならず、その論点の周辺問題も一緒に抑えてしまうことです。自学自習の場合は、モチベーションを維持するために標準問題に留めておくとスムーズです。

こぐま会「ひとりでとっくん」と理英会「ばっちりくんドリル」の比較 | まなのび:幼児教育と教材の効果を検証するブログ (grow-child-potential.com)

この他、非参観型(またはWEB視聴)も良いですね。参観型と非参観型は双方メリットがありますが、
非参観型でWEB視聴ができたらほぼそれで済みます。親が後ろで常時静かに座っている時間はロスです。

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