元塾講師、公認会計士パパ視点のおすすめ幼児教育、知育教材比較検討、お受験の葛藤

大学受験 小学校受験

【早慶】早稲田VS慶應義塾 客観比較(W合格・偏差値・実績・小学校)

更新日:

今日は私大の雄、早稲田大学と慶應義塾大学のお話です。
それぞれ内部進学できる小学校があり、慶應幼稚舎・横浜初等部及び早稲田実業初等部は倍率10倍を超える私立最難関の位置づけです。両校ともほとんどが早稲田大、慶應義塾大へ進学することになります。今回、大学ベースで両者を様々なデータから比較します。

早慶の校風と学部、新旧比較

まず、基本的な校風と学部についてお話します。

早稲田といえば、かつてはバンカラ(言動が荒々しい)とワセジョの垢ぬけないイメージでした。しかし今は異なり、お洒落な学生や読者モデルも多いです。これは明治大学にも言えることですが、全体的に難関私大は女子大生の比率が増え、ファッショナブルな印象が定着しつつあります。

また、早稲田は地方出身、外部生の割合が多いことが特徴です。このため、多様な人材が集まるという特徴は今もなお残っています。

看板学部は今も昔も政治経済学部。2004年に新設された国際教養学部は講義の一部を除いて全て英語です。ここの卒業生は皆英語は当然に話せるということになりますね。今は看板の政経、法に次いで3番目の高偏差値となっています。

これに対して慶應義塾は、今も昔も結束力No.1。最強の同窓会ともいえる三田会の一大イベント、慶應連合三田会には2万人が訪れます。学生・OBの交流も盛んで就職力にも定評があります。

こちら、校風は昔とそれほど変わっていませんが、学部間の序列では動きがあります。かつては経済学部が文系の看板でしたが、1990年代以降、法学部に変わりました。法・経済のW合格においても今は8割強が法学部を選択します。

慶應は早稲田と比較して東京出身、内部生が多いことが特徴で、幼稚舎上がりの内部生が大学の2割を占め、幅を利かせます。早稲田との大きな違いとしては、医学部がある点。キャンパスも信濃町と異なり、別格の存在です。

W合格:早慶両方合格したら、どちらに進学する?

これは受験生にとって有益な指標です。
選ばれる方は何らかの実利があって選ばれるわけですから、究極の指標と言えます。

東洋経済2019年5月11日号によると、東進ハイスクールのデータを用いたW合格選択結果(各サンプル8人以上)は下記の通りです。

早慶W合格の選択結果
    早稲田 慶應    
  政治経済 44.4% 55.6% 経済 僅差
  13.3% 86.7% 大差
  28.6% 71.4% 大差
  17.6% 82.4% 大差
僅差 先進理工 54.2% 45.8% 理工  

早稲田は看板学部の政経と先進理工は健闘しているものの、その他は慶應が優勢で、法と文は差が大きいです。凡そ1990年のバブル崩壊のあたりから潮目が変わり、慶應法の偏差値も急上昇しました。私が塾講師をしていた2000年前後は既にこれに似た状況でした。

慶應の強さは、就職の強さ、社長数の多さ、ブランドイメージに依るところが大きいとされており、不況下では特に慶應の結束力は魅力です。上記の通り一方的な選択状況にならないのは面白いところで、校風が大きく違うことを示します。

また、偏差値比較では、科目数の違いもありますが、ここ20年慶應法が私立最難関としての位置づけで、次いで早稲田政経、慶應経済が同等の偏差値です。早稲田は社会科学部の偏差値が上がり、慶應はSFCの偏差値が下がりました。

なお、早慶ともに東大とのW合格では完敗、ほぼ100:0です。
ごくごくまれに早慶を選択する方がいるとニュースになるほど差があります。試験日や科目の関係から、通常は早慶行きたいけど念のため東大も受けとくか、、なんで愚策を取る方はいないですけどね。

