本日は目黒区の私立小学校、目黒星美学園小学校のご紹介です。
目黒学園小学校は、系列中学校の共学化に伴い、2023年4月よりサレジアン国際学園目黒星美小学校に校名が変わります。
同時に、2023年4月より男子も内部進学が可能となり、注目されています。
アクセス
〒152-0003
東京都目黒区碑文谷2丁目17番6号
〇最寄り駅から
東急東横線 学芸大学駅 から1.1km
東急目黒線 西小山駅 から1.5km
〇バス利用
・JR山手線「目黒」駅よりバス黒01大岡山小学校行「サレジオ教会」バス停下車徒歩1分
・東急大井町線「二子玉川」駅よりバス黒02目黒駅行「碑文谷五丁目交番」バス停下車徒歩5分
・環七「平町」バス停下車徒歩8分
基本情報
児童数:650名前後 |
教員数:40名前後 |
クラス:3クラス(1~4年生/男女共学) |
4クラス(5・6年生/男女別学) |
制服:あり |
給食:なし |
(パン、牛乳、ヨーグルトを事前予約で購入可能) |
スクールバス:なし |
通学範囲指定:なし |
学園の歩み
学園の設立母体は女子修道会、サレジアン・シスターズです。サレジオ会の創立者であり、カトリック教会の師と称される聖ヨハネ・ボスコ(ドン・ボスコ)により1872年、創設されました。聖女マリア・ドメニカ・マザレロを共創立者・初代総長として、女子の教育に力を入れ、教育事業・社会福祉事業を中心に活動してきました。
目黒星美学園はこのサレジアン・シスターズを母体とし、世界96ヶ国、1400余支部を有する国際的カトリックミッションスクールです。日本においては、東京、静岡、大阪、長崎に幼稚園を6園、小学校を4校、中高を4校、短大を1校の教育施設と、社会福祉施設2つを有します。
目黒星美学園小学校は1954年3月21日、目黒区碑文谷の地に開設しました。
続いて1960年4月「女子一貫教育」を目指し、世田谷区大蔵に中学校を、1963年4月には高等学校を開設し、現在に至っています。
校訓・教育目標
目黒星美学園小学校は、神の教えを土台とした教育を実践しているカトリック・ミッションスクールです。学園の保護者と仰ぐ聖母マリアの清楚な姿を理想として、明朗で素直な、そして強固な意志力を持った子ども達の育成に努めています。
教育の目標である、品性をそなえた誠実な明るい社会人の育成には、教師と児童との間に深い信頼関係が欠かせません。
目標達成の具体的な実践として創立者聖ヨハネ・ボスコが示した「いつも子どもと共に」いるという教えのもとに、あらゆる時と場において子ども達との触れ合いを大切にしています。学校教育では、前もって善いもの、正しいことを示す予防教育法を大事にしています。この3本柱を宗教、理性、慈愛と位置付けています。
喜びのある学校
校内は見通しが良く、明るく開放感があります。校舎建築のモチーフは光と緑と風。職員室からは校庭で遊ぶ子供たちの様子が一望できます。体育館はドッジボール3面取れる広さで、体育館横ではクライミングウォールもあります。和室があり、6年生ではお茶会があります。5年生に一人一人聖書が配布されます。
1.受け入れられる喜び
さまざまな活動の中で一人ひとりの良さを引き出せるように教師がその場に共にいることを大切にしています。その中で子ども達は友達や教師に自分自身のありのままの姿を受け入れてもらうことができ、そして、次は自ら相手を受け入れ認めていくことができるようになります。
神様に見守られた家族的雰囲気の中でつくられた安心感がさらなる原動力となり、より良い善を求めていく姿勢につながります。
2.学ぶ喜び
一つの学習課題に対してのそれぞれのアプローチや考え方は十人十色。だからこそ、自分の思いを伝えるだけでなく友達の考えにも耳を傾け、一人では学ぶことのできない多くのことを共に学び合えたという満足感につながります。
まずは、基礎基本の定着と学びに向かう姿勢を大切にし、そこから新たな学びへと自ら課題を創造していく力を育てていきます。
3.与える喜び
‟人にしてもらいたいと思うことを、人にもしなさい。”(ルカ6章31節)
