皆様こんばんは。
先日、お受験教室でどのような内容の授業をするのか?レベル(難易度)はいかほどか?という質問を頂きました。年中を目前に迎えた年少が、お受験教室で勉強していることを、できるだけ具体的にお話したいと思います。
カリキュラムとしては、年少コースは概ねどこのお教室も基礎学習を行っているように見受けられます。小学校受験で頻出の論点を、実際の試験よりも簡単にした内容で練習を繰り返すという取り組みをしています。
下記に授業内容をジャンルごとに区分しました。
現在通学のタイミングを検討中のご家庭が、授業内容やレベルを把握できるよう、独学で対応できるか否かも併せて情報を提供できればと思います。
お行儀
10人以上の生徒が机にきっちり座って、元気よくお返事して授業を進めます。
慣れると問題ないですが、保護者がいないと泣いてしまう子もまだ散見されます。
お行儀で1番、2番の優劣をつけるのは難しいですが、上位2,3割に入る上品な振る舞いはできるようにすべきでしょう。
手はお膝、背筋ピシッと、お返事もしっかり、手もまっすぐ挙げておりこうさんのようでも、幼稚園の時と違ってここまでは当たり前。
長時間授業をしているとふらふらしたり、落ち着きがない動きをする子が出てきますので、非常に目立ちます。
このあたりのお行儀は非常に重要で、早いうちに対応できるようにしておかないと、後で修正が難しいことがあります。
お行儀の細かいところは、幼児教室へ通わなければなかなか身につかないところでしょう。
話の内容理解
長文を聞いて、あとで質問に対して答える頻出問題です。
本番では非常に長く、質問の仕方も類推が必要だったりしますが、まだ質問自体は素直なことが多いです。
分量が少ないといっても本番の6割~7割程度の量がありますので、既に結構難しいです。
お教室の先生によればみなさんの出来栄えは、設問が5問あったとして、全問正解は2,3割で、1問間違いが半分ぐらい。その他は色々です。
つまり、受験倍率を想定すると、年少コースのレベルのお話の記憶においては、全問できなくてはいけません。
こちらの勉強は、子供も比較的好きな子が多く、自習しやすい分野になりますので、お受験教室へ通わなくても練習できる論点と言えるでしょう。
回転
年少の間は、極めてシンプルで、右又は左に90度、180度傾いたらどうなるか、という問題です。最初は意外に、間違えている子が多かったです。
ただやはり慣れのようで、短い間に皆克服し、上記単純な回転であればすぐできるようになっていました。
こちらも教えやすいので、ご自宅でもできるでしょう。
模写
同じように書き写す摸写。
こちらは一見簡単のようですが性格に書くのは当たり前の話で、
濃く書けているか、素早く書けるかどうか、まっすぐ、きれいに書けているか、という点を見ています。
こちら全体のお子様の出来はわからないのですが、ひたすら書く練習も必要ということでしょう。教材はたくさん売っていますので、独学しやすい分野ですね。
図形の記憶
4×4のマスのうち、どこに何が何個あるか、を数秒で覚えて、
同じものを選んだり、個数を答えたりする問題です。
こちら非常に難しいですし、難しく問題を作ることもできます。
ただ、幸いなことにこちらも自習しやすい教材です。お受験教室へ通わずとも自宅で十分に特訓可能です。お教室で3回やるより、家で10回やったほうが効果あるでしょう。
体操
指示された行動を、てきぱき行えるかどうかが重要です。
まだテストされているという感覚が希薄なのか、全体的に多少
余裕がある動き、悪く言うとだらだら感が漂っています。
この点、年齢を加味すると仕方ないのかもしれませんが、いずれにせよ一生懸命てきぱき取り組むという姿勢はまだ見せられていないので、このあたりは今後の課題かなと思います。
お受験の体操についても、自宅での練習は厳しいですね。ただ動いてるだけということでもないので。
巧緻性・集団制作
試験において、数人のチームで共同して何かを作るという機会は非常に多いです。
ここで、個人の巧緻性を見るだけでなく、他とのかかわりを見られます。このかかわりというものがあいまいな評価尺度であるにかかわらず、非常に重視されると言われているので非常にやっかいです。
この点、お教室で何度も言われることは、率先してリーダーシップを取っていれば必ずしも高評価になるというわけでもないことです。
協調性がある子が評価されたり、1人で遊んでいる子を誘ってあげる子が評価されたり、やさしい思いやりのある気持がある子が評価されたり、ただシンプルに特定の先生に気に入られることがキーだったり、その評価尺度は様々です。
本番で確実に力を発揮できるよう、志望校の校風に合わせた教育、指導が必要ですね。
こちら集団でのアウトプットになりますので、独学は不可能です。
面接・願書
まだほとんど取り組んでいません。多少準備したとしても、どこも50歩100歩でしょう。
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