皆さまこんばんは、WASABIです。
今日は最新の動向を踏まえ、小学校受験に強い幼児教室、及び選択の指針についてお話します。
近年のお受験幼児教室の動向
私が塾講師をしていた20年前、お受験向けの幼児教室は今よりも競争がなく、一部の幼児教室が有力な情報やパイプを持ち、そこに頼らざるを得ない状況でした。つまり、かつては参入障壁もそれなりにあり、業者も少なかった。
しかし、近年は、年を追うごとに情報がオープンになり、多くの私立小学校(特に中学受験を行う学校)は比較的歴史の浅い幼児教室に対してもオープンに情報開示し、変革に積極的に取り組んでいます。
この結果、最近は能力があり、志のある幼児教室も伸びてきています。
保護者は幼児教室の優劣を正しく判断する必要がありますが、幼児教室選びに関して、留意すべき事項は下記4点です。
・合格者実績集計方法につき、カウント方法は様々。
・教室規模が大きい割に名門校の合格者数が少ないケースもある。
・有名なお受験教室であっても当たり外れがある。
・小さいお受験教室であっても、当たりがある。
これから幼児教室がより増加し、幼児教室選びも非常に難しくなっていくと予想します。下記におすすめできる幼児教室とその判断指針を挙げさせていただきます。
幼児教室比較
下記に幼児教室を伝統校と、無視できない存在となった新しい幼児教室を比較する形でご紹介します。
伝統的な名門幼児教室
ジャック幼児教育研究所
まず、私立小学校のトップに挙げられるのがジャックです。
慶應幼稚舎、横浜初等部、早稲田実業初等部、青山、白百合、雙葉、洗足、農大稲花、、とにかく私立小学校ほぼ全てにおいて、合格者数が非常に多いです。
事実として、娘が通っているお受験幼稚園において一番人気がある幼児教室です。キャンセル待ちが多く、思い立ったらすぐに入れるわけでもありません。
伸芽会
伸芽会は合格者内訳を明らかにしていませんが、難関校を一くくりにまとめて開示しています。個別の合格者数は会員にある程度開示しており、ジャックに次ぐ一定数の合格者数を輩出しています。教室もどこも整然としており、高所得者層に人気の学童施設も運営、授業や両親へのサポートが良いことが特徴です。
ジャックは保護者が観覧しますが、伸芽会は子供を預けて、時間前に戻ってくるというシステムのため、保護者はちょっとした要件を色々済ませることができます(定期的に親が観覧する機会もあります)。
理英会
神奈川地区で強いとされており、2019年は横浜国立大附属二次106名、洗足47名、横浜雙葉31名など毎年多くの合格者を輩出しています。
慶應横浜初等部は11名と多くもなく、少なくもない人数です。
神奈川地区の合格者数を見るとどこもまんべんなく合格者を輩出しており、規模の大きさを示しています。提携しているミキハウスでは一部デパート内施設で小学校受験を踏まえた講座を開講しています。
こぐま会
校舎数が少ない割に、聖心40名、雙葉14名、東京女学館37名と一部学校において多くの合格者を出しています。校舎数からして、これらの実績はジャックと同等以上の実績のはずです。
一方、青山、慶應、早実は合格者数人ですので、カラーがはっきりしています。
最近横浜たまプラーザ校が開講したということで、横浜初等部や洗足などの人数が増えることが期待されます。
歴史は浅いが、実績が急上昇している幼児教室スイング
上述の通り、幼児教室も群雄割拠の時代に入りつつあります。
我々としては、選択の幅が広がりますが、どの教室を選択するか、正しく判断する必要があります。
既に成功し、定着している一例が港区で2校展開する幼児教育スイングです。
こちら歴史はまだ8年程とそれほど長くありません。
しかし、田町と白金とたった2校しかないにもかかわらず、2019年4月入学の試験に関し、慶應幼稚舎39名、洗足学園小学校48名合格の実績を出しています。特に洗足は55人受験中48人合格したということで、驚異的な実績です。これはなんと神奈川で強いとされている理英会全体の合格人数より多い。
こちら脱サラしたメンバーにより開設した幼児教室ですが、結果を出すために幼児の思考力という本質を重視した教育を追求しており、内容も良くおすすめできる幼児教室です。
また、ペーパーとノンペーパー、60分刻みで細かく講座を細分化していますので、苦手分野のみでお試ししやすいです。
伝統的な幼児教室が概ね今まで通りの方法を続けるのに対して、新しい幼児教室は良いところは踏襲しつつ、より良いサービスを貪欲に取り入れていきます。
これが家庭に受けていますが、一定以上の合格者を出す幼児教室があると、各ご家庭は気になってしまい、どんどん人材が流入していきます。
現状、ジャックなど大手伝統校とスイングなど新興有力幼児教室の掛け持ちは非常に多いようですが、今後もっと選択肢が増えてきます。各ご家庭の時間や予算も限りがありますので、正しい判断が必要となります。
昨年以降、都心でいくつか幼児教室が新しく開講しています。そのうちのいくつかは合格者実績を伸ばしていくと思われますので、今後幼児教育という業界も慌ただしくなっていくでしょう。
幼児教室選びの指針まとめ
幼児教室選びの戦略としては、大学受験や会計士試験と似通い、下記の通り集約されると考えます。
・年中のうちに各幼児教室を回り、信頼できるところを見つける。
・幼児教室ごとに強み、弱みがあることを認識する。
・教室ごと、講師の差、相性があることを認識する。
・良い幼児教室ほど入りにくく、賑わっている。
・年長ではあれこれ手を出さず、計画的に動く。
幼児教室のDMなどで魅力的なキャッチコピーがあると、どうしても気になります。受験前にこのような情報に逐一反応していると時間の無駄ですので、あらかじめどの幼児教室が信頼できるのか、早い段階で情報収集しておくと良いでしょう。
また、これは駄目だなと思ったら、ズルズル引かずにスパッと決断することも重要です。
コメント