受け入れられた喜びを感じた子ども達は、その体験をさらに他のために広げていこうと考えます。だからこそ、周りに目を向け、自分にできることはないかと考えるボランティアの精神が育ちます。みんなで与えた喜びを分かち合うことは子ども達にとっても最上級の喜びです。その喜びの連鎖がさらなる善につながっていきます。
4.共に活動する喜び
1年生から始まる当番活動。友達と協力しながら進めていくこの活動が全ての始まりです。それが、成長によって掃除当番、係活動、クラブ活動、委員会活動へと活動の範囲がさまざまな形で広がっていきます。
学校生活だからこそ味わうことのできるクラス、学年を超えた友達との関わりの中でお互いの良さを認め合い、共に分かち合った感動は、何年経っても心の中に生き続ける忘れることのできない喜びになります。
学校行事
4月 |
・入学式 |
・始業式 |
・全校保護者会 |
・1・2年生 遠足 |
5月 |
・マリア・ドメニカ・マザレロの祝日 |
・聖母祭 |
・授業参観 |
・6年生 美ら島学校 |
6月 |
・3年生 菅平林間学校 |
・5年生 尾瀬高原学校 |
・運動会 |
7月 |
・4年生 志賀高原学校 |
・個人面談 |
・終業式 |
8月 |
・5年生男子 サマースクール |
・5年生女子 森の学校 |
・国際交流プログラム |
(オーストラリアホームステイ)希望者のみ |
9月 |
・始業式 |
・音楽会 |
・秋の遠足 |
10月 |
・芸術鑑賞会 |
・2年生 秋の自然教室 1泊 |
11月 |
・慰霊の日 |
・読書週間 |
・全校保護者会 |
・ホームカミングデー |
12月 |
・無原罪の聖母の祝日 |
・個人面談 |
・クリスマス助け合い運動 |
・クリスマスの集い |
・終業式 |
1月 |
・始業式 |
・ドン・ボスコの祝日の集い |
2月 |
・6年生 白樺湖スキースクール |
3月 |
・卒業ミサ |
・卒業証書授与式 |
・修了式 |
学校特徴
〇英語教育
英語の早期習得を念頭に、1年生から週2回の英語の授業を実施しています。クラスを半分に分けた少人数制で、週に1回は日本人教員と共に、1回はネイティブの教員と共に学ぶことで、インプットとアウトプットを効率よく行えるよう授業を工夫しています。
〇フィールドワーク
目黒星美学園小学校では、2年生から6年生まで、宿泊を伴うフィールドワークを系統的に行っています。自然を通して神と人との深い関係を感じ取り、体験や検証を通して生きる力を培い、児童の生き方・考え方、価値観等すべてにおいて、豊かな成長に到達することを目的としています。
・2年生秋の自然教室(1泊2日)
秋が深まった山中湖の自然に親しみ、季節感を経験します。親元を離れて一人で身のまわりのことができるようになるとともに、友達と共に生活する楽しさを味わいます。
・3年生菅平高原学校(3泊4日)
菅平の清々しい自然の中で友達と共にのびのびと生活しながら、みんなで協力し合い、支え合う大切さも学びます。また、プールを使用しての水泳指導も実施します。
・4年生志賀高原学校(3泊4日)
神様が創られた自然の雄大さに触れながら、自然の秩序・共生の様子を学び、自分の存在について考えます。男女共学クラスの最終学年として、お互いの良さに目を向けて、他者とのより良い関わり方について体験の中から学んでいきます。
・5年生尾瀬高原学校(3泊4日)
片品村の見学を通して、人々の暮らしを自然社会の中から学びます。また、湿原の植物観察を通し、自然の雄大さを味わうと共に、自然を大切にする心を育みます。
・6年生美ら島学校(3泊4日)
沖縄の文化や歴史について学びながら、それらを尊重する態度を養い、平和について考え、未来に向かって自分たちにできることを考えます。また、神様の創られた自然と人との深い関わりを感じ取ります。
【休み中の合宿】
・5年生女子森の学校(3泊4日)
夏休み期間に、5年生の女子のみで合宿を行います。静かな環境の中で、神様、自分、友達、人、本、自然との出会いを体験しながら、自分自身の生き方について考え、女子としての優しさや思いやりの心を養います。
・5年生男子サマースクール(5泊6日)
