元塾講師、公認会計士パパ視点のおすすめ幼児教育、知育教材比較検討、お受験の葛藤

幼児教育の効果検証

【赤ちゃんと脳】なぜ人間は3歳未満の記憶はほとんどないのか?

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皆さまこんばんは、WASABIです。

皆さま、昔の記憶をどのぐらい覚えていますか?
私は3歳の頃、母親と一休さんの歌を聴きながら踊って笑っていたような気がする、というのが一番古い記憶です。
飛行機の乗ったような記憶もあるのですが、こちらは年齢など不確実です。

私が愛読する「最新脳科学で読み解く0歳からの子育て」によると、この点の脳のメカニズムを説明しているコラムがあります。これによると、人間は、3歳未満の記憶がほとんどなく、これを幼児期健忘(けんぽう)というそうです。
健康に忘れるとは、うまい表現ですね。

この点、まだまだ不確実な点が多いながら、多くの実験と検証により、色々なことが分かっています。

人生の物語が正確に記憶され始めるのは、3歳~4歳で、新生児はまだ出来事を記憶する能力が発達していません。

まず、新生児の赤ちゃんの記憶が維持される期間は下記の通り。

・生後2か月の赤ちゃんが覚えてられるのは1日だけ。
・生後3か月になると、1週間覚えてられるようになる。
・生後6か月になると、2週間程度。表情や体の動きを真似て、翌日に再現できるようになる。
生後8か月になると、1ヶ月程度覚えていられる。ぬいぐるみに服を着せるなどの複雑な動きを覚えるようになる。
・1歳半ごろになると、3か月程度覚えてられるようになる。

概ね納得できますね。これは我が家でもデータがあります。
1歳半のとき、初めて祖母も含めて一緒に花火大会を見て、娘は非常に笑って喜んでいました。このあと、しばらく私が手遊びで打ち上げ花火を表現すると笑うようになっていました。
その後、どこまで覚えているかな、と思って、凡そ8か月後、4月にお受験幼児教室に通い始めたとき、同じ手遊びをすると、同じように反応しました。
誰と一緒に行ったか聞いてみると答えられましたので、確実に覚えています。当時驚いたものですが、面白いことに、その年の花火が終わったあたりで再度聞いてみたら、答えられず忘れていました。8か月経って覚えていても、次の記憶で上書きされたのか、ずっと覚えているわけではないんですね。

次に、赤ちゃんの記憶力は、その期間を伸ばすことができます。
上述した通り、生後6か月の赤ちゃんの記憶は2週間ですが、その記憶を覚えさせる作業を2回繰り返すと、覚えていられる期間が2倍程度に伸びるようです。短期間に4回繰り返すと、1年間覚えていたそうです。

このような赤ちゃんの脳と記憶の関係からわかることは、必要な記憶をより強くする一方、不要な情報をバサバサ切り捨てていることです。これは刈り込みという表現をよくされています。
赤ちゃんにとって「長く覚えていること」は重要とされておらず、ここでされていることは「将来膨大な情報を適切に整理できる準備」です。

つまり、なぜ3歳未満の記憶がないのか、という回答をチコちゃん的に一言で言えば、脳が覚えることを重視していないから、という回答になります。
この整理整頓する能力がチコちゃんに怒られない「賢さ」につながっていきます。

乳児は順を追って、話し方から動き方まで、大人と同じ基礎的能力を身に着け、環境に順応できるようになっていきます。新生児の脳の中ではニューロンの結合が大量に行われ、脳が1歳には大人の80%の大きさになります。

私独自の例えで恐縮ですが、新生児がこの間にやっていることは、新築物件のレイアウトを決め、躯体を作っているようなものです。
その大きさに限りはあるけど、レイアウトはまだ決まってません。将来、賢くなるために、2LDKにしようか、皆が集まれるような部屋を真ん中に置こうか、ここの部屋と部屋は通れるようにしようか、などなど。この構成は成長した後になっても変更できません。

それゆえ、新生児の、非常に限られた時間におけるレイアウト決定は非常に重要です。
その後、家の設備をどのように充実させるかで家のグレード(脳の将来性)も決まりますが、これは日々の子供の学習によって変わっていきます。
何か質問をして、反射的に的確な回答ができる賢い子は、つまるところ家の引き出しが非常に多いのみならず、整理整頓されていて、探し物がすぐに出てくるんです。アマゾンの配達のように、注文したら特定の商品がすぐに選択され、届けられるような。
一方、何か聞いても回答が遅い、的外れ、そもそも聞いていない、このような特徴は社会人になって明確に評価として顕在化してしまいます。この理由はそもそもレイアウトがおかしいか、家の設備がない(幼児期のみならず、成人するまでの勉学が足りない)のどちらかまたは両方が考えられます。

一方、例えレイアウトが今一つでも、その後の努力でなんとかなるとも言えます。逆にレイアウトがしっかりしていても、その後努力しなければ学力としては開花せず、チコちゃんにぼーっと生きてんじゃねーよ、と怒られるかもしれません。

このように、赤ちゃんの脳は非常に複雑な面も多いですが、賢い子供を育てるという側面からは、乳児期の記憶力自体は重要ではないことがわかります。
記憶力が重要でないからと言って、記憶をさせる勉強が重要でない、というわけではなく、そのトレーニングは非常に重要という解釈です。

脳の基礎部分はともかく、それぞれの詳細な解釈については、人によって異なる点もありますので、各々正しい理解に基づいて、ご自身で合理的な幼児教育を施していただきたいと思います。

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