【受験・資格】成績・偏差値が伸びる効率的な勉強時間の使い方

皆さまこんばんは、WASABIです。

今日は勉強方法のお話です。
幼稚園受験には合致しませんが、小学校受験、中学受験、高校受験、大学受験及び資格試験まで共通するお話です。やや抽象的論点になりますが、自らの経験上、ある程度確度が高いと思われるお話となります。

中学受験以降で表面化しますが、成績が伸びる方と伸びない方、この違いは下記の要因によります。

①基礎能力(地頭・記憶力)
②モチベーション
③勉強時間
④勉強の工夫

①と②を前提に③を含め④をいかにできるかで成績が伸びるわけです。
今回は③の④、つまり勉強時間の工夫に着目したいと思います。

東大・京大・早慶など一流大学へ合格する面々を全国的に見てみると、必ずしもお金をかけた方ばかりが合格するわけではありません。私のように地方公立出身もたくさんいます。何故でしょうか。

この点、成績上位者にとって至極当然の話かもしれませんが、受験に関する誤解がいくつかあります。

①多数の塾や参考書に手を出すことは時間の無駄。
②勉強と休憩のメリハリや気分転換の定義は人によって異なる。
③決意・忍耐の程度が人によって異なる。

文章にして書くと当たり前ですが、できていない方は多いです。では一つ一つ見てきます。

①多数の塾や参考書に手を出すことは時間の無駄。

対象:年齢が上がるほど差が顕著

金銭的余裕があると、色々な参考書や講義に参加したくなります。
しかし、誤解を恐れずに言えば、偏差値70近くまでは良質の参考書を完璧にすることが成績アップの近道です。なぜなら、本屋の多くの参考書はそれなりに洗練されており、網羅すべきものを漏れなく説明しており、自分のペースでリミットなく学習できるからです。途中で違うものに手を出したり、講義に出たりすると、せっかく積み上げてきたものが定着しませんので、同じ教材を繰り返すべきです。例えば、英文法であれば、基本となる英文法の書籍一冊と、練習のための問題集。これだけで十分です。
ジャンルごとにやることを決めて、それを完璧にする。完璧になったら、猛者が集まる講義に出れば良いでしょう。最終的に、講義の多くは頭の休憩になります。なぜなら知っていることが7,8割で、知らないところや要所を抑えるだけだからです。

②勉強と休憩のメリハリや気分転換の定義は人によって異なる。

対象:全学年
ここでは2点あります。家族行事と自己管理です。

前者の家族行事は、気分転換という名のもと旅行へ行くことの他、家で行われる行事による制約です。これは親子のコミュニケーションという言い方にすると聞こえが良いので陥りがちです。
子供の体験として色々な所へ行くのは小学校受験までで、中学以降は、行き過ぎるとライバルに差をつけられるだけの行為です。この感覚は家族によって異なりますので差は広がります。

次に自己管理です。私は結構いやらしい性格なのかもしれませんが、大学受験や会計士試験などで、隣のライバルがお昼ごはんや休憩で1,2時間席を外すと、常々その時間に差をつけてやろうと思っていました。

下記は浪人時代の私の一日の勉強時間のモデルケース。
よくいるライバルの事例も挙げました。
一日10時間程度の勉強時間確保を目安としていました。足りない睡眠時間は昼食時間で確保。これで頭はすっきりします。新聞配達しながらでも、これだけ時間確保できます。重要なのは、このペースを休みなく続けること。たいていの人は、定期的に何らかの理由で離脱します。休まなければ、月間の勉強日が人より1日多いと考えることもできますね。

裕福A のんびりB
0時 睡眠 睡眠 勉強
1時 睡眠
2時 新聞配達
3時
4時
5時
6時 睡眠
7時 通学 通学
8時 勉強
9時 勉強 通学
10時 勉強
11時
12時 軽食・睡眠 昼食 昼食
13時 勉強 勉強
14時 勉強
15時 休憩
16時 休憩 勉強
17時 勉強
18時 休憩・食事
19時
20時 帰宅 帰宅 勉強
21時 夕食・風呂他 夕食・風呂 帰宅
22時 睡眠 余暇 余暇
23時
月に数回
集金で離脱
※月に数回
家族行事で離脱
※定期的に休憩

加えて、1日の時間の使い方で、勝負は決します。
数多くいるのがのんびり屋。休憩が多くおしゃべり好き、テレビやSNS、今ではスマホゲームでしょうが、これらが好きな層です。このあたりはどんどん追い抜かれていきます。

あと、大事に育てられた裕福な方。このような方は、勉強もしますが、家庭や友人も大事にしますので、ここ一番のハングリーさに欠けることがあります。
これは日常生活においては重要のようですが、受験年度においては余計な時間はそぎ落とし、がむしゃらに勉強してくる層に付け入る隙を与えるべきではありません。
受験直前(概ね半年前から)は、子供がやる気になっている限り、家族行事で1日のロスも与えないようにすべきです。
そして、1日のルーチン行事で、子供を制約する時間も最小にするよう気を遣いましょう。夕食を一緒に取るために勉強を切り上げて帰るなど不要です。その時間もライバルは勉強しています。

③決意・忍耐の程度が人によって異なる。

対象:年齢が上になるに従い、差が大きくなる。

これは、自分の精神力ギリギリまで、勉強をする覚悟ができているか否かの問題です。
勉強でもマラソンでいうランナーズハイと同じことが言えて、勉強が例え好きでなくても、1,2時間継続しているときより、5,6時間継続しているときの方が、はかどることが多々あります。よって、勉強が好きにならないといけないという話ではありません。
これは大学受験や会計士試験の段階で多く経験しました。明確な目標と意志の強さがないとなかなか継続できないのですが、この領域まで来ないと、十分な成績アップは望めません。これぐらいでいいだろう、よりも徹底的にやることを、本人が意識しなければなりません。これにいつ気づくかによって、伸びに大きな差が生じます。


以上、やや上から目線な語りで申し訳ありません。
かつて、自分自身が人を蹴落としてでも自分がのし上がると覚悟していた一方、今は娘も含め、周りのお子様はお受験幼稚園にて恵まれた環境ながらハングリーさは皆無です。塾講師の経験もあり、今となれば、かつて自分自身の成績が上がった理由がそれなりにわかります。
今でもこの本質は変わらないと思います。

 

 

 

 

 

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