本日は仙台市を中心に、宮城県で人気がある公立小学校のご紹介です。
宮城県の公立小学校の特徴
宮城県には様々な市町村がありますが、県庁所在地である仙台市では、特色ある学校教育を目指す学校が多数あります。
小1のための生活・学習サポート
新入学児童が小学校の中で安心して集団生活を営み、学習に落ち着いて取り組める環境をつくるために、第1学年のクラスに「生活・学習サポーター」を配置し、担任をサポートしてもらう事業を展開しています。
地域のボランティアに6月頃までお手伝いしていただきます。
家庭学習ノート
学校での学習理解をさらに深めるため、家庭での取り組みも重要です。
「家庭学習ノート仙台 いっしょに算数(3年生)、いっしょに国語(5年生)」というワークを活用し、家庭で保護者や家族が一緒に学習に取り組めるよう工夫しています。
仙台市標準学力検査および仙台市生活・学習状況調査
児童生徒一人一人の学習面や生活面の成長の様子を客観的に把握し、今後の指導に生かすことを目的として、独自に標準学力検査(小学校3年生から中学校3年生対象)と生活・学習状況調査(小学校2年生から中学校3年生対象)を実施しています。
また、確かな学力向上に向けた取り組みをより効果的なものとするため、その検査結果から実態や課題を的確にとらえ、授業の工夫改善に活用しています。
2学期制の採用
仙台市では2学期制を導入し、1年間を前期と後期に分け、秋休みを設けています。
授業時間の確保と、通知表の回数の削減で教師の負担を軽減する目的があります。また、7月や12月に行事を行いやすいというメリットもあります。
2022年度には、宮城県内の11市町村の教育委員会が3学期制から2学期制に切り替えを決定しています。
宮城県の2学期制の導入は、35市町村教委のうち25教委と7割を超え、東北6県でも突出して多いです。
仙台市
荒町小学校
〒984-0073
仙台市若林区荒町86
仙台市営地下鉄南北線愛宕橋から徒歩5分ほどの立地です。
クラスは1学年各3クラスあり、全児童数は約500名程度。
学区は,仙台駅の南に隣接し,国道 4 号線と 286 号線・地下鉄が通る交通の要所にあり、下町の風情を漂わせにぎやかな荒町や弓の町の商店街と閑静な住宅地区の土樋地区、五橋や青葉土樋のマンション群と三つの特色を持っています。
スクールバンドの活動に力を入れており、2021年度には全日本吹奏楽コンクール宮城県大会で金賞を受賞しています。
卒業後はナンバースクールへの進学率が高い五橋中学校に進学します。
上杉山通小学校
〒980-0011
仙台市青葉区上杉1丁目10-1
仙台市のほぼ中心部北地域に位置し、校地の東側を市道愛宕上杉線が南北に走ります。
学区内はバス、地下鉄が発達し、交通網は整備されています。
学区には県庁、市役所をはじめ国の合同庁舎、北税務署、放送局、簡易保険センターなどがあり、県や市の行政の中心となっています。学区のほとんどは古くから静かな落ち着いた住宅地として発達し、公園・ちびっこ広場等が整備されてきました。さらに近年は、設備の整った高層マンションの建設が目立ってきています。
1学年4~5クラス、全児童数は979名(2022年5月現在)の大きな小学校です。
合唱部と吹奏楽部があり、コンクールやコンサートなど、積極的に活動しています。
各学年の校外学習に加えて冬のスケート教室、スキー教室もあり、学校以外での学びの場も大切にしています。
学力向上フロンティアスクールに指定されており、個に応じた指導の充実のための実践研究を推進していく上での拠点となる学校です。卒業後は大半が県内進学率ナンバーワンの上杉山中学校へ進学しますが、学区内に学習塾が多いため、中学受験する生徒も珍しくありません。
木町通小学校
〒980-0801
仙台市青葉区木町通1-7-36
明治6年に開校した148年の長い歴史のある学校です。
東北大学病院のすぐ近くに校舎があり、地下鉄の駅から徒歩10分程度の立地。学区内にマンションの建設が相次いだり、新校舎が平成16年に完成したこともあり、近年児童数が増加している学校です。
長い歴史のある小学校ですから、親子2代・3代続けて卒業生という児童も少なくありません。
1学年2~3クラスの編成です。
東北大学病院内に分校があり、入院・治療している子も木町小学校の児童として学んでいます。
敷地内に、仙台市の「名木古木88選」に選ばれている2本の校木のイチョウがあり、開校当時からずっと木町通小学校を見守っています。
毎年、5年生が学区内の様々なお店などで「弟子入り体験」を行っていたり、夏にPTA主催の花火大会が行われたり、地域や保護者が協力しあってよりよい学校作りをめざしています。
進学先は、ナンバースクールに毎年複数合格者がいる、第二中学校です。
通町小学校
〒981-0915
仙台市青葉区通町1丁目1-1
通町小学校は仙台駅から北西約2.5kmに位置し、教室から宮城県庁舎や東北大学病院が見え、仙台市の中心部、 旧市街に位置しています。開校100年以上の歴史ある学校で、平成19年に改築された真新しい校舎で、子どもたちが 元気に明るく学校生活を送っています。
1学年2クラス、全児童数397名(2022年4月現在)。
昭和28年に日本で初めて「ことばの教室」を開いた学校でもあり、現在も発音や吃音、言語発達による言葉の課題の改善・克服を目指した「自立活動」の指導を行っています。
卒業後は第二中学校、三条中学校、上杉山中学校に進学します。
榴岡小学校
〒983-0856
仙台市宮城野区東九番丁88-1
