【小学2年生】全国統一小学生テストの活用方法・受験者数と割合:低学年(小1~小2)向け

小学一年生になると、全国統一小学生テストを受験される方も多いと思います。
全国統一小学生テストとは、四谷大塚が主催し、日本全国の学習塾の教室で行われる、幼児及び小学生を対象とした学力テストです。小学生テストというテスト名ですが、2018年から幼児年長も対象とされています。

目次

受験者数・割合

こちら受験料が無料であることから受験しやすく、全国屈指の母集団を誇ります。
今月行われた2022年6月の全国統一小学生テストの小学2年生の受験者数は19,353名でした。小学2年生の全国人口は7歳ベースで100.1万人ですから、全国の小学2年生の約1.9%が受験していることとなります。また、東京の受験者は総数の1/3弱を占めており、6,039名と、人口割合に比して受験率は高くなります。
東京の児童は104,852名(令和2年度の1年生で算出)ですから、東京の小学2年生の受験率は約5.8%です。


東京でも教育熱の違いがエリアによって大きく異なるので、中学受験率とある程度比例すると考えると、10%以上を超えるエリアも多いことが推察されます。
しかしながら、こちらのテスト、必ずしも受けないといけないという性質のものではありませんし、これまでの経験上、お子様の学習習慣確立のため、役立ててほしいポイントがあります。
小学2年生までにターゲットを絞って、活用方法を考察したいと思います。

問題の傾向・難易度

小学校低学年は算数と国語のみで構成されます。

問題の難易度は学年相応の平易なもので、簡単な計算から小学校受験で出題されるような図形問題、一部記述や難問も含まれます。

問題構成は学年により違いがありますが、概ね下記構成

算数・・学年相応の簡単な計算、小学校受験で出題される図形・推理系の問題
国語・・学年相応のことばの理解、読解問題

受験前に、簡単な読み書き、簡単な計算ができる状態になっているお子様も多いと思われます。
この場合、図形問題が難問になると思われますが、小学校受験を経験した方であれば、取り組みやすくなります。

幼児~小1は下記のように図形の基礎からじっくりと。
小学校受験の図形といえば筑波小で、問題も良問で構成されています。

学校別ひとりでとっくん 筑波大学附属小学校 基礎編

学校別ひとりでとっくん 筑波大学附属小学校 基礎編

こぐま会
880円(10/03 19:57時点)
Amazonの情報を掲載しています

状況別、全国統一小学生テストの活用方法

上述の通り、問題は小学校受験生にとって有利な構成です。
このため、テストに対する考え方、活用方法は状況によって異なります。

小学校受験を予定・または経験された方:

幼児、小1に関しては、小学校受験の貯金がそのまま役立ちますので、お子様の自信につなげる目的であれば有用です。

しかしながら、現段階で良い結果になるのは当然ですから、保護者様は何卒冷静に。

中学受験がない場合、時間の経過とともに出てくる猛者に、成績上はどんどん追い抜かれます。 
この段階で保護者様は冷静に考えて頂き、今のうちにお子様が自分で考えて学習する習慣を身に着けることをおすすめします。
中学受験がないアドバンテージは、落ち着いてお子様が自立して学ぶ時間を与えられることです。
この過程で子供なりに試行錯誤して、失敗する経験を積むことができます。

保護者様が、このテストのための勉強や対策を指示してやらせるのは勿体なくて、このテストでどのように復習したら良いのだろう、どのように対策したら次に良い点数になるのかな、などなど、小さいうちにお子様自身が勉強方法や習慣が確立できると、あと伸びにつながります。我が家も小学1年生はそこに時間を費やしました。

テストの成績など、どうでも良いことを認識頂き、子供が勉強の仕方を学び、習慣を確立し、自信に繋げ、成長する手段に役立てて頂ければと思います。

上記以外で、中学受験を予定されている方

東京首都圏において、小学校1年生までは思考力系の問題で小学校受験生の上位層が非常に手ごわいです。
実にたくさんの私立小、国立小がお受験の延長で受験していて、上位層に混在します。
これは証明する必要なく、SNSで検索するとたくさん開示されており、多くが国立小だったり私立小だったりします。

このため、それなりに努力してきたのに成績が伸びない、という場合でもお気になさらず。
小学校受験のペーパー対策にかける時間は相当ですから、一時的には劣後するのは当然です。

中学受験をする小学校受験生はまだ少数派ですので、ほとんどの小学校受験生はライバルではありませんし、
この流れが変わるのは小学4年生と、小学6年生です。

小学4年生になると多少勉強を維持していても小学校受験勢の貯金はなくなり、算数や国語、英語に特化しがちです。
小学校生活での日々の努力の差も出てきます。更に小学6年生になると、小学校受験の直前期と逆で、非中受生が多少努力しても全科目では埋めがたい差が出てきます。

これから学習を始めるお試しの方

偏差値や順位が出る以上、何も対策せずに軽く受験して嫌な思いをされたご家庭もいるでしょう。
この場合、ご家庭のポリシーをまずご確認頂きたいです。

小学校低学年では、勉強よりももっと大切なことがたくさんありますし、何よりも大事なのはお子様の意思で、やる気になったらその時にぐっと伸びます。

ですので、ご家庭の教育方針に照らし、計画通り進めている限り、このテストの成績など、何ら気にする必要はないです。

しかし、第三者に言われて「まだ何もしなくて良い」と漠然と考えている場合は、やや注意が必要かもしれません。

幼児期は早期学習の必要性議論など活発ですが、年を経るごとに、いつの間にか周囲から無責任に姿を消します。
競争はいらないと誰もが言っていたのに、学習塾、算数塾や英語塾で、小学校に入って早々、入塾要件があったりします。

勉強は何歳になってもできますが、勉強が好きであれば、何歳から始めてもいいんです。
他のご家庭の方針に口を挟むのはあまり好ましくなく、知らないご家庭の助言を受ける理由もないです。

上述した通り、小学校低学年は、子供が学習習慣を身に着けるに最適な時期です。
同時に幼児期が終わりを迎え、モンテッソーリは先天的に学びに貪欲な「敏感期」の終バスの時期にも相当します。
勉強が好きになるきっかけは些細なことであることが多いので、特段のご家庭の方針がない場合は、色々と試行錯誤して頂きたいのも本音です。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次