財務比較

早慶の財務状況を比較すると、収入及び支出ともに、下記のように慶應の方が大きいことが分かりますが、この差は医学部によるものです。

単位:億
早稲田 慶應
970 1507
学生納付金 653 540
寄附金 27 41
補助金 117 133
医療収入 - 580
その他 173 213
教育活動収入計 970 1507

取引規模たる総額は慶應の方が大きいですが、支出も大きいので、純額にすると経常収支までは早慶でそれほど金額は変わりません。差が生じるのは寄付金収入も含まれる特別収支です。慶應は寄付金収入の合計が93億で、37億の早稲田の2.5倍ほどの金額があります。毎年の話ですから、結構な違いですね。

研究力と世界評価、教員及び理事

研究力といっても様々な調査機関がありますが、英QSや米クラリベイト・アナリティクスなど著名な世界ランキングによると、早稲田の方が優勢です。早稲田は大分野の芸術・人文学で世界48位、社会科学・経営学で66位ですが、慶應は世界100位以内はありません。小分野についても早稲田11に対して慶應は3つのみで、結構差があります。
また世界有力学術誌への論文発表数でも、早稲田の方が多いです。

早稲田は総長が、早大大学院を卒業していない田中総長に変わり、改革が進められています。
英語、数学、データサイエンスを重視するカリキュラムとし、理事も半分が早大院卒以外で構成されているようです。
自分より優秀なものを積極的に登用せよとの通達が出ており、ご自身は世界中を飛び回っている模様。

東大はもちろん、留学生の多い早稲田は海外で有名なのは事実で、この点は慶應より優勢です。しかし、慶應は長谷山塾長の談話として、このような出島は作らないと明言しています。このあたりは戦略の問題でしょうが、両者の火花が垣間見えます。

因みに、田中総長と長谷山塾長は頻繁に連絡を取り合う中で、実のところ関係は良好というか仲が良いようです。

慶應幼稚舎(横浜初等部)と早稲田実業初等部

この論点は、正直なところ比較になりません。
幼稚舎は1874年設立、大して早実初等部は2002年設立で、早実初等部の最初の入学者は最近ようやく社会人になったばかりです。
また立地も異なります。慶應幼稚舎は都心のど真ん中、早実は国分寺です。国分寺は学生はのびのびできて良いですが、親が決める小学校受験において立地の違いは選択に大きな影響を及ぼします(慶應横浜初等部にも同じことが言えますが)。

幼稚舎と早実の伝統や、伝統から生じるブランドという意味では比べるまでもないです。また、立地や校風も大きく異なることから、単純比較できません。慶應幼稚舎は宿題もほとんどないことで有名ですが、早実や横浜初等部は勉強させるなど、教育方針についても大きく異なります。

慶應幼稚舎でもその点認識しており、本来併願すること自体がおかしいという認識でいるようです。

まとめ

・小学校の伝統・ブランドは慶應が圧倒。
慶應幼稚舎上がりの内部生はそれだけで付加価値となり、一方、早稲田実業上がりの早大生は特段特別扱いされないことからも、小学校の伝統・ブランドは慶應が圧倒していると言えるでしょう。
私見ですが、この差が両大学の社長数の差に影響していると見ます。

・大学受験時の比較であれば、上位学部はほぼ互角。
大学受験において、外部生が内部生に負けていない早稲田は、学部によっては優位な場合もあります。
ネット上では当事者同士が過激にやりあっていますが、上位学部の比較になると、就職実績や資格試験その他評価において、大差はありません。こと、家柄を除いた個人の勝負になると、差はほぼないと言えます。
人気がある会社の定義は10年単位で大きく変わるため、就職先で結論を出すことはできません。

・将来の見通しは読めない。
今回、W合格の選択において理工学部は先進理工学部については早稲田の方が優勢でしたが、これまでは慶應理工の方が優勢だったように思えます。
この他、数学必須の受験改革が行われることでニュースになった政経、上述の評判良い国際教養あたりが、今後慶應とどのように渡り合うかが面白いところです。





-大学受験, 小学校受験
-, , , , , , , ,

Copyright© 幼児教育と教材の効果を検証するブログ , 2019 All Rights Reserved.