【お金の幼児教育】お金とは何か?ではなく、なぜお金が必要か?を考えさせる

幼児期に教えなければいけない常識の一つで、避けて通れないのがお金です。
先日、娘に100円を持たせて「これで買えるお菓子を自分で選んで自分で買ってみて。」と伝えて動画で撮影していた
ところ、なんとお会計がセルフレジ!時代も変わりました。

このご時世、環境が変わり、求められる能力も変わっていると思われますが、電子マネーになろうと、お金に対する理解は必要です。

最近保険会社などが開催している、子供向けのお金に関するセミナーが非常に人気です。
これは、幼児~小学校低学年向けにお金について、楽しく遊びながらお金のワークショップを開くとともに、大人にはFP的な視点で営業するものです。通常、後者だけですと敬遠してあまり申し込まないものが、子供の企画を絡ませると盛況で、非常に人気があります。

このようなお金の使い方のセミナーに参加した経験と、公認会計士としての経験も踏まえ、下記2点お話します。
前段は今後の学習指導要領に即して必須のもの、後段は私見が大きく入りますが、私の教育方針に基づくものです。

目次

子供にお金とは何かを考える機会を与える

1円玉とは何か、100円玉とは何か、、このような知識は通常の教育を施している限り
自然と覚えますので、このご時世どちらかというと重要性は高くはありません。
このような、物事の答えを教える教育は、昔ながらの認知能力の教育です。

今後の学習指導要領で重視されていく非認知能力ともつながる考え方ですが、
最初にすべきは、なぜお金が必要なの?と問いかけ、考えることです。

これはセミナー等で大勢の子供に問いかけた結果、様々な答えが出ますが答えは一つではありません。
重要なのは、答えが言えたかどうか、となぜそう思ったのか、というプロセスです。

お金がないと、物が欲しい時に物々交換することになって、困るから。
なんで困るのか?その人の欲しいものを持っていないと困るから。
などなど、思考と議論を重ねる中で、貨幣のもつ特徴、「交換の手段」や「価値の尺度」、「価値の保存」などに
通じるところに自分自身でたどり着けばセンスを感じる、ということになるでしょう。

前段は今後の教育と照らしたお金の考え方になりますが、
お金に関して、昔と変わらず知っておかないといけない点がもう一つあります。

お金の重要性については今も昔も変わらない

昔からずっと変わらない、子供が知っておくべき大事なことは、
お金は親が働いてお金を稼ぎ、それを子供の食事や習い事のために使っているということです。

これは非常に大事な視点で、3歳~4歳のうちに口に出して伝えておくべきです。

日本においては義務教育のもと、多くのお子様が労せず食べることができ、勉強することができます。
でも、中にはそのような願いも叶わず食べられない、勉強できない、時には何らかの事情で親の愛情さえまともに
もらえないお子様もたくさんいます。

このようなお話に加え、習い事については、それが必要だと思うから、パパは働いてお金を払って教えてもらっている旨を娘に説明しています。実際は、必要だと思う理由を長々説明しています。すると、娘は自然と習い事にはお金が必要で、そのために親は働いているんだとわかり、自ら率先して取り組むようになります。娘も4歳なので、公文の宿題よりも他の遊びが楽しくなってしまうことは多々あります。でも、その基本がベースにあれば、自分から頑張れるようになります。
このあたりは塾講師の経験から得たものですが、やりたくないものを強制するよりも、必要な理由を説明して誘導するか、自分のやりたいことを尊重して応援するか、どちらかと考えています。

続いて、将来お金を稼ぐためには、勉強したら良いのかというと、そのような単純な時代ではなくなりつつあります。
嘘でもそう子供に言えたら楽なのですが、将来はそのような時代でもなくなっている可能性もあり、やや無責任な気もします。

このため、将来お金をたくさんもらえる仕事ができるように勉強が必要なんだ、という説明をしています。
人生、お金だけが豊かさではありませんので、これもまた最善ではないかもしれませんが、私はこのような説明をしています。

実際、4歳なりに、お金がないと何もできないということは理解できるようで、4歳なりに因果関係が結び付き、納得して勉強に取り組むことができています。この納得感がないと、勉強はやらされているもの、と解釈して自分から取り組まなくなる恐れがあります。

このように、私自身はお金は知恵を絞って稼ぎ出すもの、という理解でいますが、ご家庭なりの解釈で、正しくお金について教える必要があると考えます。

ファイナンシャルアカデミー「お金の教養講座」

 

 

 

 

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