夏休み期間に、5年生の男子のみで合宿を行います。計画的に学習に取り組み、自ら学びに向かう力を身につけます。また、長い合宿を通して、自分を見つめ、友達との関わりを深め、お互いに協力し合う姿を目指します。
・6年生スキースクール(3泊4日)
本校のフィールドワークの集大成として位置付けているスキースクールでは、白樺高原学校のスキー専用ゲレンデで、技術を習得するともに、より良い自分を目指して挑戦する姿勢を養います。また、卒業を控え、友達との交流をより深め、繋がりを強固にしていきます。
〇特別活動
1.P.A.M (Piccoli Apostoli di Maria)(1980年発足)
「聖母マリアの小さな使徒会」の略称です。校内の宗教行事への協力や老人ホーム訪問のほか、みんなの幸せを願って自主的に活動しています。
2.聖歌隊(1980年発足)
宗教行事・学校行事などのほか、私立小学校の音楽祭に参加しています。また、カトリック碑文谷教会(サレジオ教会)でのクリスマスミサでは聖歌隊として活躍しています。
3.ジュニアオーケストラクラブ(1970年発足)
入学式や卒業式などの学校行事や私立小学校の音楽祭などで演奏しています。
〇学童保育「ドーポ・スコーラ」
・趣旨および目的
保護者が共働きのため、下校後一人きりで過ごさなければならない状況にある1、2年生児童の安全確保を主な目的とし、お迎えまで学校で児童を預かります。
・活動の流れ
帰りの会終了後、活動場所へ移動し、荷物整理、 宿題を終わらせ、おやつの時間をとります。
お迎えの時間まで、読書、マスゲームやパズル等をして楽しく過ごします。
・児童の引き取り
17時30分までに保護者のお迎えが必要です。保護者から学校へご連絡いただいた方の引き取りも可能です。また、 兄姉が上級生に在学の場合、その下校時刻に一緒に帰宅することもできます。
受験倍率
2017年度の目黒星美学園小学校の受験倍率は男子が6.38倍(300人中47名合格)、女子が3.46倍(249中72名合格)です。
このように、目黒星美学園小学校の受験倍率はA日程、B日程込みで例年4.5倍~5倍で推移しています。
しかしながら、A日程では難関校と日程がバッティングしますが、B日程の中では受験生が毎年殺到する傾向があります。
このため、A日程は合格しやすく、B日程はかなり厳しい試験と考えた方がよさそうです。
受験者 | 合格者 | 合格倍率 | |
2016 | 567 | 120 | 4.73 |
2017 | 549 | 120 | 4.58 |
2018 | 599 | 120 | 4.99 |
2021年度試験内容
試験時間:2時間弱
ペーパーテスト:お話の記憶(公園でお友達と遊ぶお話)、しりとり(全部の絵を結ぶ)、数量、語彙、折り紙の線対称、系列、常識(足跡)、鏡絵
個別テスト:4枚の絵のお話作り、パターンブロック、季節カード、絵画(お休みの日の家族のお出かけ)、口頭試問
事前面接:本人と保護者別々に面接
本人:お名前、幼稚園、生年月日、家族構成、電話番号、幼稚園のお友達、お手伝い
面接の後に手遊びやしりとりなど遊びの時間もあり
保護者:志望理由、コロナ禍での過ごし方、中学受験について(男児の場合)、仕事の考え方、キリスト教教育について、教育方針、約束を破った時の対応、学校への共感、子供のやる気を引き出す工夫、幼稚園で学んだこと
学校説明会・学校案内会
広報行事 | 目黒星美学園小学校 (meguroseibisho.ed.jp)
状況に応じて日時の変更可能性があるため、最新の情報は必ず上記HPでご確認ください。
学校説明会 | |
日程 | 第1回 5月17日(火) |
第2回 7月1日(金) | |
第3回 9月2日(金) | |
参加人数 | 来校定員 100名 (オンライン参加可:無制限) |
内容 | ①校内授業見学 ②学校長の話・本校の教育・教育内容トピックス ※個別質問ブースあり ※オンライン参加は②のみ ※webより事前申し込み |
学校案内会 | |
日程 | 6月4日(土) |
参加人数 | 来校定員 100名 (オンライン参加可:無制限) |
内容 | ①教員による校舎案内(児童は休校です) ②学校長の話・本校の教育・教育内容トピックス ※個別質問ブースあり ※オンライン参加は②のみ ※webより事前申し込み |