仙台駅から程近く、学区内に榴岡天満宮や仙台サンプラザ、花見の名所の榴岡公園、楽天生命パーク宮城などがあり、通学路などは綺麗に整備されているところが多いです。
土地区画整理事業により新しいまちづくりが進み、宮城野通りを中心にオフィス街が形成されています。高層マンションも多く、若い世代の人口が増えている地域です。
1学年4~5クラス、全児童数924名(2022年4月現在)。
2008年より、学校と地域の支援本部のボランティアが力を合わせ、子どもたちの学びのためにサポートを行っています。1年生の生活・学習サポートや防犯ボランティア、放課後見守りや消毒作業、遠足や校外学習のお手伝いまで都度スタッフを募集し、手厚いサポートを行っており、とても安心です。
2022年5月に、屋上にプールを含めた、RC5階建ての校舎増築工事が完成しました。
卒業後は、宮城野中学校、東華中学校に進学します。
荒井小学校
〒984-0038
仙台市若林区伊在3丁目2-1
仙台市の東部,若林区にあり、仙台バイパスの東側の平野部に位置します。
江戸時代に堀を巡らせ開墾を進めた荒井村、伊在村、六丁の目村(明治22年市町村合併以前の名称)が現在の学区となっています。昭和まで農業を中心とした穏やかな田園地帯でしたが、高度成長期に仙台バイパスや県道仙台塩釜線(通称:産業道路)が開通したことで徐々に風景が変化していきました。
近隣の地下鉄駅開業の影響で、住宅開発が進み、周辺のショッピング施設の充実や交通の利便性向上に伴い人口が増加したことから七郷小学校では対応しきれなくなり、学区の一部を分離して2020年に開校した新しい学校です。
1学年2~3クラス、全児童数451名(2021年現在)
住んでいる地域ごとに1年生から6年生まででグループを作り、一緒に遊んだり、工作をしたりする「たてわり活動」を行っています。
卒業後は、七郷中学校へ進学します。
岩切小学校
〒983-0821
仙台市宮城野区岩切今市東1-2
開校149年の歴史ある小学校です。2016年に増築新校舎が完成しました。
学区内に新興住宅地があることで人口が増加し、児童数が急増した学校です。
仙台市内で一番児童数が多いといわれる小学校で、1学年5~7クラス、全児童数は1000名を超えます。
毎週水曜日を「ノーTV・ゲーム,家読の日」とし、家庭で子供たちが本に親しむよう呼びかけています。読書は人の内面の成長を促し多様な考えを知る一歩という考えのもと、児童一人当たり年間50冊以上を目標にしています。
自然の多い地域なので、田植えや農業などの体験学習をしています。
PTA広報誌「いわきり」が、第44回全国小・中学校PTA広報紙コンクール第一次審査・
兼 令和4年度仙台市PTA協議会広報紙コンクールにおいて、仙台市PTA協議会広報誌の金賞に
2年連続で選出されました。PTA活動も盛んな様子です。
卒業後は、岩切中学校に進学します。
新田小学校
〒983-0038
仙台市宮城野区新田4丁目30-1
学区内に仙台市民球場、宮城野体育館などがあります。平成期に入って区画造成され、小鶴新田駅が開業して以降、商業施設や住宅やマンションが増え、人口も増加しています。
2014年に校舎改築工事が完了し、比較的新しい環境で学ぶことができます。
1学年4~5クラス、児童数は900~1000くらいですが、転出転入の多い地域でもあるので人数の変動があります。
児童数が多いため、校庭での全校生徒による運動会は難しく、2021年度までは近隣のグラウンドを借りて行っていました。
校内は、開放感があり、木のぬくもりで温かさを感じる教室やホールです。
校門から昇降口までは窓の大きな職員室前を必ず通る作りになっており、防犯対策もしっかりしています。
卒業後は、東仙台中学校、西山中学校へ進学します。
名取市
増田小学校
〒981-1224
名取市増田3丁目9-20
明治6年に,増田・田高・手倉田の3つの村が連合し「耕龍寺」を校舎として創立されて149年目を迎える伝統ある小学校です。名取市の中央に位置しており、10の地区から児童が通学しています。
学区内は、住宅地と商業地が多くを占めていますが、工業用地や農耕地も広がっており、多様な産業が存在する地域です。多様な産業が存在する広い学区を持つため、学校を支えてくださる地域の方々がたくさんいます。登下校の見守りや図書ボランティア、消毒ボランティア、ミシンボランティア、授業等の講師、体験学習の支援など、子どもたちの成長を願い温かい支援をしてくれています。
1学年4~5クラスです。児童・教職員総勢1034名(2022年4月現在)
卒業後は、名取市立増田中学校へ進学します。
不二が丘小学校
〒981-1235
名取市名取が丘六丁目11番1号
学区は太古からの史跡が多く、雑木林と畑につつまれた賽の窪(愛島)丘陵の東側を占めています。県営及び市営の集合住宅を有し、若い夫婦世帯と相当数の高齢者を含む住民構成となっており、保護者の大部分の職業はサラリーマンです。地区民も保護者も教育に関心が高く、価値観は多様ですが学校教育に協力的です。
校名の不二とは、日本で唯一の特色のある「二つとない学校」を目指す、また、職員と保護者、児童が心を一つにして、調和と統一のある「二つでない学校」を目指すという建学の精神が表されています。
全児童数233名(2022年4月現在)
卒業後は、名取市第一中学校へ進学します。
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