2023年度 新入学児募集要項
募集要項 | 受験をご検討の方 | 東京都目黒区・私立目黒星美学園小学校 (meguroseibisho.ed.jp)
状況に応じて日時の変更可能性があるため、最新の情報は必ず上記HPでご確認ください。
募集人員 | 120名 |
応募資格 | 平成28年4月2日から平成29年4月1日までに生まれた者に限ります。 |
受験料 | 20,000円 |
A日程 | B日程 | |
願書配布 | 令和4年9月2日(金)~10月5日(水) ※小学校事務室にて9時~15時まで (月~金曜日の祝日を除く) | 令和4年9月2日(金)~10月5日(水) 令和4年11月4日(金)~11月10日(木) ※小学校事務室にて9時~15時まで (月~金曜日の祝日を除く) |
出願書類 | ①入学願書1通 ②受験票・受験料振込証明書貼付台紙1通(綴りになっています) ③面接時間調査票・面接票(学校控・保護者控)1通(綴りになっています) ④整理票1通 ⑤受験票及び面接票返信用の封筒(水色)1通 ●出願書類の郵送について ①指定の封筒(茶色)に「(1)出願書類の①から⑤」のすべてを入れ、簡易書留にて送付ください。切手440円(120円+簡易書留料金320円)を貼付。 ②封筒裏面の出願書類確認欄に、印をつけ、志願者の住所と氏名を記入の上、願書受付期間内に郵送してください。10月5日(水)の消印まで有効です。 | ①入学願書1通 ②受験票・受験料振込証明書貼付台紙1通(綴りになっています) ③面接票(学校控・保護者控)1通(綴りになっています) ④整理票1通 |
出願期間 | 令和4年10月1日(土)から10月5日(水)まで ※小学校事務室にて9時~15時まで (月~金曜日の祝日を除く) | 令和4年11月8日(火)から11月10日(木)まで ※小学校事務室にて9時~15時まで (月~金曜日の祝日を除く) |
面接 | 10月15日(土)、10月22日(土)のいずれか | 11月19日(土) 時刻については願書受付時に決定 |
考査 | 11月1日(火) | 11月21日(月) |
合格発表 | 11月2日(水) | 11月22日(火) |
入学手続 | 合格発表時にお知らせ | 合格発表時にお知らせ |
入学後の必要諸経費(学費)
○施設設備費 150,000円
○授業料(月額) 39,000円
○預り金(年額) 35,000円
○教育充実費 (月額) 7,000円
○後援会費 (月額) 3,500円
○合宿積立金 (月額) 5,500円
○ipad積立金(月額) 1,700円 (3年間の積立になります。)
全国の私立小学校との学費・寄付金比較はこちら↓
https://grow-child-potential.com/5106.html
進学
女子はほとんどが、目黒星美学園中学校・高等学校に進学し、その後は国公立の大学・私立大学に多数進学しています。
目黒星美学園中学校は2023年4月から共学化し、校名もサレジアン国際学園世田谷中学高等学校に校名が変わります。
男子は、大学付属系の私立中学(慶應、青山学習院など)、カトリック系の中学(サレジオ、聖光、栄光、暁星など)、その他中学に進学しています。
〇令和2年度卒業生 男子合格実績
【カトリック/キリスト教系中学校】
サレジオ学院中学校/暁星中学校/聖光学院中学校/静岡聖光学院中学校/聖学院中学校/青山学院中等部/立教池袋中学校/立教新座中学校 他
【中高一貫校】
浅野中学校/海城中学校/開成中学校/攻玉社中学校/駒場東邦中学校/芝中学校/渋谷教育学園幕張中学校/世田谷学園中学校/高輪中学校/広尾学園中学校/三田国際学園中学校/八雲学園中学校 他
【大学付属中学校】
学習院中等科/慶應義塾湘南藤沢中等部/慶応義塾中等部/慶応義塾普通部/成城学園中学校/中央大学付属中学校/中央大学附属横浜中学校/筑波大学付属駒場中学校/法政中学校/明治大学付属中野中学校/明治大学付属明治中学校/早稲田中学校 他
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